京太郎「…」ズズーッ
トシ「…」ズズーッ
京太郎「…ふーっ」コト
トシ「…ふーっ」コト
京太郎「…先輩達、泣いてましたね」
トシ「…そうだね。それだけ学生生活が充実してたんだろうさ」
京太郎「…そうですね。皆で全国に行けたんですから」
トシ「…ああ。私も指導した甲斐があったってもんさ」
京太郎「…でも」
トシ「…うん?」
京太郎「…やっぱり、寂しくなりますね」
トシ「…そうだねぇ」
京太郎「…先輩達はたまには顔出すって言ってくれましたけど」
トシ「…普段は、私と京太郎の二人っきり、だねぇ」
京太郎「…新学期に誰か入ってきますかね?」
トシ「…さあねぇ…。豊音達が居なくなっちまったからねぇ」
京太郎「…俺が、もっと活躍できてれば…」
トシ「…ああ、ごめんよ。そういう意味で言ったんじゃないんだ」
京太郎「…いえ、俺こそ愚痴っちゃって」
トシ「…」
京太郎「…お茶のおかわり煎れてきます」
トシ「…ああ。頼むよ」
トシ「…」ズズーッ
京太郎「…」ズズーッ
トシ「…ふーっ」コト
京太郎「…ふーっ」コト
トシ「…よし。練習しようか」
京太郎「え?」
トシ「去年の夏は豊音達を優先させて、京太郎は雑用が多かったからねぇ…。罪滅ぼしってわけじゃないけど、今年は京太郎をしっかりみてあげようじゃないか」
京太郎「トシ、さん」
トシ「…さっ!練習始めようか?」
京太郎「…はい!…それと、トシさん」
トシ「うん?」
京太郎「来年は男女でインターハイが狙えるように、今年の夏は俺がインターハイで活躍してみせます」
トシ「…おやおや」
京太郎「だからーー」
トシ「じゃあ、私も指導頑張らないとねぇ」
京太郎「…!はい!ご指導よろしくお願いします!」
カンッ
最終更新:2014年05月23日 00:16