塞「みんなプレゼントは用意した?」
豊音「バッチリだよー」
胡桃「こういうのはちゃんとしないとね」
エイスリン「コレ!」
塞「この絵……」
胡桃「プレゼントはいいけど……」
豊音「男の子だね」
塞「シロにちょっと似てるけど、なにこれ?」
エイスリン「サプライズ!」
胡桃「そっくりさんを連れてくるってこと?そんな都合よくいくわけ……」
エイスリン「ダイジョブ、サッキツカマエタ!」
塞「は?」
胡桃「へ?」
豊音「わぁ~」
エイスリン「フフン」
――――――
京太郎「こんにちわ、須賀京太郎です」
京太郎「ネトマのフレンドに会いに来た岩手で、なぜか女の子に囲まれてます」
塞「たしかに似てるわね、彼」
胡桃「生き別れの弟って言われても違和感ないね」
豊音「離れ離れになった兄弟の再会なんて良い話だよー」
塞「いやいや、まだそうだって決まったわけじゃないから」
京太郎「居心地が悪い……」
エイスリン「~~♪」
京太郎「外人さんか……言葉通じるのかな」
エイスリン「ワタシlisningトspeakingバッチリ。ドロブネノッテ、マカセテ!」
京太郎「あはは……(不安だ)」
エイスリン「ン」
京太郎「握手してる絵?ああ、そうだよな」
エイスリン「AislinnWishart、ヨロシクネ!」
京太郎「俺は須賀京太郎、よろしく」
胡桃「あ、抜け駆けはダメだよっ」
塞「私は臼沢塞、よろしくね弟くん」
豊音「姉帯豊音だよ、仲良くしようね弟くん」
胡桃「鹿倉胡桃、シロの弟だからって甘くしないんだからね!」
京太郎「俺に兄弟なんていないんですがっ!?」
――――――
胡桃「ここが私たちの学校だよ」
塞「宮守女子高校にようこそ」
豊音「歓迎するよー」
京太郎「ここが宮守……あの、トシって人知ってます?」
塞「うちの麻雀部の顧問だけど……知り合いなの?」
京太郎「ネトマで知り合って、遊びにおいでって」
胡桃「へぇ、熊倉先生の知り合いなんだ。シロのそっくりさん」
京太郎「そっくりさんて……そもそもシロって誰ですか」
エイスリン「コレ!」
京太郎「なにこのたれパンダみたいなデフォルメ」
塞「見ればわかるよ」
――――――
白望「ダル……」
京太郎「……すげぇ、おもちがテーブルに押し付けられてつぶれてる」
胡桃「むっ、邪な気配」
豊音「シロ、来たよー」
塞「今日は特別ゲストもいるんだから」
白望「その人?逆ナンでもしてきたの?」
胡桃「エイちゃんが捕まえてきました」
エイスリン「シロ、ソックリサン!」
白望「んー」
京太郎「……どうも」
白望「……自分じゃよくわからないかな」
エイスリン「……orz」
塞「あちゃー、サプライズ失敗かぁ」
豊音「でもまだプレゼントが残ってるよー」
胡桃「ほら、エイちゃんも用意する」
エイスリン「ソウダタ、プレゼント」
塞「じゃあ、みんな一斉に」
「「「「誕生日、おめでとう!」」」」
白望「……ありがと」
胡桃「あ、シロ照れてる」
白望「ダル……くないね」
豊音「みんな仲良しだよー」
京太郎「そして俺の場違い感よ」
京太郎「プレゼントなんて用意してないしな」
京太郎「なんとなくあの輪の中には入りがたい……」
白望「君、背高いね」
京太郎「え、ああそれなりには。つっても俺より高い人がすぐそこにいるんですけど」
白望「ちょっとこっちに背を向けてしゃがんで」
京太郎「こうですか?」
白望「それじゃ……んしょ」
京太郎「この感触は……!」
白望「背中広いんだね。これもダルくない」
京太郎「おもち……!」
塞「うぇっ、シロ……初対面の人におぶさるって」
胡桃「くっつきすぎ!」
エイスリン「ナマケモノ!」
豊音「二人も仲良しさんだね」
トシ「おや、みんなもう集まってたのかい」
塞「先生、おはようございます」
トシ「おはよう。それで、あの金髪の子は?」
塞「ネトマで先生と知り合ったって言ってましたけど」
トシ「ああ、じゃあ彼が京太郎くんだね」
トシ「ちょうどいいねぇ。それじゃあ彼も入れて誕生パーティーを始めようかね」
カンッ
最終更新:2014年05月29日 16:05