京太郎「いっきし!」

穏乃「ほわっ!?びっくりしたー…どうしたの?風邪?」

京太郎「んー、これたぶん花粉症だ」

穏乃「おぅ、現代病」

京太郎「この近くって原因の木ってあったっけか…へっきし!」

穏乃「どれかは知んないけど全国にくまなくあるんじゃないかなあ…花粉症がないっての聞いたことないし」

京太郎「マジかー…」ゴソゴソ

京太郎「…すまん、ティッシュ持ってね?」

穏乃「ん、あるよー」ヒョイ

京太郎「サンキュー…」グシグシ

穏乃「私はなったこと無いから分かんないなぁ…どんな感じ?」

京太郎「控えめに言って地獄だな。くしゃみでるわ鼻水やばいわ目ェやばいほど痒いわ…何も手につかないレベル」

穏乃「うわぁー…」

京太郎「そんで治療出来ないと来たもんだ…薬飲んでも緩まった気がしねぇし…」

穏乃「大変だねー…」

京太郎「一応効果あって有名なのでレーザー療法っていうのがあってな?」

穏乃「レーザー?」

京太郎「そう、麻酔打ってからそれで鼻の粘膜を焼くんだよ。ジューッとな…」

穏乃「何か…すごく嫌な感じだね…」

京太郎「やったことあるんだけど、別にさ、痛みはないんだよ。麻酔してるから。あっても若干ピリピリするぐらいでな?でもな…臭うんだよ」

穏乃「臭う?」

京太郎「肉が、脂が焼ける臭い。いい匂いじゃないかって思ったか?んなわけない。肉食動物の肉は臭いってよく言うだろ?なんて言うか…生臭いのに香ばしいんだ。ちょっと吐きそうになる感じ」

穏乃「うぇ…」

京太郎「それが煤けた感触と共に体のの中に入ってくるんだ。咳き込みそうになるけど下手に動くのは怖い。時間がやたら長く感じたな。ずっと生きたまま焼かれたらこんな臭いするんだろうなとか変なこと考えてた」

穏乃「わーーー!聞きたくない聞きたくない!!」

京太郎「やっと終わったと思って安心してたらもう片方のが始まるんだ。当然だよな。片方だけなわけがない。またあの鼻から通って口から吐きだす生焼ける臭いで苦しめられるんだ」

穏乃「もうやめてってばー!」

京太郎「そんで治療が終わったらやけにむすむずするから鼻をかんだんだ。そしたらな…」

穏乃「そ、そしたら…?」

京太郎「…煤けた臭いとともに焦げた血がぼろぼろと」

穏乃「ぎゃーーーー!」

京太郎「二、三年したらまたやらなきゃいけないって聞いて俺もう心折れた。二度とやらねえ」

穏乃「私も話だけでもうたくさんだよ…」

京太郎「…そういや何でこんな話したんだっけか」

穏乃「花粉症が大変だーってあたりじゃなかった?」

京太郎「そうそう。だからこの時期はあまり外に出ないんだ。ひどい時は息できんし」

穏乃「ふーん。じゃあ遊ぶときは京太郎の家にいく方がいいんだね?」

京太郎「まー、そーさな…ん?」

穏乃「どうかした?」

京太郎「いや、なんかナチュラルに俺んちに遊びにいく空気出来てたけど…」

穏乃「ダメ?」

京太郎「いんや、ダメって訳じゃねぇよ。ただ散らかってたりするから来るなら事前に言って欲しいかな」

穏乃「じゃあ今日!」

京太郎「はえーよ。別にいいけども」

穏乃「やった!何時ぐらいに行けばいい?」

京太郎「んー、30分ぐらい空けてくれればいいかな?」

穏乃「わかったー!じゃーねー!」タタタタ

京太郎「あっ、おい!…俺が帰ってから30分なんだけどなぁ…まぁいいか、俺も帰ろっと」

ーーーーーー
30分後


穏乃「遊びに来たよー!」

憧「ふーん、ここがあんたの部屋かー…」

玄「おもち本!おもち本を出すのです!」

宥「お布団お布団…」

灼「バタバタうるさ…」

京太郎「何で増えてんの!?」

カンッ