京太郎「もしもし?」

憧『もしもし、どしたの?こんな時間に』

京太郎「まぁ別に用は無いんだけどな…なんつーか、憧の声が聞きたくなって」

憧『なにそのとってつけたような理由~』

京太郎「いやいやマジですってー」

憧『はいはい、あたしも京太郎の声が聞けてうれしいうれしい』

京太郎「やったぜ。ところで憧は今なにしてるんだ?」

憧『あたし?お風呂入って髪乾かしてたとこだけど』

京太郎「じゃあタイミング良かったんだな」

憧『たしかにあ…ブロロロロロロロ

京太郎「悪い、なんにも聞こえなかった」

憧『あんた、外にいたの?』

京太郎「おぅ、ちょっとぶらついてる」

憧『……よっぽど暇なのね』

憧『ずいぶんと暇そうだけど今日出た数学の課題、ちゃんとやったの?』

京太郎「終わって気分転換にいま散歩してんだよ」

憧『へぇ、えらいえらい』

京太郎「彼女が成績優秀だからな、俺もちゃんとしなきゃ釣り合わないだろ?」

憧『あたし、そんなの気にしないよ?』

京太郎「お前がしなくても俺が気にするの」

京太郎「意地があるんだよ、男の子には」

憧『ふ~ん…』

京太郎「そういうもんなんです」

憧『きょ、京太郎のそういうところ好「ふぅ、着いたー!」

憧『……』

憧『こういうところはきらいだけど』ボソッ

京太郎「ん?なんか言ったか?」

憧『なんにも言ってませーん。で、どこについたのよ?』

京太郎「いやー夜の神社ってやっぱり普段と雰囲気違うなぁ」

憧『………は?あんたもしかして』

京太郎「お前んち来ちゃった」

憧『はぁ!?ちょ、ちょっと待ってて!!』

京太郎「あ、おーい……もう切れてら」

憧「はぁはぁ…あんたなにしてんの!?」

京太郎「お、パジャマ姿とかガキの頃以来か?」

憧「ふきゅ!?あ、あんまり見ないでよ!」

京太郎「なんで?」マジマジ

憧「は、恥ずかしいじゃない…」

京太郎「かわいいじゃん、似合ってるぞ」

憧「…ほんと?」

京太郎「ほんとほんと。憧はかわいいからなんでも似合うよな」

憧「そ、そうかな」エヘヘへ

京太郎「ほら、憧も隣座れって」

憧「うん……あ、でもあたしパジャマ…」

京太郎「あ~、汚れちまうか」

憧「うん…あっ」

京太郎「?」

憧「ここ(京太郎の膝)、座ってもいい?」

京太郎「おぉ、どうぞどうぞ」

憧「っしょ……大丈夫?重くない?」

京太郎「全然。つーかお前軽いなぁ、もうちょっと肉づきよくしたほうがいいんじゃないか?特に胸とか―」

憧「 な ん か 言 っ た か し ら 」ギリギリギリ

京太郎「ごめんなさい冗談です痛い痛いいたい」

憧「これでもちょっとは成長してるんだから、お姉ちゃんくらいにはなるもん………たぶん」

京太郎「だといいけどなぁ。あ、ちゃんと掴まっとけよ」

憧「うん」ギュッ

京太郎「あ~、やっぱり風呂上がりなんだな。いい匂いがする」

憧「あんまり人の匂い嗅ぐんじゃないわよヘンタイ」


………………
…………
……


ソシタラネー
マジカヨー

prrrrr
憧「お母さんだ、ちょっとゴメンね」

憧「もしもし、いま家の前にいるよ」

憧「うん、京太郎が来てて」

憧「わかってる、うん、うん…はーい」

京太郎「なんだって?」

憧「そろそろ戻りなさいって」

京太郎「じゃあ俺もそろそろ帰るかな」

憧「えー…」

京太郎「えーって…明日になったらまた会えるだろ?」

京太郎「それにいつまでも憧を捕まえてたら、それこそおじさんたちに怒られちまうよ」

憧「京太郎なら大丈夫よ」ギューッ

京太郎「なんか今夜の憧は随分と甘えん坊だな」

憧「だって…こんな時間まで一緒にいるの、はじめてだもん」

京太郎「明日の朝も迎えに来るからさ、今日は帰ろう、な?」ナデリナデリ

憧「……キス」

京太郎「ん?」

憧「キスしてくれたら戻る」

京太郎「わかった、絶対だぞ?」

憧「うん………んっ」

京太郎「………じゃあまた明日な」

憧「うん、暗いから気をつけてね」






京太郎「普段からあれくらい素直ならもっとかわいいんだけどな~」

京太郎「さぁーて、帰って風呂入ってさっさと寝ますかー」

prrrrr

京太郎「ん?…………ははっ(苦笑)」



『もしもし?』

京太郎「おまえなぁ――」




カン