注:京太郎は3年生です また非恋です
咲「ねぇ京ちゃん」
京太郎「ん?なんだ咲?」
咲「ううん、なんでもない」
京太郎「なんだよ、そっちから話しかけておいてよ、この」グリグリ
咲「あぁもうやめてよ京ちゃん髪が~」
京太郎「ほら、変な事行ってないで早く部室行くぞ」手を握り
咲「うん!」
京ちゃんと二人、楽しい時間だった、京ちゃんと同じ高校に入り、京ちゃんに誘われて麻雀部に入る
そして部員のみんなで全国をめざし邁進する・・・
まさに本にかいてあるような青春そのもの、私がひそかに憧れていたもの・・・
サキ サキ モーオキロー
ユッサユッサ
咲「・・・ううん、・・・朝?」
?「朝だよ咲 、起きろー!」
咲「・・・・淡・・・ちゃん?」
淡「うん、可愛い淡ちゃんだよ!」
咲「・・・うん・・・おはよう」
淡「反応うっすいなぁ まぁいいや、おはよう咲」
あぁ目覚めてしまった、今日もいつもの学校生活が・・・・
白糸台での生活が始まる
淡「咲、早く食べないと遅れちゃうよ」
咲「ま、まってよ淡ちゃん、」
いつも通り、寮で同室の淡ちゃんと朝ご飯を食べる。
1年の教室と寮は離れているので急がないとHRに遅れてしまう
というかなんで淡ちゃんは朝からこんなに元気なのだろうか?
淡「ほらほら、今日も元気に出発シンコーだよ」
咲「あはは・・・あっ」
朝食を食べ、二人で学校の教室に向かうと知っている二人を見つける
それは私が一番見たくないもの、そして私が一番望んでいたこと
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京太郎「ふぁ~・・・寝みぃ」
照「京ちゃん寝不足?」
京太郎「あぁ・・・難しい牌譜があってな」
照「私に聞いてくれればよかったのに」
京太郎「そりゃあ最初から照に聞けば楽だろうけど、それじゃ悔しいだろ?」
照「そう?」
京太郎「俺も少しは考えないと「オッハヨー!!(ドサッ」 のわっ」
淡「やっほー!テル、キョータロー!」
照「・・・おはよう淡、で、京ちゃん大丈夫?」
京太郎「・・・大丈夫じゃない」
淡「うん・・・ってキョータロー、なんで倒れてるの?汚いよ?」
京太郎「お前に後から押されたからだよぉ!!」
淡「そうだっけ?」
京太郎「そうだよ!!、ってか お前後輩、俺先輩!、解ってる!?なんで呼び捨てなんだよ!」
淡「ふふん、私に勝てたら先輩って呼んであげる!」
京太郎「ぐぬぬ、これでも照相手に飛ばない様になったのに」
淡「まぁキョータローは淡ちゃんランキング男子版だったら一位だから頑張りたまえ」
京太郎「なんだよ、その淡ちゃんランキングって・・・」
照「京ちゃんはちゃんと強くなっているから大丈夫だよ、はいハンカチ、制服汚れてるよ?」
京太郎「あぁありがとうな照・・・んで咲、なんでそこに突っ立っているんだ?こっちこいよ」
咲「・・・うん京ちゃん」
京太郎「ったく淡のやろー、まだ朝だって言うのに汚れちまったじゃないか」ブツブツ
淡「あわっ!?、もしかして怒ってる?キョータロー・・・」
照「ふふ、京ちゃん、淡は悪気は無いから」
京太郎「あぁ知ってるよ、本気で怒っているわけじゃないから心配すんなって」
淡「う、ちょっと反省・・・」
照「はい、じゃあこのことはこれで終わりにして・・・ほら、早く教室いこ、咲も授業遅れちゃだめだよ?」
京太郎「咲、なんか元気ねぇな? なんかあったら保健室行くか、俺達にすぐ言えよ?」
咲「うん、ありがとお姉ちゃん、京ちゃん」
二人が、京ちゃんとお姉ちゃんが三年生の教室に歩いて行く、その姿はまるで恋人同士のようで
私が入って行くすき間など無かった
お姉ちゃんが嫌な人だったら・・・私はもっと京ちゃんの近くいられたかもしれない
京ちゃんが嫌な人だったら・・・私はお姉ちゃんにもっと甘えられたかもしれない
でも二人はとても優しくて、暖かくて、 なんでもっと嫌な人でいてくれなかったのだろう
照「京ちゃん、さっき言っていた碑譜、教室についたら見せてね」
京太郎「え? あぁ・・・う~ん、確かにまだ解らない所あったし・・・じゃあ答え合わせと一緒に説明頼むよ」
照「うん!じゃあ早く行こ京ちゃん」
お姉ちゃんがいつものように手を京ちゃんに差し出し、そしていつものようにその手を受け止める京ちゃん
京太郎「おう、行くか照」
咲「・・・」
淡「サキーほら私達も教室いこ」
咲「・・・うん」
離れて行く二人の影が一つになる、その姿は違和感が無く、まるで長年連れ添った夫婦の様で・・・
だから私は夢を見る・・・
カンッ
最終更新:2015年03月24日 01:49