清澄高校麻雀部。
季節は冬。今日も今日とて大会に向けて今猛特訓中だ。
そんななか、この麻雀部の男子、須賀京太郎は各々のメンバーの買い出し、いつもの雑用をしようとしたところ。

「私もついていっていいかな?
 気分転換に」

 清澄高校麻雀部の大将、須賀京太郎の幼馴染み、宮永咲が珍しくもついてきた。

 部室を出て、学校からでて見ればあたり一面、白の世界。制服越しに冷たさを感じながらも二人は歩き出す。
特に話すこともなく暫く沈黙が続くが二人にとって嫌な空気ではなかった。

 歩いている最中、突然咲が話し出した。

「ねえ京ちゃん」
「ん?」
「……例えば、胸が小さい子がいたとします」
「……お、おう?」
「彼女は好きな人がいます。
 思い人に気づいてもらおうと必死です」
「……ふむ」
「男性は基本的に胸が大きい人に対して 性的興奮を感じる人が多いみたいです」
「ほうほう」
「しかし彼女は小さい胸です。Aです。
 壁です。Hiνです」
「……うん」
「胸が無いなら、無いなりの異性へのア ピールがあるのかと必死に研究をしま した」
「努力家……でいいのか?」
「うん、まあ、それでその彼女が見つけ 出した結論は」

 話を一旦くぎり、咲は突然俯く。そして歩く足も止まる。
どうしたのかと京太郎は不思議に思い、こちらも歩くのを止める。
 このあと何を言い出すのか、京太郎は次の言葉が出るまで待つ。

 意を決した表情を浮かべ、こちらに顔を向けてきた。

「とにかく告白する!とにかく抱きつく!とにかく毎日一緒にいる!」

 少し大きな声でそう言い放った。
すると咲は京太郎に向けて走り、思いきり抱き付いた。
突然の行動に京太郎は驚きながらも抱き締める。

「……好き、好きです、京ちゃん」
「……俺みたいなやつでもいいのかよ」
「京ちゃんだからこうするんだよ……?
 だって京ちゃんなんだかんだで優しいし、かっこいいし、それと……」
「あーわかったわかったからそれ以上言わないでくれ……なんか恥ずかしい」
「……照れる京ちゃんかわいい」



「それで付き合ってくれますか?」
「ああ、勿論だ」


 二人は幸せなキスをして終了。