初美「姫様がスパ○チュにハマっちゃったんですよー」

京太郎「…はぁ」

初美「魔物退治に出かけたがってるんですよー」

京太郎「…はぁ」

初美「てなわけで、はいこれ」

京太郎「…はぁ」

初美「チェックのシャツにジーンズです」

京太郎「着ろと?」

初美「はい、んで出かけろと」

京太郎「……一ついいっすか?」

初美「私のスリーサイズですか?上からろくじゅう…」

京太郎「小蒔さん、よくあんなに人がドサドサ死ぬドラマを観れましたね」


初美「あ、そこんところは大丈夫ですよー

   なにせ小蒔パp…当主様が直々に見せて大丈夫だろうと判断したシーンだけを編集して作り直してますから」


京太郎「なにその目黒のさんま…

    ていうか、ス○ナチュから過激なシーン抜いたら抱き合うイケメン兄弟ぐらいしか残らないと思うんですが」


初美「そこはほら上手くやったんですよー、まあ1話が15分ぐらいになっちゃってましたけど」


京太郎「小蒔さん、よっぽど娯楽に餓えてるんだなぁ……

    ていうか、まずあの人自体がスーパーナチュラル(超常現象)の塊みたいなもんだと思うんですけど」


初美「いつまでもぐだぐだ言わないで、ほら着替えて行ってきた行ってきたー」

京太郎「うぃーっす」


…………


小蒔「遅いですサミー!」 ←カーハートシャツ&ジーンズ

京太郎「すみません小蒔さん
   (うーわ、本当にワイルドな服が似合わない人だなぁ……胸元がぱっつんぱっつんなのはいいけど)」

小蒔「むぅー、違いますよ

   今の私はお兄さんのディーンです!兄貴でもいいですよ!」フンス


京太郎「(こんな可愛いディーンなら四六時中、車の中でもいいのになぁ…)

    あっ、はい……兄貴」


小蒔「よろしいです!」ムフー


京太郎「(可愛い)」


小蒔「さあ行きましょう!街へ繰り出して人々を助けるんです!」


京太郎「え、俺と二人で外出していいんだ…そっちのほうが驚き」


……


お婆さん「どうもありがとねぇ…手を繋いでもらって」

小蒔「お気になさらず、ここは十字路ですから悪魔がいるかもしれません!」

お婆さん「悪魔…?」

京太郎「ああ、えーと……業界用語です」

小蒔「さあ着きました
   お気をつけて、お婆さん」

お婆さん「本当にありがとうございました

     ……けど、お嬢さんどこかで見た顔だねぇ…?」

京太郎「さあさ行きましょうかディーン、どこかで悪魔が人を襲ってるかもしれないので」

小蒔「はいっ!」


……


子供「うぅ…お母さん、どこ~?」

小蒔「むむ、子供を迷子にさせるとは何と卑劣な悪魔なんでしょうか!一緒に探してあげましょう!」

京太郎「ええ、卑劣きわまりないですね…その悪魔には結構苦労させられてますよ」

小蒔「?」

京太郎「(首傾げとか超可愛いんでやめてください)

    何でもないですよ、子供のところに行きましょう」

小蒔「はいっ!」

……


男「なにっ!お、俺に悪い霊が憑いてるって!?」

霊能者「そうです…助かりたいのならこの壷と本を買って……」

小蒔「悪い霊!これは見過ごせません!神様、来てください!」シュゴゴゴゴゴ…

京太郎「今日初めてスパナ○ュっぽいことしてる」


霊能者「だ、誰だ!お前達は!」

男「なんだこの姉ちゃん!(驚愕)」

小蒔(神)「私は、神だ

      その者は霊能者ではない、お前に霊など憑いてはいない…」

男「えっ!マジで!?」

霊能者「ぎくっ!」

小蒔(神)「よって、罰を与える…」

霊能者「さ、サーセンしたぁーー!!」



小蒔「……ふぅ、神様が何とかしてくれたみたいですね」

京太郎「ええ


   …なあ、霊能者さん
   鹿児島で商売するなら、この人の事ぐらい知っておけよな」


霊能者「ふぇぇ…」


……

夕方



小蒔「京太郎さん、今日は一日お付き合いいただきましてありがとうございます!」

京太郎「あ、もう呼び方普通でいいんですね?

    お礼なんて…むしろ小蒔さんと一緒に街を歩けて楽しい思いをさせてもらったんだから、
    俺がするべきですよ

    どうも、ありがとうございました」


小蒔「京太郎さん…」

京太郎「さあ、帰りますか」

小蒔「…………学校の女の子たちが言っていたんです」

京太郎「?」


小蒔「見返りを求めないで、人々を助けるために旅を続ける兄弟のお話があるって……
   とてもかっこよくて、観た人は皆その兄弟に憧れるって……

   それを聞いて、私もその活躍を観てみたくなって…」


京太郎「親父さんに観せてほしいって頼んだわけですね」

小蒔「神様を降ろすだけじゃなくて、私もあんな風に人を助けて生きていけたらと思って…


   ……で、ですけどやっぱり私には向いてないですね!人助けなんて…
   今日も私のわがままで京太郎さんにご迷惑をかけてしまいましたし…」



京太郎「……人助けしたくなったらまた声をかけてくださいよ」

小蒔「え…?」


京太郎「俺も小蒔さんには普段から助けられているんです

    とびっきりの笑顔に和ませてもらったり、明るい気分にさせてもらったり…


    だからその小蒔さんが人を助けたいっていうなら、
    俺も一緒に行ってお手伝いしたいんですよ」


小蒔「京…太郎…さん……」


京太郎「……ま、てなわけなんで、遠慮なんかしないで俺に声かけてくださいってことです


    さ、急いで帰りますか
    遅くまで外にいると、悪魔よりおっかないお姉さんが黙っちゃいませんし




    ね、兄貴?」



小蒔「……はいっ!」



カンッ