淡「ツモ!まーた私の勝ち!」

京太郎「ぐはぁ……!」

誠子「これで5連続で大星のトップかぁ」

尭深「これで5連続で京太郎君のラスだね」

淡「キョータローマジ弱すぎぃ!」

菫「コラ、須賀は初心者なんだから、これからだ」

淡「えーそれでもこれは弱すぎだよー」

京太郎「チクショウ!チクショウ!」

照「京ちゃん、これから頑張ろ?」

京太郎「照さん……」

淡「ま、どうせ勝てないんだから。せいぜいがんばりなー?」

京太郎「くっ、淡の奴……好き放題言いやがって……!」



菫「これで淡の牌譜は全部だが」

照「凄い量だね」

京太郎「ありがとうございます菫先輩!徹底的に研究して絶対ボッコボコにしてやる!」

淡「ムダムダ、私に特に死角はない、無敵です」

京太郎「言ってろ。絶対倒してやるからな」


京太郎「淡が対局中はずっと後ろから見てるからな」

淡「別に良いけど、淡ちゃんの配牌見てビビんないでよ?」

京太郎(これは……配牌でテンパイしてる……!?)

淡「リーチ!」

京太郎(ダブルリーチ……!)

ブワアァッ

京太郎「え、ちょ、髪が……ぶはぁ!」

淡「あ、ゴメン」

京太郎「麻雀以外でも観察してやる!」

淡「は?ナニソレ?」

京太郎「お前の性格をより良く理解する事で麻雀のプレイングを考察するのだ」

淡「はぁ……凡人の考える事はわかんないなぁ」

京太郎「誰が凡人だ!」



京太郎「今日はランチセットAだな!?」

淡「ブッブー!今日はBセットでしたー!」

京太郎「くっハズレか……」

淡「アンタはどうせレディースランチでしょ?」

京太郎「よく分かったな!」

淡「わかるっつーの。ホラ、食券貸して?」

京太郎「いつも悪いな」


淡「ああ~やっと休憩だー」

尭深「みなさん、お茶入りましたよ」

淡「お、サンキュー」

京太郎「ホレ、お前の分。ちゃんと砂糖2つとミルク多めで淹れといたから」

淡「よくわかってんじゃん!」

淡「ロォン!キョータローまたトビだぁ!」

京太郎「ぐはぁ……!」

淡「なんでソレ切っちゃうかな?全っ然成長してないね!あはは!」

京太郎「チクショウ!チクショウ!」

照「もう、淡ったら……」


菫「それじゃあ、今日の部活は終了だ。皆お疲れ」

京太郎「お疲れ様です……」

淡「キョータロー!」

京太郎「はいはい分かってる」

淡「それで今日はね……」

京太郎「分かってるよ、あの店だろ?」

淡「そうそう!だから……」

京太郎「大丈夫、間に合うって」

淡「でも今日は……」

京太郎「それも分かってる。地下鉄使えばいいさ」

淡「じゃあ……」

京太郎「おう、だから帰りにあの店にも寄れるぞ」

淡「おお!さっすがキョータローわかってるぅ!」



菫(一体何言ってるんだ……)

誠子(わかんねぇ……)

尭深(わからない……)

照(この照魔鏡をもってしても見抜けぬとは……)

京太郎「え、今日淡休みですか?」

菫「ああ、風邪だそうだ。悪いがこのプリントを届けてくれないか?」

京太郎「はい、お安い御用です」




京太郎「ここが淡の家か」

ピンポーン

淡「はーい……あれ、キョータロ……?」

京太郎「よっ。届け物ついでにお見舞いに来てやったぞ。具合どうだ?」

淡「熱は引いたけど、まだちょっと身体ダルいかも……」

京太郎「そうか。悪いけど邪魔していいか?」

淡「ん……どうぞ、いらっしゃい……」

京太郎「お邪魔します」


京太郎「それじゃ、コレ頼まれたプリント」

淡「うん、ありがと……」

京太郎「ホントに熱下がったのか?だいぶ辛そうだけど」

淡「身体の具合は大丈夫、明日には学校いけるかも……でも」

淡「……今日、家に誰も居ないんだ……」

京太郎「え、親は?」

淡「仕事が忙しくて……ただの風邪だから大丈夫って言ったんだけど」

淡「実は、ちょっと……淋しいかも……」

京太郎「そうか、それじゃあ今日は俺が夜まで看病してやるよ」

淡「ホント……!?ありがとぉ……」



京太郎「もうこんな時間か。だいぶ遅くなったな」

京太郎「淡、もう大丈夫だろ?俺そろそろ帰るから……」

淡「……」

京太郎「淡……?」

淡「ねぇ、キョータロー?」

京太郎「なんだ?」

淡「今、私が欲しいもの……わかる?」

京太郎「え、薬は飲んだろ?それとも喉渇いた?何か飲み物でも……」

淡「ううん、薬もジュースも要らない……私の欲しいものは……」

淡「…………だよ」

京太郎「え、何?」

淡「……」チョイチョイ

京太郎「耳貸せって?……一体なんなん……うわっ!」

グイッ


淡「んっ……ふぅっ……ぷは」


京太郎「……」

淡「……わかった?」

京太郎「……ああ、分かった……かも」

淡「か~も~?」

京太郎「ッ分かりました!」

淡「あっは!ローン!よっわ!マジよっわ!」

京太郎「チクショウ!チクショウ!」


菫「はぁ、また淡のやつ……」

照「そんなんじゃ京ちゃんに嫌われるよ?」

誠子「でも、アレで二人付き合ってるんですよね」

尭深「不思議……」

菫「いつの間に、という感じだったがな」

照「仲良いとは思ってたけど」

誠子「あんまり付き合ってる風には見えませんけどね」

尭深「これが、ケンカップル?」

誠子「いや、これはケンカではないかな?」

照「京ちゃんが一方的にいじめられてる」

菫「もしかして須賀は……マゾなのか……!?」

照「そんな……まさか」

京太郎「違いますよ!?」

照「違うの?」

誠子「それじゃあなんで大星と付き合ってるの?」

京太郎「うーん、やっぱりお互いを理解してるかどうかですかねぇ」

京太郎「ちょっと生意気なところもあるけど、まぁそこも可愛いというか」

尭深(ノロケられちゃったよ……)

京太郎「あれで淡も気が効くところあるんですよ」

菫(あれで?)

京太郎「それに、なんだかんだ淡に頼られると嬉しくなっちゃうんですよね」

京太郎「ああ、コイツには俺が必要なんだなって」


淡「キョータロー早く帰るよー!」

京太郎「おう!それじゃ皆さん、お先に失礼します」

菫「あ、ああ。お疲れ」

淡「それじゃーねーバイバーイ!」

尭深「うん、バイバイ」

菫「……」

照「ふぅ~むなるほどなるほど、なるほどー」

誠子「何がなるほどなんですか?」

照「つまり、淡の行動から察するに……」


照「ワガママな女ほどモテるって事だよね」

菫「いや、それはちょっと違うかな」

カン!