咲「あれ~?ここどこだろ?京ちゃん迎えに来てー」

優希「いつも犬を扱き使ってばっかりじゃアレだからな!たまにはヤツを労わなきゃならんし今日は私が来たじぇ!」

咲「優希ちゃん、ありがとう」ギリッ

 ──

優希「きょーたろー、今日のタコスは……」

和「そうそう、今日のタコスは私が作ってみたんですよ。須賀くんも練習に割く時間は必要ですからね」

優希「のどちゃんの手作りとは畏れ入るじぇ」ギリリッ

 ──

和「きゃあっ!……あっ、ごめんなさい!急にしがみついちゃって……私、お化け屋敷って初めてで」

咲「もー、暗いからっていきなり抱きついちゃ駄目だよ和ちゃん。違う人にやっちゃったらどうするの?」

和「……ええ、相手が咲さんで良かったです」ギリギリギリギリ

まこ「おんしら、ちったぁ落ち着きんさい。ムロの歓迎会で遊園地に来とるんにあんたらがハシャイでどうするんじゃ」

裕子(和センパイが雌の顔してる……)

京太郎(この頃あいつら仲良いよなー。清澄二年トリオここにありってか?ハハハ、実はもう一人二年生がいるんすけどね……)

優希「幼馴染みのアドバンテージなんて活かさせる訳にはいかないじょ」

咲「何の事かなぁ?和ちゃんもあんまりだらしない体を人に押し付けるのはよくないんじゃない?」

和「それこそ何の事でしょう?あ、関係無い話ですけど、逞しい人って身を預けてみたくなりますよね。関係無いですけど」

 ──

マホ「夢乃マホですっ!先輩達に憧れて入部しました!よろしくお願いします!」

咲「よろしくね(胸無し、ロリ特有の京ちゃんに懐く素振り無し。合格)」

優希「また一年可愛がってやるじぇ(私同様、京太郎の範疇外。言ってて悲しいが、安心できるじぇ)」

和「マホちゃんは久し振りですね(言ってはなんですが、優希よりお子様。相手になりません)」

京太郎「ようこそ清澄へ。これから宜しくな」

 ──

優希「京太郎、数学なんだけ」

和「そこでしたら」

 ──

和「はぁ……何だか熱っぽいですね……」

咲「えっ、今日は送っていってくれるの!嬉しい、一緒に帰るの久し振りだね」

 ──

咲「きょ、京ちゃん!ブラックサレナが──」

優希「ふんっ!(うぅ、気持ち悪い、背に腹は変えられないとはこの事だじぇ……)」

 ──

咲「いよいよ私達も卒業……だね」

和「決着を付けるには丁度いい節目かも知れないですね」

優希「結局三年間足を引っ張りあっただけな気がしないでもないが、ここまで来たら誰が選ばれても恨みっこナシだじぇ」

咲「そうだね。……私、自分がここまで他人と張り合うなんて考えて無かったよ」

和「ふふ……泣いても笑っても最後の勝負です」

優希「……!来たじぇ」

京太郎「皆ここに居たのか。……三年間色々あったけど、まずはお疲れさまだな」

咲「京ちゃん……!」うるっ

和「私たち結局、最後まで須賀くんに支えられてばかりでしたね」ぐすっ

優希「きょうたろうがいてくれたから、私たちは……」ぐしゅぐしゅ

京太郎「……よせよ、俺だってお前たちには夢を見せて貰ったしな。麻雀部、入って良かったよ。三年間ありがとうな」

「「「こちらこそっ!」」」

京太郎「だから今日はそんな湿っぽい話は抜きにしようぜ。それで、その代わりと言っちゃあ何だが……皆に報告があるんだ」

咲「……?」

京太郎「もういいぞ、出てきてくれ」

マホ「先輩方、御卒業おめでとうございます!マホ、自分の事のように嬉しいです!」

優希「マホ?おぉっ、ありがとうな!」

和「そう言って貰えて私達も嬉しいです。これから部の事は頼みますね」

咲「後輩ってあったかいね、京ちゃん」

京太郎「お前の口からそんな言葉が聞けただけでも、三年間頑張った甲斐があったな」

咲「京ちゃん!?もう……それで、報告って言うのは?」

京太郎「ああ、ちょっと前から俺、マホと付き合う事になったんだよ。今まで言ってなかったし、報告しとこうと思って」

咲「……は?」

マホ「はいっ!マホたち、大晦日からお付き合いさせて頂いてます!」

京太郎「進路とか色々あるし、卒業式まで伏せとこうと思ってさ。な?」

マホ「そういうわけです。内緒にしててごめんなさい……」

優希「……あのマh」

咲「そ、そうなんだ!良かったねぇ京ちゃん、念願の可愛い彼女が出来たんだね!」

京太郎「おお~ありがとな、咲!欲を言えばもう少し肉付きが良ければ言うことナシなんだけど」

和「須賀くん、女性に対してそれは……」

マホ「いいんです。マホはこれから先輩の手で女らしい体にしてもらいますから。……ね?京太郎センパイ?」チラッ

京太郎「ばっ、マホお前何を……!」

咲(今……!今、私達の方を見て笑った……)

京太郎「とと、竹井先輩から電話だ。そういや打ち上げしてくれるって言ってたぜ?ちょっと待っててくれ」

和「……」

優希「マホ……お前」

マホ「マホ、何か悪いことしましたでしょうか?須賀先輩、どなたともお付き合いしてませんでしたよね?」

咲「そ、それはそうだけど!」

和「今までそんな素振り見せなかったのに……」

マホ「素振りを見せたら邪魔されるんですよね?二年間観察させてもらいましたよ」

優希「うぐっ」

マホ「なので、横槍が入らないように水面下で事を運ばせて頂きました」

咲「んっ……うぅ~……」

和「……こんなに強かな子だったなんて」

マホ「うふ、下に見てたマホに出し抜かれて悔しいですよね?」

優希「おまっ、どういう意味だ!?」

マホ「そのままの意味です。下克上って言うんですか?えと……こんな時なんて言うんでしたっけ」

和「一体何を……?」

マホ「あぁ、こうでしたね。『ねえ、今どんな気持ちですか』?ぽっと出の後輩にかっ攫われて、どんな気持ちなんです?」

優希「マホ!!お前ーっ!」

咲「……よそう優希ちゃん、今マホちゃんを怒っても京ちゃんの心証悪くするだけだよ」

和「咲さん……」

マホ「賢明なんですね。流石に先輩と無駄に一緒にいただけはありますよね」

咲「ふふ。ふふふ……。今は言いたいように言えばいいよ」

マホ「では言いたいついでに一つだけ。先輩、もう童貞じゃないですよ?」

優希「な、ななな、何を言ってるんだじょ!?」

和「ふふふ……初めてですよ、ここまで私をコケにしてくれたお馬鹿さんは……絶対に許しませんよ!」

裕子(あ、和先輩が一番怒るのそこなんだ。だから淫乱ピンクとか言われるんじゃ……)

マホ「まあ、精々足掻いて下さい。皆さんが新生活で忙しくしてる間にセンパイはマホが骨抜きにしちゃいますから」

咲「……上、等」

「「「「うふふふふ……」」」」

久「何だか面白い事になってるじゃない?」

まこ「そう思うんはあんた位と思いたいとこじゃな」

京太郎「おし、皆揃ったし移動しようぜ!……ほらマホ、手」

マホ「わぁ~いいんですか?」

京太郎「こ、恋人だからな」

 ギリギリギリギリッ


終わって