ん~? 俺と照さんが知り合った切欠? あ~……その……な、ちょっと恥ずかしいんだが……助けてもらった

いや、その、な……俺の髪って金髪で地毛なわけでな……
小さい頃は髪が原因で苛められてたんだよ
やれ、不良だ。やれ、混ざりものだの。
あぁ、そりゃもう泣きながら家に帰ったことは一度や二度なんてもんじゃない
そんなある日、いつも通りに仲間外れにされて泣いてるときにあの人が声をかけてくれたんだ

「どうしたの? ケガしたの? アメあげる」

って、ずっと一人ぼっちで楽しそうに遊ぶみんなを見てるだけで……その、大人以外で声をかけてもらったのが嬉しかった

それからその人はちょくちょく俺のところに来てくれて、俺の手をひいて遊びに連れて行ってくれてな

たまに、俺が苛められてる場に来ては相手を静かに睨み付けて追い払ってくれたり

照れくさいんだけど、幼心ながら恋をしたんだ

そんな、あの人に追い付きたくて……苛められてもめげずにみんなの輪に入っていったりで、今の俺のベースができた

そしたら、今度はあの人が一人で行動するようになって……

それからは、みんなとちょっと遊んではあの人のところへ、なぁんて、やりながら強い自分を苛められて守ってもらう自分を克服しながらも頑張ってたんだ
んで、あの人が中学に上がる頃に好きだって伝えてな……あの人、困ったような泣きそうな顔で

「ごめんね……でも、ありがとう。私をそういう好きになってくれて嬉しいよ。
だけど、今の私はそういう事考えられなくて……」

って、悔しかったなぁ……今、思えばあの人が咲とのことで悩んでた時期だったかも知れないのに気付けなかったことも、な

そのあとは、悔しくて悲しくて友達とスポーツに励んで心を誤魔化して

んで、なんだかんだで俺も中学に上がって、ハンドボールで活躍できるようになったり、
あの時のあの人みたいに一人でいた咲に声をかけて友達になったり

あの人を諦められなくて、高校で麻雀部に入ってみたり、夏に会えて連絡先交換してこまめにメールする今にいたるわけだ

後半がなげやり? 勘弁してくれよ、恥ずかしくて顔が赤くなってるのが自分でも分かるくらいなんだからよ

まぁ……そんな感じで、ごめんなさい……俺は、好きな人がいるからお付き合いはできません


淡「あ~あ……フラれちゃった……でもね、淡ちゃんもあきらめないからなぁ! キョータロー!」