久「私ってさー、ルパン三世って結構好きなのよねー」パタパタ

京太郎「はい?いきなり何なんです?」

久「あら、私が唐突なのはいつものことじゃない」

京太郎「それもそうですけど…」

久「それで特に好きなのがカリオストロの城」

京太郎「あー」

久「パンクした時の掛け合いの息の合い様とか手に汗握るって感じのカーチェイスとか…挙げるだけでもキリがないわね」

京太郎「確かに」

久「それに銭形警部が抜けてないってのも好きなところの一つね」

京太郎「というか原作ではそうなんですけどね。むしろルパンより強いくらいですし」

久「銭形=お間抜け警部が定着してる人には驚きでしょうけどね…でももっと原作に近づけてもいいと思うんだけどねー。手段を選ばないところとか」

京太郎「いや、あれはさすがに…敏腕警部だって部分だけでいいじゃないですか」

久「えー…まぁいいけど。それに、監督が宮崎駿なだけあって料理がすごく生々しいのよねぇ…」

京太郎「あぁ、あのパスタとか…」

久「そう!あの雑に描かれてるように見えてその実美味しそうに見せる描き方!グルグルーって巻き取った時のあの質感!まんまると美味しそうな肉団子!全てが素晴らしいわよね?ね!」ズズイ

京太郎「お、おう…」ヒキッ

久「あれを見た時から1度は食べてみたいと思ってるのよ…でもそんな機会、全然ないのよねぇ…」チラッ

京太郎「…あのー、つかぬことをお聞きしますが、久さん?」

久「なあに?」

京太郎「それは暗に『今日の晩御飯はこれが食べたいな~』というリクエストなのでせうか?」

久「あら、心外ね」

京太郎「え?」

久「暗にどころか明確にそう言ってるのよ、だ・ん・な・さ・ま♪」

京太郎「まぁそうですよねー。前もこんなことあったし大体わかってましたよ…」

久「で、どうなの?作ってくれるのよね?」ワクワク

京太郎「その言い方じゃ選択肢あってないようなものじゃないっすか…」

久「じゃあ作ってくれないの?」

京太郎「いや、作りますよ。予定よりもむしろ簡単なものですし」

久「やった!」グッ

京太郎「んー…でも付け合せの材料とかが足りませんし、ちょっくら買い物行きますか」

久「あ、車はどうする?」

京太郎「商店街なら近場ですしこのぐらいの量なら要りませんよ。一緒に行きますか?」

久「もっちろん♪すぐ準備するから5分ぐらい待っててねー!」パタパタ

京太郎「はいはい」
………
……

久「財布オッケー、鍵オッケー、買い物袋オッケーね」

京太郎「んじゃ、行きますか」

久「そうね、あなた♪」ギュッ

京太郎「…毎度思うんですけど、なんで一緒に行く時は些細な買い物でもめかすんですか?」

久「あら、奥さんが綺麗だとご不満?」

京太郎「まさか。ただ手間をかけるほどじゃないと思って」

久「うーん、別に手間がかかってるってわけでもないんだけどねー。あなたと一緒の時は綺麗に見せたいし…それに」

京太郎「それに?」

久「一緒に楽しむ時間があるなら、それは短くても立派なデートなんだから。気合も入って当然だと思わない?」ニコッ

京太郎「…あー」ポリポリ

久「そういう些細な女心もわからないとモテないぞ、須賀君?」

京太郎「…しっかりと肝に銘じておきますよ、竹井先輩」

久「『旦那から旧姓呼びされた。これはDVのはしりかも』っと」カコカコ

京太郎「んなっ!?先に始めたのはそっちでしょうが!」

久「知らないわかんない記憶になーい♪」

京太郎「ちょっ…もおおおおお!!!!」

カンッ


おまけ


京太郎「…それで、作ってみましたけど…」コトッ

久「おぉ~…」

京太郎「何というかこれって…」

久「ミートボールスパというより肉団子withスパよね…」

京太郎「ま、とりあえずどうぞ。これ、取り皿とフォークとスプーンです」スッ

久「ありがと。さぁーて…ルパンたちみたいにきれいに巻取れるかしらね、っと」

京太郎「それじゃ、手を合わせて」

「「いただきます!」」

久「くっ、ふぬっ…!むっ…!難しいわねッ…これっ!」クルッ、クルッ

京太郎「うーむ…確かにちと手間取りますね」クルックルッ

久「…なんか簡単にやってるように見えるんだけど」チュルル…

京太郎「久さんみたいに肉団子を一緒くたにしてませんからね。麺だけならやりやすいですよ」モキュモキュ

久「でもどうせなら原作再現してみたいのよねぇ…」ハモハモ

京太郎「じゃあ最初に肉団子をさしておいてから巻いてみるのはどうです?」

久「ふむふむ…こうかしら?」クルックルッ

京太郎「お、似てる似てる」パチパチ

久「ふふん」ドヤッ

京太郎「あ、あと見てて思いついたんですけどこうやって麺の間に挟み込んでから巻くと…ほら」クルクル

久「わ、すごい。一辺にもさってなってる」パチパチ

京太郎「肉団子を落とさないようにスプーンでちょっと支えるのもいいですね」チュルルル

久「あ、そういえば知ってる?パスタの本場であるイタリアじゃあスプーンは一切使わずフォークだけで食べるんですって」モキュモキュ

京太郎「へぇー…まぁでもここ日本だし美味しく食べられれば良いですよね」ハムハム

久「そうねー。あ、タバスコもらえる?」

京太郎「はい、どうぞ」スッ

久「ありがと。やっぱりトマト系ならこのピリッて感じがないとねぇ」

京太郎「割とわかります。あとチーズの風味とかもあると良いですよねぇ…」

久「…」

京太郎「…」

久「…粉チーズってどこしまってたっけ」

京太郎「確か冷蔵庫のドアボックスに…」

久「ん、今度は私がとってくるわね」ガタッ

京太郎「どうもです」

久「お互い様ね」スタスタ

その後も夕食は楽しげに進み、二人の仲はより深まったそうです。

モイッコカンッ