京ちゃんは三年生、ちょっと長いです

【恋する竹井さん】

咲「京ちゃんって何で彼女作らないの?」

京太郎「んだよ急に」

咲「だってお姉ちゃんが東京行っちゃってからそれっぽい女の人の話なんて全然無いからさ。無駄にモテるくせに」

京太郎「無駄は余計だこんにゃろう」

咲「てっきりお姉ちゃんと付き合って私のお義兄ちゃんになってくれると思ってたのに」

京太郎「俺だって彼女くらい欲しいっつーの」

咲「じゃあなんで?」

京太郎「手のかかる奴らが多いからな。お前筆頭にして」

咲「ふーん……それが言い訳じゃないならいいけど」

京太郎「うっせ」


久「……」



まこ「お疲れじゃな、京太郎」

京太郎「ん?おぉ、まこか。いや、竹井の奴がいきなりつっかかってきやがってな」

まこ「またか。懲りん女じゃ」

京太郎「まったくだ」

まこ「……ほれ」

京太郎「ん?コーヒー?」

まこ「今ぐらいはゆっくりしときんさい。久の奴が来ても追い払うくらいはワシにもできる」

京太郎「……そっか。んじゃ、お言葉に甘えさせて貰うわ」


久「……」



優希「タコス!」

京太郎「うるせーぞ」

優希「タコスが食べたい気分なんだじぇ」

京太郎「だと思ってたよ」

優希「おー!流石センパイ!タコスに関してだけは一流だな!」

京太郎「返せ。テメェにゃトルティーヤの欠片も渡さん」

優希「ごめんなさい」

京太郎「おう。……しっかし、お前はよく俺のタコスせびるよな。そんなに旨いか?」

優希「そこらの店よりセンパイのタコスのがずば抜けて上だと思えるくらいには」

京太郎「そうか。ならもっといいの作ってやらねぇとな」

優希「……まぁ、それだけじゃないんだけど」ボソッ


久「……」


京太郎「……んで、ここはこうなる」

和「……すごい。そんな考え方は思いつきもしませんでした」

京太郎「どっかの誰かの影響でイカれたほどに穿った捉え方しかできないからな。和ほど正攻法にはいけねぇんだ」

和「……部長ですか?」

京太郎「まぁな。……ていうか、和って俺が竹井の話題出すとちょっと声のトーン変わるよな?」

和「え?」

京太郎「無意識かよ。なんだ、嫉妬してくれてんの?いやー、モテる男は辛いわー」

和「そんなオカルトありえません」

京太郎「デスヨネー」

和「……そういう軽い所さえ無ければかっこいいのに……」

京太郎「何か言ったか?」

和「いえ、何も」


久「……」







久「納得いかない」

まこ「なんじゃ急に」

久「何で貴方たちみんな京太郎とそんなに仲いいわけ!?」

咲「そうですか?」

和「特に気にはしてませんが」

優希「タコス食って落ち着くじぇ」

久「いらないし落ち着いてるわよ!」

部員(荒れてるなぁ)

久「ていうか、ホントになんで?」

まこ「日頃の行いじゃろ。あんた、京太郎の善意に付け込んで部活のこと以外もやらせとるんじゃから」

咲「入学してきて京ちゃんに会ったときびっくりしたんですからね?知ってる頃よりずっとひねくれた感じになってて」

久「ぐっ」

和「確かにあれは少しやりすぎかと」

優希「恋する乙女なんて免罪符も通じないほどにな」

久「ぐぅ……い、今は仲のいい理由を聞いてるのよ!」

咲「幼馴染ですし」
まこ「うちでバイトしとるし」
優希「一緒にタコスについて語りあってるし」
和「ネトマとかでお世話になったりしたりしてますし」

久「」


久「だってしかたないじゃない……今までみたいな悪友的な接し方なんてできないんだもの……」

まこ「じゃからってなぁ」


京太郎「ただいまー」


久「!?」

咲「おかえり、京ちゃん」

和「お疲れさまです、先輩」

優希「センパイのタコスあるじぇー」

まこ「荷物はそこら辺に置いときんさい」

京太郎「はいよー。しかし、きっちり出迎えてくれる辺りいい後輩だよなぁみんな」

和「いえ、そんな……」

久「……」

京太郎「約一名何も言わないのがいるけど、まぁいいや。それより、練習はいいのか?」

まこ「休憩中じゃけぇ、のんびり駄弁るのもええじゃろ」

京太郎「だな。……竹井」

久「……なによ」


京太郎「ただいま」


久「っ!……」

久「……お」

久「おかえり……///」