久「今日は4月1日、エイプリルフールね」

京太郎「確か嘘をついてもいい日、でしたっけ?」

久「イタズラぐらいの害のない嘘限定だけどね」

京太郎「んなもんわざわざ害のある嘘つく必要ないじゃないですか。めでたい訳でもないけどギスギスさせる意味もないでしょうに」

久「そういえば世間でよく言う『騙された』ってやつ、実は大半は嘘ついてないのって知ってた?」

京太郎「嘘はついていない。事実を言ってないだけって感じですか?詭弁だと思いますけどね…」

久「騙された側からしたらどれも同じだものね。それじゃあここで問題」

京太郎「唐突ですね…で、どんなのです?」

久「絶対に嘘がばれない方法って知ってる?」

京太郎「ばれない方法、ですか?」

久「そ」

京太郎「んー…よく聞く話じゃ事実半分嘘半分織り混ぜて話すって言いますけど…多分それじゃないですよね」

久「あら、どうして?」

京太郎「ひねくれ者の久さんがそんな質問するわけないですからねぇ」

久「嬉しいような嬉しくないような信頼感ね」

京太郎「かといって正解がわかる訳じゃないですけどね。で、答えは何なんです?」

久「嘘をつかないこと」

京太郎「へ?それだと前提条件が…あっ」

久「そ、私が聞いたのは嘘がばれない方法であってばれない嘘をつく方法じゃないわ」

京太郎「あー…してやられましたか…」

久「ふふ、まだまだねー」ナデナデ

京太郎「…はずいんで撫でんでもらえます?」

久「却下♪」ナデナデ

京太郎「ぬぁー…」

久「それじゃもうひとつ。ばれにくい嘘をつく方法は?」

京太郎「んー…それなら最初に言ったあれですか?」

久「その通り。他にもあるけどこれが一番分かりやすいわね。補足するなら事実の割合が高ければ高いほどばれにくいわ。50:50より70:30、極めつきには99:1とかね」

京太郎「まぁそうですよね。絶対嘘つかないって人はいませんけどつかないだろうって人は多いですし」

久「ちなみに私は?」

京太郎「意味のない嘘はつかない人って感じですかね」

久「評価が高いのか低いのか分からないわね…」

京太郎「信頼はしてますよ?」

久「それ悪い意味でじゃないですかやだー」

京太郎「!」

久「そんなあからさまに『バレた!?』って顔しなくても良いと思うの。割と傷つくんだからねそれ」

京太郎「冗談ですって。ホント飄々としてるくせに豆腐メンタルなんですから」

久「なによ、悪いの?」

京太郎「いいえ、そういうところ好きですよ」

久「…そ」パタリ

京太郎「こういう風に直接的な言葉に意外と弱いとこもなかなかね」ナデナデ

久「…うるさいばか」

カンッ