京太郎と付き合って半年が経過した。
相変わらず京太郎とは恋人というより友達と言う方が正しいような雰囲気の関係だった。
私はそれでも、割りと満足ではあった。
手を繋いだり、膝に乗せて貰ったり、食べさせあいをしたり―――キスしたり。
そんな、友達ではしないであろうことも、いっぱいしてもらったからだ。
京太郎は優しい、本当はおっぱいの大きい女の人が好きなのに、私の気持ちを知って、私を精一杯愛してくれた。
だから私は、京太郎がおっぱいの大きい子を見ても我慢する。
ちょっぴり嫉妬するけど、でも京太郎の想いはこちらに向いているから、私は安心できる。

「なぁ京太郎。京太郎は幸せか?」
「ん? んー、まぁ幸せっていったら幸せかな。麻雀は楽しいし、麻雀部の皆は良いやつばっかだし。それにお前みたいな彼女もいるしな」
「私で幸せなのか? おっぱいないじぇ?」
「ばーか。おっぱいが大きいかどうかはあくまで好みであって、お前を好きかどうかには影響してねーよ」
「……ありがとう」

京太郎は、優しい。それにがんばり屋で、頼りになる。
私を不安にさせないようにと、今ではのどちゃんのおっぱいにも視線を向けない。
京太郎は凄い頑張って麻雀を覚え、今ではのどちゃんと咲ちゃんとも互角に渡り合うようになった。
どこかに行くとき事前に調べてくれるし、部員集めに奔走したりもしていた。
のどちゃんも今ではすっかり京太郎を見直して、少しだけ京太郎に惚れてしまったようだ。
絶対にあげないけど。
咲ちゃんにも悪いことをした。京太郎が好きなのを知っていたけど、でも先制させてもらった。
後輩も皆京太郎を慕っている。
優しくて、かっこよくて、頼りになって、強い。

「………京太郎。もし京太郎の好みの人に告白されたら、京太郎はどうするじぇ?」
「は? 別に、普通に断るけど」
「悩まないで?」
「…う……んー…少しお餅をみちまうかも…」
「京太郎は正直者だじぇ」
「でも、絶対OKは出さねぇよ。お前と付き合ってんのにんな不誠実なことしない」
「のどちゃんでも?」
「はは、それこそありえねーだろ? 和だぞ?」
「…鈍感」

京太郎は、優しい。
………私は、京太郎に釣り合わない。
京太郎の隣にいるべきはのどちゃんなんだ、そう私は考えている。
でも離れたくない。離れたら、私が崩れてしまう。
私は正気でいられなくなる。
私は、京太郎に、依存しているんだろう。
京太郎のいない世界なんてもう想像もできない。
……もし京太郎と別れたら?
私はどうなるんだろう。
無理。考えたくない。考えられない。
頭のなかが京太郎に浸食される。
京太郎の顔。京太郎の手。京太郎の足。京太郎の髪。京太郎。京太郎。京太郎。
京太郎の、唇。

くちゅっ。ちゅっ。ちゅう……ぴちゅ…ちゅう。
ぷはっ。

「ゆ、優希!?」
「…ん。ごめん、いきなり。好きだじぇ。大好きだじぇ。京太郎のことしか考えらんないじぇ。京太郎に嫌われたら生きていけないじぇ」
「……なに心配してんのかわかんねーけど、そんな心配しなくて良いから。お前が嫌わない限り俺は嫌いにならないよ」

分かってる。分かってるけど、怖い。
だから、もう、繋ぎ止める方法はこれしか思い浮かばなくて。

「…京太郎。今から家に来ないか?」
「ん? おう、まぁ構わんが…急にどうしたんだ?」
「別に何でもないじぇ」

ちょっと京太郎を騙す形になるけど、可愛い彼女の為に我慢してもらうじぇ♪

カンッ