京太郎「部長。2回戦の相手、分析出来たのでノートここ置いときます。あ、それと買い出し行って来ます!」

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久「―――ってことだから、早速見てみましょう!」

まこ「まったく、おんしは……少しは京太郎を労わってやらんかい」

和「それは後で私が……コホン、2回戦の相手の情報、気になりますね。早速見てみましょう」

優希「な~んか聞こえた気がするんだけど……ま、いっか。私の相手はどんな奴なんだじぇ?」

咲「和ちゃんには渡さない(ボソ)……強い人いるかな?」

久「え~っと、何なに?」

~~姫松高校~~

”先鋒”上重漫:地区予選、1回戦共に特徴無し。意外に大きい存在。

”次鋒”真瀬由子:堅い打ち筋ながら取れるところでは点を取りに来る。ドラ抱えに注意。

”中堅”愛宕洋榎:エース。超火力。調子に乗ると手がつけられなくなる可能性有り。トラッシュ気味のトーク有り。
翻弄されないよう注意。

”副将”愛宕絹恵:セオリーに沿った堅い打ち筋。防御が得意な模様。非常に大きい存在。

”大将”末原恭子:オールマイティか?相手校の選手に合わせた対策を考えている模様。槓の阻止対策も考慮されたし。

全体として能力らしい能力持ちはいないと思われる。その分全員の技術が高い水準で纏まっている。
特効薬的な対策は存在しない?

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久「へ~。随分とよく見てるわね」

まこ「堅い打ち筋……セオリーに沿った……見てる分にはこういうところが分かるのに、なんで自分で打つと
ああなんじゃ、京太郎は?」

優希「犬だからな!仕方ないじぇ!」

和「存在が大きい?咲さんや龍門渕の天江さんのような感じということでしょうか?」

咲「衣ちゃんみたいな?そ、それはちょっと怖いよ~……」

久「まあ、取り敢えず次ね」

~~宮守高校~~

”先鋒”小瀬川白望:迷うと点数が高くなる?面倒くさそうにしている割に技術は高い。天使の見た目に騙されないよう
注意されたし。

”次鋒”エイスリンウィッシュアート:聴牌率、和了率が異様に高い。何かの能力か?天使、いや、大天使。
女神様の可能性も。

”中堅”鹿倉胡桃:常に黙聴。どういう理由か立直はしない模様。                                    愛でたい。

”副将”臼沢塞:対局中に何度か対戦相手を見つめていた。能力持ちの可能性。良き桃。

”大将”姉帯豊音:   特徴判明せず。      注意されたし。二つの意味でデカイ!

天国か、ここに天国があったのか!全員3年生らしい……悔しい

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久・まこ・優希・和・咲 イラッ

まこ「中堅の。消し忘れかのう?京太郎の存在ごと消してやろうかいの?」

和「あれだけ毎日私のことを見つめておいて、この方達には天使連呼ですか。そうですか」

優希「全体評価が最早ただの感想だじぇ。これは厳しく躾してやる必要があるじぇ」

久「あら?姉帯さんのところ、何かを書いてから一度消してあるわね」

咲「何を書いていたんですか?」

久「ん~……分からないわね。取り敢えず須賀くんの制裁は後にして、ラスト行きましょう」

~~永水高校~~

”先鋒”神代小蒔:全国レベルにしては下手?防御が非常に甘い。かわいい、デカイ

”次鋒”狩宿巴:バランス型か。形が美しい

”中堅”滝見春:堅い打ち筋。1年生であれは将来有望の一言

”副将”薄墨初美:役満がよく出る。北家の時に注意?頑張れ

”大将”石戸霞:防御が得意?デカイ、非常識にデカイ

巫女さん最高!

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久・まこ・優希・和・咲 ピキッピキッ

久「こ~れはさすがに看過出来ないわね~」

まこ「全く役に立っとらんのう。労いはいらんな」

優希「デカけりゃいいってもんじゃないじぇ……」

咲「全くもってその通りだよ……」

和「それは負け惜し……ゲフン、滝見某さんよりも私の方が有望でしょう、ええそうでしょう」

優希「うがーーーっ!!こんなもの、こうして(グシャグシャ)こうしてやるじぇ!(ポイッ)」

久「ちょっと、優希!こんなのでも姫松の情報は役に立ちそ……あら?」

まこ「ん?どうかしたんか、久?」

久「いえ、優希が今投げたのとは別にもう一枚、既にゴミ箱の中にノートの切れ端があってね」

和「須賀くんのノートの、ですか?」

久「ええ。何か書いてあるわね」ガサゴソ

まこ「わざわざ見る必要があるんか?」

久「わざわざ捨ててるのよ?何か見せられないようなことを書いたに決まってるわ。これも暴いて徹底的にやってやるわよ!
さぁて、どれどれ……」

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”大将”姉帯豊音:六曜にちなんだ能力か?先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口に連想される能力に注意されたし。

全体的に基礎力は高め。先鋒と大将が強力な能力持ちと思われる。特に大将はその実態が不明。要注意。

~~永水高校~~

”先鋒”神代小蒔:神降ろしの巫女。眠りを鍵として神をその身に降ろす。能力はその時々で変化。雰囲気からして
変わるはずなのでその時は要注意。

”次鋒”狩宿巴:神の巫女のお付き。祓い巫女。役柄上、強い精神力を持つ。大崩れは無いものと思うべし。

”中堅”滝見春:神の巫女のお付き。祓い巫女。同上。戒能プロの従姉妹の為、降神能力なりを持っていると思われるが……

”副将”薄墨初美:神の巫女のお付き。北家時に東を晒すことで裏鬼門発動。超高確率で四喜和。要注意。

”大将”石戸霞:神の巫女のお付き。降神能力保有。一色掻き集め能力のため他家は絶一門に。要注意。

姫様の降ろす神次第では先鋒で勝負が決まる可能性もある。降神状態での直撃は絶対に避けること。その後も強敵続き。
最優先マーク校。

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久・まこ・優希・和・咲「…………」

久「えっと……」

まこ「……妙に詳しすぎやせんか、これ?」

優希「本当に犬が書いたんだじぇ?」

咲「……間違いないです。これ、京ちゃんの字です」

久「……ちょっと深く調べてみました、って程度じゃないわ、これ。どうなっているの……?」

和「鹿児島……巫女……神様…………神社?…………まさか……」

久「和?何か分かったの?」

和「いえ、一から十まで推測でしかないんですが……部長は須賀神社をご存知ですか?」

久「え?ええ、まあ。全国に広く分布している神社よね?」

和「はい。須賀くんの苗字、実はこの神社と同じ字です。ですから、もしかしたら……本当にもしかしたらですが」

咲「な、何?何なの?」

和「須賀くんは、いえ、須賀くんも”降神”とやらを出来るのでは無いでしょうか?それで鹿児島の方達のことを……」

優希「まっさか~!そんなわけないじぇ!だってあの犬だじょ?」

まこ「……優希の言う通り俄かには信じ難い内容じゃな。じゃが、和の言うことにも一理ある気もする……」

久「で、でも、少し無理矢理すぎないかしら?ほ、ほら!いつもがあんなな須賀くんがこれだけきっちりしたデータを
持ってきたから皆戸惑っているだけで……!」

まこ「じゃがそれだと京太郎がこのノートの切れ端を捨てた理由になりはせんぞ?」

久「そ、それは……」

咲(そ、そう言えば、京ちゃんって確か中学校入学直前に急遽引っ越してきたって聞いたことが……
京ちゃんのお母さんも頑なに話そうとしないけど……一度だけ聞いた前に居た場所は確か……き、きり……)

京太郎「只今帰りましたー。どこ置いときましょう?」ガチャ

久・まこ・優希・和・咲「…………」

京太郎「え?え?ちょ、何ですか、この空気?」

優希「いや~、それがな、笑っちゃうんだじぇ!京太郎が神様を降ろせるだとかなんとかって話になっててな~」

京太郎「……あっはっはっは」

久「!!よ、よね~?笑っちゃうわよね?全く……」

京太郎「なあ、優希。それ、誰から聞いた話なんだ?」 ゥオッ

咲(っ!?)ビクッ

優希「の、のどちゃんの推測……だじぇ。こ、この紙が見つかったから……」ペラ

京太郎「この紙?……」ジーッ

京太郎「ぅわっ!?スイマセン!ちょっとした冗談で書いてみたものの、やっぱり破って捨てたはずだったんですけど、
残ってたんですか。あっちゃ~」

和「えっと……つまりこれは須賀くんの悪ふざけ、だと?」

京太郎「あ、あはは……なんか、こう、適当なことでもそれっぽく並べてみたら能力持ちみたいに見えないかなぁ、と……」

まこ「はぁ、全く。何をやっとるんじゃ、おんしは。程々にしとかんと邪気眼みたいじゃぞ?」

京太郎「うわ!それはイヤですね……って、いっけね、買い出しリストにアイスあったんだ。
ちょっと冷蔵庫入れてきます」ガチャ パタン

久「……と、言ってたけど、どうにも素直に納得は……って、咲!?どうしたの?」

咲「さ、さっき……一瞬でしたけど、京ちゃんから……」ガタガタ

和「…………やっぱり、何かが……?」

まこ「かも知れんのぅ。じゃが、京太郎の奴から言い出さん限り、こっちから無理矢理に聞き出そうとするのも
気が引けるもんじゃ」

久「……皆。このことは一度忘れましょう」

まこ「じゃな。その方がいい。いずれ、話してくれる時が来るじゃろうし、その時まで忘れるのが一番じゃ」

和「……分かりました」

優希「だじぇ」

咲「……はい」

咲(京ちゃん……きっと、いつか話してくれる、よね?)

カン