優希「(なんの目的もなく街歩いてて分かったけど……一人ってほーんとつまんないじぇ

こんなことなら誰かに電話すりゃよかったな~

例えば……京太郎、とか

……い、いやこれは、きっと暇しているであろうあの馬鹿男に
外に出かけさせる機会を与えてやろうという優しい私の心遣いであってだな!
断じて、私が京太郎とデー……か、買い物したいとかそういうわけでは…!)」



??「きょーたろー!次こっちー!」


優希「…ん?」



京太郎「あーそこの店か?俺も入ったことないからなぁ、ちょうどいいや」

??「でしょでしょ!なんか怪しげで面白そうじゃん!ほらっ、入ろ♪」

京太郎「おーい、ひっぱんなよ」



優希「…!!

(京太郎!?
と、隣にいるあいつは…白糸台の大将!?

な、なんであいつが長野に…
い、いやそれより何で京太郎があいつなんかと出かけてる!?)」




京太郎「しっかし、お前もいきなり押しかけてきたかと思ったら、
よりにもよって俺と遊びたいとか物好きだな~」

淡「え~、そう?
私はテルーやスミレ以外だったら京太郎としか遊びたくないけど」

京太郎「え、マジ?」

淡「マジだよ、大マジ♪」

京太郎「そ…そうか…」

淡「あー照れてるー!かっわいいー!」

京太郎「…るせっ
ここ入るんだろ、いくぞ」

淡「はーいっ♪」



優希「………」



淡「あははっ、変なものばっか置いてるねー!
あっ、なにこれー!おもしろーい!」

京太郎「猫みたいな形してるけど何なんだろうな……

ん?電話だ…」


優希『おっす京太郎!いま暇してるだろうから電話してやったじぇ!今から一緒にどっか行かないかー?』

京太郎「優希、電話くれてありがたいんだけどさ、今東京から突然やってきた……あっ、おい!」


淡「もっしもーし、100年生レベルに可愛い淡ちゃんでーす

いまきょーたろーと二人っきりで小物屋にいまーす

ご用でしたら明日にしてくださーい、んじゃ」

京太郎「おい…勝手に人の電話とるなよ、それに今の言い方って」

淡「んー?
でも似たような事言うつもりだったんでしょ?
だったらいいじゃん」

京太郎「あのな…」

淡「それとも」

京太郎「ん?」


淡「二人きりなのに

あの女の方が気になるの?」


京太郎「…!!
(な、なんだ…この表情…!
麻雀打ってる時の咲以上に冷たいような…!)」

淡「気になるの?」

京太郎「い、いや…そういうわけじゃない…」


淡「……なら、いいじゃん!
細かいこと気にしないで、楽しもうっ!


じゃあ、わたしこの猫みたいな置物買うね、きょーたろーのおごりでっ♪
すみませーん!」

京太郎「へ?

あっ、おい!」




優希「…………」


咲「探りいれようとしたけど失敗したみたいだね」


優希「…いつからいた?」

咲「んー、ついさっきだよ
優希ちゃんがあそこのお店の中の京ちゃんに電話してたとこから」

優希「…で?」

咲「下手な真似しないでよ

無駄なことして、あの女に火をつけて
京ちゃんと無理に距離縮めようとしちゃったらどうするの」

優希「指くわえて黙っているほうがよっぽど距離が縮まっちゃうと思うなー」

咲「だから優希ちゃんは日ごろ、こっちが見ていても目障りなほどアピールしていても袖にされるんだよ
もう少し落ち着いたら?」

優希「アドバイスどーも、私の恋を応援してくれるなんて予想外だじぇ」

咲「それ皮肉かな」

優希「心のまんまの感想」

咲「そ

じゃあ私は帰るけど、妨害するならちゃんとやってねー」

優希「うん、じゃあまた明日」

咲「また明日」



……

京太郎「しかしこの置物、よーく見たら猫じゃないっぽいな…なんだろ?」

淡「……邪魔するならやってごらんよ、チビ女…どっちにしても、きょーたろーは私の物になるんだからね…」

京太郎「ピューマ?いや、それも猫か……んー、謎が深まる

さて、そろそろいくか淡………淡?」

淡「ん?

うんっ、いこっ!」

京太郎「次は服でも見にいくか」

淡「そうしよっか♪

まだまだ始まったばかりなんだからねっ!」

京太郎「へいへい」

淡「うん!


そう、始まったばかり…」


カンッ