明華「ミーはおフランス帰りザンス~」
智葉「何を言ってるんだお前は、遅刻だぞ」
ハオ「今日のおやつはとても美味しかったです。残念でしたね」
明華「えっ私の分はありませんか!?」
ダヴァン「今日のトップの景品になりまシタ」
智葉「少しは反省しろ」
明華「そんなぁ……」
京太郎「まぁまぁ、今日のは生菓子だから置いておくと悪くなるんで、早く食べてもらいましょう」
明華「いいんですか?」
智葉「まったく、しょうがないな。それじゃあ他の奴は練習再開だ」
ネリー「はーい」
京太郎「じゃ、明華さんの分はそこに置いてあるんで」
明華「おやぁ?用意してくれないんですか?」
京太郎「いや俺も練習しなくちゃいけませんから……」
明華「日本の男性は女性に一人でお茶を飲ませるんですか?」
京太郎「……」
京太郎「お待たせしました、お姫様」
明華「はい、お姫様は満足ですよ」
京太郎「はぁ……俺も後で智葉さんに怒られるな」
明華「その時は私も一緒ですよ」
京太郎「そりゃ明華さん遅刻しましたもんね。何してたんですか」
明華「今日は公園でお昼してたんですけど、とてもよい陽気で」
京太郎「そうでしたね、いい天気でした」
明華「今度一緒に行きましょうよ」
京太郎「公園にですか?」
明華「そうですよ。フランスではよく休日に公園でのんびり過ごすんです」
京太郎「へぇ、なんかいいですね」
明華「日本人はもう少しのんびりした方がいいと思うんですよ」
京太郎「うーん、そうなんですかねぇ」
明華「そうですよ。おやつの時間だって、なんで3時からなんですか」
京太郎「いやぁ、それは習慣だからとしか……」
明華「それに日本人って、休憩時間は何時何分から!何時何分まで!ずばあっ!って決めるじゃないですか」
明華「そんな事で本当に休めるんですか?」
京太郎「んん……そう言われるとちょっと時間に急かされてる気が……」
明華「そうです、時間に囚われ過ぎなんですよ」
明華「それに良い事だってありますよ?」
京太郎「なんです?」
明華「ホラ、今だって京太郎君と一緒に過ごせてます」
明華「ちょっと遅れたおかげで二人だけの時間が作れました」
明華「本当なら今日はずっと練習して、終わったらすぐ帰るはずだった……」
明華「でもこうしてお茶する時間ができて、私にはとても良い事です」
明華「ラッキー」
京太郎「明華さん……」
明華「ね、今度のお休みに一緒に行きましょう?」
京太郎「……そうですね」
明華「フランスの休日は朝寝坊が当たり前ですけど」
京太郎「当たり前なんだ」
明華「やはり家族や恋人といった大切な人と過ごす。これが一番です」
京太郎「こ、恋人って……」
明華「朝はパン屋さんでサンドウィッチを買って行きましょう」
明華「食べたらお昼寝しましょう。おしゃべりするのもいいですね」
明華「貴方となら何をしても楽しそうです」
京太郎「ええ、俺もなんだか楽しみになってきました」
明華「あ」
京太郎「どうしました?」
明華「もしかして一緒に朝寝坊もしたいですか?」
京太郎「みょみょみょみょんふぁさんん!?」
カン!
最終更新:2015年02月15日 16:57