ハオ「私がレギュラー落ちですか…?」

アレク「ああ、私も何とか粘ってみたんだが…」

ハオ「やはりインハイで結果を残せなかったからでしょうか」

アレク「悪い結果ではなかった、だが逆に言えば他のメンバーのような目立った結果も残せなかった」

ハオ「はい、日本のルールでは皆より数段劣っていることは自覚しています」

アレク「それで裏のほうで色々議論がされてだな、新しいドイツのランカーを留学させることになった」

アレク「それと非常に言いにくいのだが…」



ハオ(はぁ…まさか特待生寮から追い出されることになるとは…)トボトボ

ハオ「それに奨学金のランクが落ちるとは…家族への仕送りはどうすれば…」

京太郎「よっ、暗い顔してどうかしたか?」

ハオ「あっ…須賀くん…」

京太郎「ちょうどいいところに、今暇だったりしない?」

ハオ「時間ならありますけど何か…?」

京太郎「なら向こうの喫茶店行こうぜ! いま期間限定でデカ盛りパフェやってるんだよ!」グイグイ

ハオ「デカ盛りパフェ……」ジュルリ

ハオ(ううっ…でももうお金を無駄遣いできないですし…)

ハオ「ごめんなさい…ちょっとお金が…」

京太郎「俺が誘ったんだからそれくらい奢るってさあさあ!」

ハオ「でも申し訳ないですよ」

京太郎「ハオちゃんみたいな可愛い子とデートできるんだしこれくらいご馳走させてって、ね?」

ハオ「わかりました、そういうことならご馳走になります」



京太郎「そんでさ、さっきは何悩んでたの?」パクパク

ハオ「」ビクッ

京太郎「あんな暗い顔したハオちゃんなんて見たことないぜ。どうしたんよ?」

ハオ「その大したことでは…」

京太郎「んなわけないだろ、あんな顔しててさ。まあこれの代金代わりと思ってさ」

ハオ「その…実はですね…」

ハオ「……というわけでして」

京太郎「寮追い出されるとはね。確かにうちの学校厳しいけどそりゃ酷いな」

ハオ「今月のうちに新しい下宿先を見つけなければならないのですが…」

京太郎「留学生が一人で暮らせる場所なんて簡単に見つからないだろう」

ハオ「奨学金のせいで安いところでないといけませんし難しいです」

京太郎「1か所いい物件知ってるぞ」

ハオ「本当ですかっ!」ガタッ

京太郎「電気ガス水道はタダ、家賃も格安の物件があるんだけど」

ハオ「……どう考えても怪しい物件ですよね」

京太郎「怪しい物件じゃないぞ。俺の家だし」

ハオ「……えっ?」

京太郎「親父がこっち来るときにアパート丸ごと買ってくれてさ、広いんだけど一人だと寂しいんだわ」

ハオ「丸ごと!?」

京太郎「ったっく親父も一部屋借りるだけでいいって言ってんのに丸ごととか持て余すだけだってのに…」

ハオ「」ポカーン

京太郎「というわけで部屋余ってて入居者募集中だけどどうする?」

ハオ「是非おねがいします!」



京太郎「よいしょっと…これで荷物は全部か?」

ハオ「ええ、確かそれで終わりです」

京太郎「女の子ってもっと荷物多いイメージあったんだけどな」

ハオ「帰るときに大変ですからあまり物を買わないようにしているんです」

京太郎「そうだよな…ハオちゃんもいつか帰っちゃうんだよな…」

ハオ「ええ、家族が国で待っていますから…」

京太郎「……」

ハオ「……」

京太郎「ちょっとしんみりしちゃったな。よし! 引っ越し祝いに寿司注文してあるから俺に部屋行こうぜ!」

ハオ「ふふっ…引っ越しだったら普通は蕎麦じゃないんですか?」

京太郎「もちろん蕎麦も用意してあるって。それに寿司も結構いいやつ頼んであるぞ、奢りだから好きなだけ食べろ!」

ハオ「……本当にありがとうございます」グスッ

京太郎「う~ん…」ムニャムニャ

ハオ「ほら京太郎! 起きてください!」ユサユサ

京太郎「まだ眠いって……」ゴロン

ハオ「もう行かないと遅刻してしまいますよ!」

京太郎「キスしてくれたら起きるぞ…」

ハオ「仕方ないですね……えい!」ドスッ

京太郎「うっ…」

ハオ「おはようございます、目は覚めましたか?」


ハオ「はい、お昼のお弁当ですよ。今日は京太郎の好きな酢豚ですよ」

京太郎「まじで! うわっ、めっちゃうまそーだな!」

「おおう、ハオちゃんはいい嫁さんだなぁ」

ハオ「仲がいいだけですから、嫁さん違います」

「残念だな、振られちまったぞ」ポン

京太郎「はぁ…」ガックリ


京太郎「俺今日あっちの八百屋行くけど何か買っておくものある?」

ハオ「お弁当用にプチトマトお願いします。私は薬局に行きますから京太郎の歯ブラシを買っておきますね」

京太郎「別に今のがまだ使えるだろ」

ハオ「油断していると虫歯になりますよ? それに今日はポイントが5倍なので」

京太郎「わかったよ。じゃあプチトマト買ってくるから歯ブラシ頼んだぞ」


京太郎「しまった、醤油もうないんだった……そうだ!」

京太郎「ハオちゃーん! ちょっと醤油ないからもらえないかなーっ!」ガチャ

ハオ「ふぅ…いいお湯でし…た……」ホカホカ

京太郎「……」

ハオ「……」

京太郎「うん、相変わらずいいおもちだな」

ハオ「きゃーーーっ!!」ベチーン

京太郎「ありがとうございます!!」

京太郎「イエーイ!! ハオちゃんレギュラー復帰おめでとー!!」

ハオ「ありがとうございます。これも京太郎が支えてくれたおかげです」

京太郎「さあさあ、今日はお祝いだから飲め飲め!」

ハオ「ほんとに京太郎には感謝しています。おかげで特待生に復帰できて奨学金もまた前と同じ額になりました」

京太郎「あれ……特待生に戻ったってことはもしかして…」

ハオ「ええ、特待生寮に戻ってきて良いとのことです」

京太郎「そっか…ハオちゃんいなくなっちゃうんだ…」

ハオ「いえ…その…もしよかったらなのですが…これからもここにいてもいいですか?」

京太郎「……えっ?」

ハオ「一度出て行った寮に戻るのも居心地が…それにこちらには京太郎もいますから」ニコッ

京太郎「もちろん! もちろんかまわないぞ!」

ハオ「そうですか、これからもよろしくお願いします」

京太郎「ただ特待生に戻ったのならちょっと家賃は考え直さないとなぁ」

ハオ「うっ…お手柔らかにお願いします…」

京太郎「そうだなぁ…ハオちゃんの生涯賃金の半分ってどうだ?」

ハオ「……それってつまり?」

京太郎「ハオちゃんのこと好きだってことだよ」

ハオ「その告白は普通女の子がするものだと思うのですが?」

京太郎「うっせえ……そんなんより返事聞かせてくれよ」

ハオ「そうですね、やはり引っ越すことにします」

京太郎「そっか……残念だな」

ハオ「ですから私の部屋一つ空けておいてくださいね。週末にはこの部屋へ荷物を運びますから」

京太郎「つまり……?」

ハオ「これからはこっちの部屋で一緒に生活しましょう。恋人ですし」

京太郎「よっしゃあぁぁぁあぁ!!」グッ

京太郎「あっ、でも…」

ハオ「何か問題でも?」

京太郎「ハオちゃんと一つ屋根の下なんて理性が抑えられるかどうか…」

ハオ「今までも一つ屋根の下で寝泊まりしてましたけどね」

京太郎「そうだけどさ、こんどは同じ部屋にいるんだぞ。我慢できなくなるかも」

ハオ「我慢する必要ありますか? もう恋人同士ですし」

京太郎「あんなことやこんなこともしていいと…?」

ハオ「言い方が……でも私初めてなので」

京太郎「安心してくれ、俺も童貞だ!」ドン

ハオ「日曜日です。日曜日にこっちに荷物運んでその夜に…」

京太郎「エッチなことしよう…ってこと?」

ハオ「……//」コクリ

京太郎「まじか…いまから緊張しちゃうんだけど…」

ハオ「私もですよ…//」

京太郎「とりあえずゴムを用意して…ローションなんかもあったほうがいいのか…?」

ハオ「もう! その話は置いておいて今は料理を食べましょう!」

京太郎「そそそうだな! せっかくのお祝いに色々作ったのに冷めたらもったいないな!」

ハオ「あの京太郎…これからもよろしくお願いします」

京太郎「おう、こっちこそよろしくな」

カン!