地方予選 男子個人戦


実況「さぁー!去年の男子個人戦、全国大会の覇者、佐臼高校の毛仁くん!やはりここまで圧倒的な力できているぞぉー!
   それにくらべて、目もあてられないドベは……超高校級の無名校、清澄の菅くんだぁー!!」


京太郎「んなドベなら大声で紹介しなくていいだろ!
    しかも高校の紹介で超高校級の無名ってなんだよ!あと『すが』の字は須賀だからな!」


毛仁「もっごもごごごもごー」

貝琉「あっははは!そいつはいえてるね!」

素丹「ははっ!全くだぜ!」


京太郎「お前ら仲良しかよ!敵じゃねーのかよ!くっそぅ、なめやがって……ん?」


毛仁「もごっ」タンッ


京太郎「あ、ロン」


貝琉「へ?」

素丹「なんだって?」

京太郎「えーと、大四喜に字一色に四暗刻……あ、よくみるとこれカンが四個あったから四槓子か

    てことは…四倍役満?」


毛仁「もごーーっ!!」ドーン


素丹「なんてこった!毛仁がトバされちゃった!」

貝琉「この人でなしー!」


京太郎「あ、ごめん…でも、勝っちゃったの、か?」


実況「き、決まったー!なんと奇跡の逆転和了をたたき出して、去年の覇者を破って清澄の須賀くんが勝ちあがったーー!!

   最初から須賀君が勝つと思ってました!」


京太郎「あ、あはは…やーりぃ」


佐臼高校監督「おい!なんだこのクソ試合は!もうオイラ帰るからな!無視むーし、お疲れ様でしたー!」

……

久「須賀くん!聞いたわよ!個人戦でボロ勝ちしたって!」

咲「やったね!京ちゃん!」

京太郎「あ、みんな…」


ドドドドドドドド…



京太郎「な、なんだ!?」



少女A「きゃー!いたわ!あそこよー!」

少女B「モニターで見るより素敵だわー!」

少女C「こっち向いてー!」

大女A「背が高くてちょーかっこいいよー!」


京太郎「うぇっ!?」



久「な、なによ!あの有象無象は!?」


和「いまスマートフォンで調べたところ、どうやら『前回チャンプを破った無名校の一年生がイケメン過ぎる』という話題で、
  ネットでは大盛り上がりのようです

  彼女達も男子の試合を偶然見ていたせいで、須賀君のファンになってしまったというところでしょうか

  まあ、私にはどうでもいい話ですが」


まこ「その手の中のスマフォがミシミシ言うとるんじゃが、それは」



ドドドドドドドド…


少女D「待ってーー!京太郎くーーん!」

少女E「ああ~ん!走る後姿もかっこいいなんて罪よ罪ー!」

大女A「たまたまやっているのを見て岩手から急いで来ちゃったんだよー!」

角女A「私は東京から」



京太郎「うわわわわっ!?」



優希「お、おい!お前達!誰に断って京太郎を追いかけてるんだじぇ!

   あいつに話があるときは私を通してから……!!」


ドォォォーーーン!


優希「じょわー」



久「うわ~、車田飛びって現実でも起こるのね~」

和「おかしいですね、ゆーきの体重が30kg弱だとして、あの大群が時速20kmで移動しているとしても、
  あそこまで飛ぶ程の衝撃が生まれるとは…しかも横方向ではなく上方向に飛ぶなんて……

  しかし、思えば私は衝撃力学について詳しくはないですね……一度、取り組んでみるのもいいでしょう」


まこ「チームメイトが空飛んでいるという事態にもっと慌てんか、お前ら

   ……咲はどこいった?」



京太郎「くっそー!中学のときは長野県ハンドボール界のフォルランと言われた俺がこんなところで捕まってたまるかー!」



少女F「スポーツ経験者だって!ますます素敵ー!」

少女G「私明日からハンドボール始めるー!」

大女A「追っかけるけどー!」

咲「きょ、京ちゃ~ん…待ってよ~!」

角女A「ちょっとそこのぺちゃぱい邪魔、京ちゃんが見えない」

咲「むぅー!なにさ!自分はその77倍もペチャパイなくせにー!」



一ヵ月後、プロ麻雀せんべいに異例中の異例として、ある現役男子高校生のカードが一種類増えたという



カンッ