瑞原はやり。ベテランのおねえさん。
アイドルとしても雀士としてもファンの多い彼女。
その彼女の、一般には知られていない姿を自分一人だけが知っているというのは、自慢していいことなのかもしれない。

「……オェッ☆」

……現実逃避はここまでにしよう。
今はこの、モザイクが必須な場面をどうにか処理する必要がある。



「ごめんね……京太郎くん……」

きっちりと掃除を済ませ、牌のおねえさんから酒気が抜けたころ。
二日酔いで痛む頭を抑えながら、申し訳なさそうに寝転ぶはやりさん。

「こういうのは、慣れてますから」

ベテランアイドルとして皆に愛される姿も、酒に呑まれて醜態を晒す姿も。
どちらも同じはやりさんで、俺はこの人のそういうところに惹かれたのだから。


……ちなみに、この話を聞いた咲からは「京ちゃんってダメ男に引っかかりそうだね」と言われた。失礼な。

カンッ