京太郎(せっかく大阪に来たんだ。もうたまらん、串かつを食うしかない)
店員「いらっしゃいませー、奥の席どうぞー」
京太郎(お、ハンガーがある。ありがたい。小さい店ながらこの気配りは大きい)
洋榎「あとはー、うずらと、かつと……」
雅枝「あんた、まだ食べんのんかい!」
絹恵「お姉ちゃん太るで」
京太郎(うずらか……一本いただくとしよう。あとは……)
雅枝「あと紅しょうがな」
店員「かしこまりましたー」
京太郎(紅しょうが?ほう、これもうまそうだ。よし、俺の布陣は決まった!)
京太郎「すいません」
店員「はい」
京太郎「えと、串かつを三本と、うずらを二本、あと紅しょうがを二本、それに、ホタテとエビとシシャモとカキを一本ずつ。取り敢えず以上で」
店員「はいかしこまりましたー」
京太郎(ふぅ、ん?おお、やっぱり二度付け禁止と書いてある。さすがだ)
店員「おまちどうさまです」
京太郎(おお、来た。思ったよりもボリュームがある。でもこんなもんじゃおさまりそうにない自分が怖い!)
京太郎「いただきます」
京太郎(まずは串かつを……うん、うまい!やはりうまい!三本どころか三百本はいける!それにこの紅しょうが、かなりいける!うずらも悪くない)
絹恵「お姉ちゃんソースわけてー」
洋榎「しゃーないなー、ほら」
京太郎(余計にソースをつけることで足りないほうにソースをわけることができる。姉妹ならではの戦法だな……いや、これは一人でもできるか)
京太郎(いいことを教えてもらったんだ、あとはただ串かつに集中しよう)
雅枝「あ、店員さんどて焼きちょーだーい」
店員「はーい」
京太郎(どて焼き?)
店員「おまちどうさまです」
洋榎「おかんほんまに好きやな」
絹恵「ひと口ちょーだい」
京太郎(おお、うまそうだ。これは食べるしかあるまい)
京太郎「すいません、どて焼きください」
店員「はいただいまー……はい、おまちどうさま」
京太郎(どて焼き、やばい。ヨダレがナイアガラだ)
京太郎「では……!」
京太郎(うますぎる。これは、うますぎる。串かつを食べにきて、思わぬ伏兵にやられてしまった)
京太郎「すいません、どて焼きもうひとつ追加で」
京太郎(思わず二杯目を頼んでしまったが、問題ないぐらいうまいのだ)
ーーーーそして
店員「ありがとうございましたー」
京太郎「ごちそうさまです」
京太郎(はぁ……食った。ほんまに食うた。どえらい満足したわ。おっと、関西弁がうつってしまった。にしても大阪の串かつ、そしてどて焼き……侮り難し!)
京太郎(一服してから、帰ろう)
カンッ!
最終更新:2014年05月03日 22:04