久「須賀君ってさ、どうしてそんなに胸の大きい娘が好きなの?」

京太郎「…ハイ?」

久「だって、よく和のことチラ見してるし」

和「ちなみに、私はとっくに気付いてますからね?」

京太郎「」

優希「胸の大きさなんかよりも大切なことだっていっぱいあるじょ!」

咲「そうだよ!昔から京ちゃんは大きい人見たらデレデレしてさ!」

まこ(さらっと付き合いの長さをアピールするとは、やるのう)

京太郎「あー、そのなんていうか、ちょっとトラウマがあってな」

咲「トラウマ?なにかあったっけ?」

京太郎「お前と知り合うよりも前の話だよ」

優希「ふぅーん、咲ちゃんでも京太郎のことで知らないことあったんだな」

咲「…」イラッ

久「で、そのトラウマって?」

京太郎「え゛、聞くんですか!?」

和「少なくとも私は聞く権利があると思うんですが」

久「私のことも時々見てるわよね?」

京太郎「分かりました言いますから勘弁してください」

まこ「あんまり辛いなら無理して言わんでもいいんじゃぞ?」

京太郎「大丈夫っす、多分。…これは俺が小学生の時の話なんだがな」

優希「なんか怪談みたいな始め方だじぇ」

咲「や、やめてよ優希ちゃん」

京太郎「ある日友達と遊ぼうと公園に行ったとき、ベンチで本を読んでる女の子がいたんだよ」

久「あら、一目惚れ?」

京太郎「まあ、そうですね。その時は気付きませんでしたが」

久(藪をつついたら好きな人のコイバナ出てくるとか考慮しとらんよ…)

京太郎「で、勇気を出して話しかけてみたんですけど対応がすっげえぶっきらぼうで…」

京太郎「諦めずにしつこく話してみたら『君、読書の邪魔』なんて言われちゃったんですよ」

優希(京太郎から話しかけられておきながらそんな態度取るだと!?許せん女だじぇ)

和「それでトラウマに?」

京太郎「違う違う、そんなにメンタル弱くねえって俺」

咲(京ちゃんから冷たい態度取られたりしたら…私だったら泣いちゃうよぉ)

京太郎「まあそしたらその女の子から急に腹の虫の声が聞こえて、俺が持ってたクッキー出したら目を輝かせたんですよ」

まこ「それをきっかけに仲良くなったんじゃな?」

京太郎「急にじゃないですけど、少しずつ心を開いてくれたと思ってますよ」

優希「思ってる?」

京太郎「それは後で。とりあえずそれからはよく公園で会って話したりお菓子食べたりしてました」

京太郎「って言っても待ち合わせとかしなくてたまたま会うのを待ってたんですけどね」

和(須賀君と公園デートを重ねるとは、羨ましいですね)

咲「連絡先とか交換してなかったの?」

京太郎「俺も妙なところで恥ずかしくなってさ、あの子も口数が多くなかったからお互いのことあんまり知らないんだよ」

久「で、トラウマっていうのは?」

京太郎「これからがいいとこなんですよ?」

久「あなたの甘酸っぱい恋愛話が聞きたい訳じゃないし」

久(それにこれ以上あなたから楽しそうに話されたらメンタル死ねるわ)

京太郎「…それは俺が中学に入る少し前でした」

咲「その話の始め方止めて」

京太郎「あの日公園で会ったその子はいつもより暗い感じがしたんです」

京太郎「それでなにかあったのか聞くと、家の都合で引っ越さなきゃいけなくなったって」

和「私にしても、身近な話ですね…」

京太郎「ショックを受けた俺は、テンパってその子に告白しちゃったんですよ」

まこ「それで返事は?」

京太郎「フラれました。もう散々色々言われて、最後に『麻雀も出来ない人と付き合うつもりはないから』って言い捨てて帰られちゃったんですよ」

優希「その人も麻雀出来たのか?」

京太郎「らしいな。麻雀出来る?って聞かれて出来ないって答えたことがある程度で強いかは知らないが」

咲「それにしてもそんな言うなんて酷いよ!」

京太郎「俺も仲いいと思ってたから余計に堪えてな。それからしばらくは飯も喉を通らなかった」

まこ「で、トラウマになったと」

京太郎「ハハ、今でも胸の小さい人は自然に恋愛対象から外しちゃいますからね」

優希「大丈夫だじぇ、ア・ナ・タ。私はそんなことしないからな!」

咲「わ、わたしもだからね京ちゃん!」

京太郎「?ありがとう…?」

まこ「ところで、その相手の名前はなんて言うんじゃ?」

京太郎「苗字は知りませんでしたが、確か名前は照、でしたね」

咲「…!?」

カンッ








照(今でもあの時のことは後悔してる)

照(親や咲のことで頭がいっぱいだったから、つい酷いことを言っちゃった)

照(出来ることならもう一度会って謝りたい。そしてお付き合いしたい)

照(でも無理だろうな、あの子かっこよかったしもう彼女とかいるかも)

照(でももしかしたら今でも私を思っててくれてるかもしれない)

照(会いたいな、京ちゃん…)

淡「ねースミレー、テルーがまたボーっとしてるー」

菫「なんでも恋の病だそうだ、放っておけ」

もうひとつカンッ