京太郎「この時間に飯テロは反則だろ…腹が減った…」

現在の時刻は深夜0時47分、本来高校生は出歩いてはいけない時間帯だが出歩いている。

これも全部この時間に飯テロssなんて書いたやつのせいだ。

京太郎「どこかに手ごろな店はないものか…」

この時間になると流石の東京も開いている店は限られてくるな。

居酒屋やチェーン店は結構開いているが流石に高校生が突撃はできないだろう。

そういったところは敏感だからな

京太郎「おっ、ここは…中華料理屋か」

小さい店だな…ここにするか。

こういったところなら年齢チェックも緩いだろう。

そして何よりこういった店はそこそこうまいと決まっている。

京太郎「まあとにかく腹に入ればいいか…」

また店を探すのも面倒だしとりあえずここにしてみるか…

「いらっしゃいませー」

中はカウンターが10席程度にテーブル席が3つの小さい店だった。

こんな時間なのに繁盛してるな…奥のカウンター2つ空いているだけじゃないか。

とりあえず案内もされないのでそこに陣取るとするか。

京太郎「さて何を頼むか…」

夜中に食べるものといえばラーメンと決まっているがそれはあまりにも直球すぎるか?

中華料理屋なんだし麻婆でも…

京太郎「んっ?大葉餃子定食?」

大葉入りの餃子か…さっぱりしてそうだし夜食にはちょうどいいか。

京太郎「すいません、大葉餃子定食をお願いします」

ラーメンも頼むか悩んだが流石にやめておこう。

深夜にそれは流石にやりすぎだ。

「いらっしゃいませー」

誰か来たのか…しかも1人か、ということは隣に来るじゃな…い…

京太郎「小学生?」

入り口ジャージを着たポニーテールの女の子がいた…1人で。

穏乃「おじさん!チャーシュー麺大盛りにライスお願いします!」

「おまたせしました、大葉餃子です」

おっ、待ってました。

これはすごいな、餃子は1人前の6個だと思っていたら倍の12個もあるじゃないか。

「おまたせ、チャーシュー麺の大盛りね!」

隣の子も一緒に来たようだな。

醤油ベースのスープに厚いチャーシューが7枚も乗っていて相当ボリューミーじゃないか。

…やっぱりラーメンも頼めばよかったかもな。

京太郎「いただきます!」

ええい!自分のメニューに自信を持て!

とりあえず餃子を大きく口を開けかぶりつく

京太郎「ふんふむ…なるほどなるほど…」モグモグ

皮が普通の色だから中に大葉が入っていると思ったらその通りだったか。

刻んだ大葉がにんにくなどの代わりに大量に入っていて脂があるのに随分と軽く感じられる。

あえてこんがり焼かないで水を多く使いどちらかというと蒸した感じになっている。

ぷりっとした厚い皮が口の中で肉汁や大葉と混ざり合う。

12個は多いと思ったがスルッと入りそうだ。

1つ、2つ、3つと箸が止まらない!

穏乃「ずずっ!ずぞぞっ…ぷはっ!」

隣の子はうまそうに食べるなぁ…こっちもうまいけどラーメンが食べたくなってくるじゃないか。

今から半ラーメン追加するか?

いや、それは流石に…んっ?

穏乃「……」ジーッ

京太郎「……」ジーッ

穏乃「…?」クビカシゲ

京太郎「……」コクコク

穏乃「…b」ビシッ

京太郎「おおっ、ラーメンにライスに餃子!これぞ最高の贅沢だな!」

穏乃「このギョーザすごい!肉汁すごいのに全然重くない!」

まさか他人とラーメンと餃子をトレードするとはな。

餃子3つの代わりに向こうからラーメンを少量分けてもらう。

お互いの心が通じ合ったから起こった奇跡だなこれは。

そしてこのラーメンもなかなかだな、シンプルイズベストとでも言うべきか。

まさに人々が考える醤油ラーメンといった味でこれまた餃子と米が進むんだ。

京太郎「へーっ、穏乃は阿知賀女子の大将なのか」アムアム

穏乃「うん、京太郎は清澄の生徒だったんだ」ズゾゾッ

こんなちんまい子が高校生でインハイの選手だったなんて…うちのタコスより小さいとは…

穏乃「和は元気にしてる?」

しかも和の昔なじみらしい。世の中って狭いんだな。

京穏『ごちそうさまでした!』



穏乃「また食べに行こうね!」

穏乃とまた深夜にラーメンを食べに行く約束をして連絡先を交換した。

…太るぞ?と思ったがそんな小さいんじゃ少しでも食べたほういいか。

穏乃「あっ、和には私のことは内緒にしておいてよ!」

どうやら和に会うためにインハイまできたのだから決勝で感動の再開といきたいらしい。

頑張れ穏乃、応援しているぞ。

穏乃「それじゃあまたねー!」ピューン

…あんだけ食べたのに走って帰るとは元気な

京太郎「俺も走って帰るか?」

いや、間違いなくお腹が痛くなるな。

夜風に当たりながらゆっくりと歩いて帰るとするか。

カン!