麻雀の腕は伸びず、指導の代わりに雑用を言いつけられ、最近じゃあ皆の輪の中にも入りづらくなってきた…

こんな環境はもう嫌だ…

チクショウ…グレてやる…



悪落ちしてやる!!




京太郎「ククク……

    そうだ、今日から俺は悪魔の化身、極悪非道、残忍冷酷の悪魔の化身……




    デビル京ちゃんだ!!」




カピ「(もそもそ…)」



京太郎「あぁ、どうちたのかなぁカピーちゃん?
    ん?お腹がすいたの?

    よーちよち」ナデナデナデ

…………

翌日、部室にて



京太郎「ククク……まずはこの部室だ!
    手始めに…



    床をピカピカにしてやるわ!!
    鏡のように磨きぬかれた床に自分達のスカートの中がうつれば、
    さぞかし精神的ダメージも大きかろう」



20分後…



京太郎「ククク…我ながら完璧だ

    そして次に部長が目を通しては適当に置いているこの牌譜!!


    これを彼女の置き方とは全く違うように置いてやろう!!」



5分後…



京太郎「ククク……これで部長は大混乱だろう、
    昨日とは違うように並べられているこの牌譜たちを見て
    一体、どこまで読んでいたのか分からなくなるはずだ…


    さて、続いてはこの麻雀卓!

    中に手を加えて、牌が出てくる速度を速めてやる!」


30分後…



京太郎「奴ら面食らうだろうなぁ…
    いつもより山が作られる速度が違うことに戸惑いを隠せなくなるはずだ


    さて、仕上げに空調だ…部室内の温度を上げてやる!」


1分後…


京太郎「よし、このぐらいだろう…

    この暑い時期に部屋が冷え切っていないというのは、かなり苦痛だ


    そしてトドメに……このクーラーボックスのなかに飲み物を入れておく

    だが!ただの飲み物ではない!
    それはもう悪魔的に冷え切っている!!  

    飲んだら最後、頭が割れるほどに痛くなることうけあい!!


    ククク…俺もこんなことをして、ただで済むとは思っていない

    だが、俺はもう悪魔の化身……地獄に落ちる事は怖くない
    むしろ、悪魔にとって地獄は故郷だ!!


    ククククク…さぁ~て、バックれるか」


……


久「今日は須賀くん、部活をお休みするらしいわ」

まこ「普段から頑張っておるしのう、ええんじゃないか」

久「まあね

  ……それにしても床ぴっかぴかじゃない」

和「ええ、私も驚きました…それにこの室温、かなりちょうどいい感じですね」

久「冷えすぎたらいけないものね」


優希「わっ!クーラーボックスがあると思ったら、中にジュースがどっさりだじぇ!」

まこ「書置きがあるの、なになに?


   『皆さんで飲んでください デビルより

    追伸 ククク…』……?」   


咲「どう見ても京ちゃんの字ですね」

優希「なんだなんだデビルって~?
   中に変なものでも入ってるのかー?」ゴクゴク


和「そう言いながら飲むんですねゆーき…」

まこ「よっぽど京太郎を信頼しとるんじゃのう」


優希「ぷはーっ!これはよく冷えているじぇ!!」


久「あら?咲、牌譜動かした?」

咲「私は触ってませんけど……」

久「他校や、時期ごとに分かりやすく整理されていて、手にとりやすいったらないわこれ」

まこ「京太郎じゃろ、いっつも適当に置く人がおるからのう」

久「うぅ……分かってるわよ」



和「この麻雀卓もずいぶん調子がよくなってますね、スムーズに動いていますよ」

久「本当?
  そろそろ修理の時期かなって思ってたところだったのに」

優希「アイツがやったとしか思えないじぇ」

まこ「一日で色んなことやっていきおったのう」

咲「きっと今日休んだのも、お礼を言われるのが照れくさかったからですね」フフ…

久「まったくもう……これは私が直々に指導してあげないと」

和「あっ、部長ずるいです
  彼になら私も指導を…」

まこ「まあここはいつも見てやってるわしが適任なんじゃないか」

優希「いーや!よく喋ってる私のほうが気安く教えられるじぇ!」

咲「そ、それなら付き合いの長い私が…」






京太郎「今頃、部室ではどうなってるかなぁ~?

    デビル化した俺の耳に奴らの怨嗟の声が聞こえてくるぜ…

    ククク…ククククク…!!」




恐るべし!デビル京ちゃん!

明日は君の町にもあらわれるかもしれない…


カンッ