穏乃「むむむ…」

憧「ほらほら、早く選びなさいよー」

穏乃「ま、待って!もう少しで決めるから!」

憧「なら早くねー」

和「憧、せかしすぎるのも駄目ですよ?」

憧「こんくらいたまにはいーのよ」

穏乃「んにゅにゅにゅ…こっちだー!」スパッ

憧「残念、そっちがジョーカー。それで」スパッ

穏乃「あっ」

憧「はい、これで私の勝ちー」ポイッ

穏乃「あー!ずるいよ憧ー!まだ私混ぜてないのにー!」

憧「その分選ぶのをさんざん待っててあげたでしょー?」

穏乃「むー…」チラッ

和「え、ええと…」

憧「こら、和を困らせないの。と・に・か・く、あんたの負け。みかんよろしくねー」ヒラヒラ

穏乃「ぅー…わかったよぅ…」モソモソ「…さむっ!」ブルッ

憧「早く行かないと体冷えちゃうわよー?」

穏乃「わかってるよー!」タタタタ

憧「…ふう」ゴソゴソ

和「…少々いじめすぎではないですか?」

憧「じゃあ和が代わりに取ってくる?」

和「いえ。もう穏乃が取りに行っているので遠慮します。ちなみにこれは効率的に考えた結果であって決してこの暖かい場所から冷たい廊下に出たくないということではありませんから」キッパリ

憧「あーはいはい。わかってる、わかってるからそこまで並べ立てなくても良いわよ」

和「ぞんざいな対応が何となく癪に障るんですけど」

憧「まあ細かいことは良いじゃない。それよりうちの男手はまだ戻らないの?そろそろ終わっても良い頃だと思うけど」

和「言われてみれば確かにそうですね。まあこのぐらいは誤差の範囲で…「さっみぃ…」っと、噂をすればなんとやらですか」

京太郎「おーさむっ…もう春っつってもまだ寒いなー…洗い物は地獄だわ…」スタスタ

和「お疲れさまです。京太郎くん」

憧「おっ疲れー。さっさとこたつ入ったらー?」

京太郎「言われなくともそのつも…」モゾモゾ「ほへぇ…」ポワーン

憧「一気にとろけたわね…」

和「ふふふっ」

京太郎「そりゃー今まで水触って凍えてたわけだからなー…とろけたくもなるぜぇー…」グデーン

和「やはり私たちも手伝った方がよかったのでは?皆で食べていたわけなんですし…」

憧「気にしないで良いわよ和。どーせカッコつけたかったんだろうし」

京太郎「おいおい、そんなわけ…」

憧「ないの?」

京太郎「多大にありましたですー…」グデーン

憧「やっぱりね」ハァ

和「まあ、らしいと言えばらしいです」クスクス

京太郎「なんだよぅ、男がカッコつけて悪いかよぅ」

憧「ちょっ、気持ち悪いイジけかたしないでよ気持ち悪いわね」

京太郎「二回も言うなや!さすがに傷つくわ!」

憧「そんだけ言われるようなことをしてたのが悪いのよー。和だって引いたくらいだし」

京太郎「なぬっ!?ホントか和!?」

和「…それについては黙秘権を行使します」フイッ

京太郎「和さん!直接言われるより刺さるんですけど!?」

憧「あっははははは!」バンバン

京太郎「まったく、なんて奴らだ…そういや穏乃は?」

憧「罰ゲームで蜜柑を籠一杯取りに行ってるとこー」

京太郎「こたつから抜けてあそこまでってひでぇな…まあ、罰ゲームなら仕方ないかー」

和「仕方ないものなんですか?」

憧「仕方ないものよ」

京太郎「仕方ないもんだな」

和「そ、そうですか…」

ダダダダダダダ…

憧「…」ゴソゴソ

和「憧?どうしたんです?」

憧「んー。ちょっちねー」

スパァァァァーーーン!!!

穏乃「すっっっっ!ごく寒かっ…!」

憧「廊下を走るなァーーーーーー!」ビシュッ

穏乃「へぶぁーーーっ!?」べちーーん

京太郎「し、穏乃ダイーーーン!!」

和「し、穏乃!?あ、憧ーー!」アワアワ

憧「いつものことよ。そんな騒がないの」

穏乃「そうだよ和!私は丈夫なんだから!」ガバッ

和「え?えぇー…?」

京太郎「お、すげえ。地味にみかん一つも落としてねえや」

穏乃「へへっ、そう何度もぶちまけてたまるかーってね」グッ

憧「そんな努力する前に走るんじゃないっての…」ハァ

穏乃「外の寒さとこの余った体力の前には無理な相談だね!」フンス

京太郎「ホント無駄に元気なーお前。このこの」ワシャワシャ

穏乃「わわ、やーめーてーよー!せっかく守ったみかん落としちゃうよー!」ウワワ

和「ふふ、何だか親子みたい」

憧「確かにねー。ほら、バカなことしてないで、体冷えてんだからさっさとこたつ入りなねー?」

京穏「「うぃー」」モゾモゾ「「ふー…」」ダラン

和「っ…!」プルプル

京穏「「?」」クビカシゲ

憧「あんたらの同じ動作がなぜか和のツボに入ったみたいね…」

和「だ、だって…!返事して入るのが同じタイミングで…!首を傾げるのまで…!」プルプル

京太郎「…」チラッ

穏乃「…」チラッ

京穏「「……」」ウーム

京穏「「?」」クビカシゲ

和「ブフゥッ…!」

憧「測ったかのように同じ動作って無駄にすごいわね」

京太郎「長野育ちだからな」

穏乃「山育ちだからね!」

憧「関係ある訳ないでしょうがバカ共」

和「っ……!っ……!」バンバン

際限なく長くなりそうなのでここでカンッ