いちご「……」

「この前彼氏がさ…」

「うわぁ…それは引くって…」

いちご「あのね…一応うちらの部活は恋愛禁止なんじゃけど…」

「えーっ、先輩そんな決まり守ってるんですか?」

「女子高生なのに彼氏なしとかもったいないですって!」

いちご「そげなこと言ったってどうやったら彼氏できるのか…」

「せっかくの東京なんだからインハイに来てるいい男に声かけたらどうですか?」

「高校生活がそんなんじゃ将来はやりんみたいに売れ残っちゃいますよ?」

いちご「それだけは嫌じゃっ!」

「なら頑張って男捜しましょうよ!」

「先輩めっちゃ可愛いですからすぐに男見つかりますって!」




いちご「じゃけどそげなすぐにええ男なんて…」

京太郎「あのすいません、ちょっと道をお尋ねしたいのですが……」

いちご「……」ボーッ

京太郎「今お時間大丈夫ですか?」

いちご(見つかった!!)

いちご「うん大丈夫、ちゃちゃのんなんぼでも時間ある!」

京太郎「えっと…ここなんですけどここからどう行けば…」

いちご「ここってインハイの会場…君もインハイの選手なの?」

京太郎「いえ、俺はただの付き添いで…それより君"も"ってことはあなたは…」

いちご「鹿老渡高校の中堅の佐々野いちごじゃ、よろしくの」

京太郎「あっ、清澄高校の須賀京太郎です」ペッコリン

いちご「会場ならちゃちゃのんもこれから行くところじゃから一緒に行こう?」

京太郎「いいんですか? なら是非お願いします」




いちご「麻雀は4月に始めたばかりなんか?」

京太郎「そうですね、まだまだ初心者でぜんぜん勝てませんね」

いちご「よかったら今度指導してあげるよ?」

京太郎「いえ、そんな申し訳ないですし…」

いちご「ちゃちゃのんに教わるのは嫌か?」シュン

京太郎「むしろこんな可愛い人に教えてもらえるなんてめちゃくちゃ嬉しいですけど…」

いちご「じゃあちょっとケータイ貸してもらえるかの?」

京太郎「あっ、はい」

いちご「……これがちゃちゃのんのアドレスじゃからいつでもメールするんじゃよ?」

京太郎「それじゃあ今から空メ送りますね…」

いちご「よし、ちゃんと来よったよ」

いちご(よし! 連絡先ゲットじゃ! このまま行けば…)



「あすみん酷いよ! 私をおいて先に結婚するなんて!」

「ごめんね…私もそろそろ結婚しておかないとまずいから…」

「うわーん! あすみんのばかーっ!!」

(ほんと誰かもらってあげてよ…)



いちご(…みたいなことにならなくてすむ!)グッ

京太郎「あっ、会場が見えてきましたね」

いちご「京太郎くんはこれからどうするんじゃ?」

京太郎「とりあえず試合を見てからみんなと合流ですかね…」

いちご「じゃあよかったら…一緒に試合見よ?」

京太郎「部活の人とか待っていないんですか?」

いちご「ええんじゃ! ほら早く行こう!」ギュッ

京太郎「えっ、ちょっ…おもちが……」

いちご(いきなり胸押し付けるなんてやりすぎじゃろうか…//)

京太郎「わっ、わかりました! だからそんな急がないで……」

いちご(せっかく見つけた王子様じゃ! 絶対に逃がさんけえの!)

カン!