小蒔「ふふふ…」ナデナデ

ああ、なんと夢のようなひと時でしょうか。京太郎君をこうして独り占めできるなんて

小蒔「…いえ、もう京太郎様、もしくは旦那様とお呼びした方がいいのでしょうか」

私の膝で眠る最も愛しい殿方。私に世界の広さと美しさを教えて下さった方

けどそれは同時に世の醜さ、汚さを知ることでもありました

清澄とかいう彼の元いたところ

そこでのあなたは私に見せてくれたことの無いような顔で…

私にはかけて下さらないようなコトバヅカイデ……

ワタシニハシテクレナカッタヨウナコウドウデ………

そこでの彼を見ていると自分の知らない彼を知ることに対する喜びよりもそれを見せる相手への憎悪が勝りました

他の場所でも、時間でも、彼が出会う様々な女性との触れ合いの数だけ増していくばかり

しまいには同じ霧島の皆にまでその矛先が向かれるようになりました

まさか私の心にこのようなドス黒いものが表れることがあっただなんて…

それは世が見にくかった故でしょうか、それとも私がただの醜い女だったからでしょうか

でも、もうそんなことを考えることは無いでしょう

これからは彼のすべてが私の物で私のすべてが彼の物なのですから

小蒔「ふふふ、目が覚めるのをお待ちしております…」ナデナデ

そう、目が覚めた時、彼の世界には私しかいないのですから

カンッ