『一夫多妻』
一昔前までは机上の空論、下衆の所業だったそれは、今となっては世界の常識となっていた。
ある時突然崩れ始めた人類の出生率はその傾きを戻す事は無く、今や世界の男女比は1:10……一夫一妻では到底人工維持が不可能な領域に達していた。

「……って、言ってもなぁ……」

「どうしたの?京ちゃん。」

「いきなり変なこと言い出して……」

「照さん……咲……流石にコレはまずいんじゃねぇのかなぁ、と思ってさ。」

「京太郎くん……あったかく無いの?」

「だったら私たちで暖めてあげれば良いですのだ!」

「いや玄さん、宥さん、皆と居るからむしろあったかいくらいですって、そうじゃなくて……」

「なになに……幾ら一夫多妻が当たり前って言ってもこんなにいっぱい可愛い嫁さん達をもろてしもてええんか?やて。」

「か、可愛いだなんてそんな……ウチなんてこの中じゃ膝枕くらいしか目立たへんし……」

「ナチュラルに人の言葉を先取りしないでください怜さん、こんな事で倒れられたらイヤですよ、俺?あと竜華さんは非常に可愛らしいので目立たないなんて事はあり得ませんから。」

「須賀っちがイケメンなのがアカンのやで?……皆、色々あった所を須賀っちに助けられたんやから。」

「せやで、須賀くん。私たち皆してキミを望んどるんや。せやったら、皆で満足するしか無いやろ?」

「洋榎さん……絹恵さん……俺、皆を満足させられてますか?」

「最高ばい。断言してやっとよ、京太郎。」

「京太郎くんがよかと。それ以外の言葉なんて要っか?」

「哩さん、姫子さん……ありがとうございます。……俺、皆を幸せにしますから!」