※岩手の人らが長野に遊びに来ていると思ってください


その1、オッカムのかみそり


京太郎「暑ィー……」パタパタ

塞「まったくね……長野に避暑地なんて本当にあるの?
そもそも山に囲まれてるんだから熱がこもりそうなものだけどね」パタパタ

京太郎「(………ああ、塞さん?

男がいるのにそんなスカートをパタパタやって中に風を送ろうとしないでください……
あなたのほうをまともに見れないじゃないですか…

これが女子高脳ですか…?)」


そのとき、京太郎の脳に不思議なひらめきが起こったー!


京太郎「(……俺がいま使っているうちわ…塞さんがパタパタやってるスカート…

ここにオッカムのかみそりを入れよう、すると何が起こるか…

『俺が使っているうちわと塞さんがパタパタやってるスカート』
この文章の無駄を省こうとすると、

『俺のうちわと塞さんのパタパタスカート』
うーん、もう一声…

『俺の塞さんとパタパタスカート』
もうちょい!


『俺のパタパタスカート』

………これだ!)」


塞「…どうしたの、そんな顔しちゃって………え、なに?なんか近くない?

…えっ、えっ、えっ?」


京太郎「……それっ!」

ガバーッ

塞「!!!!????

(スカートめくられたぁー!?!なっ、なに考えてるの京太郎っ!!
ま、まさかこんなタイミングで私とヤっちゃう気!?

いいんだけど、いいんだけどさ!
せ、せめて声をかけてくれないと…その私にも勇気や覚悟というものが…

ああ、こういうときに限って普通の白い下着履いてきちゃってるし…もう私の馬鹿ぁ…!)」


パタパタ…

塞「………ん?」


京太郎「あー涼しい…塞さんも涼しいでしょ?
これなら別々に扇ぐという無駄がなくなって、みんなハッピー………」

塞「………扇ぐ?」

京太郎「ええ、スカートで俺を扇げば二人とも涼しくなる……あれ、もしかして俺いま相当恥ずかしい事してるのかな?

ああそうだ、きっとそうだ、だってなんだか俺の下半身の方の熱がどんどん上がっていって…」

塞「……おだんごヘッドバッド!」バキィッ

京太郎「伊達や酔狂でそんな頭してるんじゃなかったっ!!?」バターン



  • オッカムのかみそり

「必要でないなら多くのものを定立してはならない」

すなわち「無駄を省けば議論はスムーズに進む」という考え
転じて「単純な思考が正しかったりする」という意味で用いられる事も


…………

その2、プロクルステスの寝台


豊音「ちょープリクラだよー!」

胡桃「まったく写真を撮るだけなのにゴテゴテした飾りをつけるとか意味が分からないよね、
…で、でもまあ京太郎が撮りたいっていうなら考えてもいいけど」チラッチラッ

京太郎「そうですね、じゃあ皆で撮りましょうか」

豊胡「わーい!」


五分後


京太郎「出てきましたよ」

豊音「わくわく!」

胡桃「どきどき!」

京太郎「(可愛い)……あれ?」

豊音「どうしたの京太郎君?」

京太郎「うーん…三人とも身長が違いますから、お二人の顔の位置が微妙にフレームの中心から外れているんですよ」

胡桃「見せて…んー確かに……よし!ここは私がもう少し背伸びをしてっ…てっ……!」プルプル

京太郎「無理しないでください!」

豊音「うーん、どうしよう京太郎君…」

京太郎「……私にいい考えがある!

チャーラーラーキランッ

……


豊音「だ、大丈夫…?京太郎君」

京太郎「問題ないっす!」

胡桃「は、早く撮ろう!」

京太郎「(俺が豊音さんをお姫様抱っこし、胡桃さんが後ろから俺の首に抱きついて背負う形になれば
みんな中心近くで顔をもってこれる!

我ながらナイスアイディア!)」

豊音「そ、それじゃ…押すよー////」

胡桃「う…うん/////」

京太郎「さあみんな笑って!」

豊音「はぅ…///////」

胡桃「うぅ…///////」


結局、顔真っ赤にしてうつむいた写真しか撮れなかったけど、いい思い出になったとさ


  • プロクルステスの寝台

多かったり少なかったりする値を無理に基準値に合わせようとする事

ギリシャ神話の英雄テセウスの山賊退治の話から


…………

その3、中国語の部屋


京太郎「そうですね、『Play』は日本語だったら『する』に相当する言葉ですよね

つまり『IWantplaywithyou~~』は『あなたと~~したい』になります」

エイスリン「ウン!『Wantplay』ガ『シタイ』ニナルンダネ!」

京太郎「そういうことですね」

エイスリン「………」ウーン

京太郎「(口の下に指あてて考えてる…めちゃくちゃ可愛いんですけど)」

エイスリン「……キョウタロー!」

京太郎「はい?」



エイスリン「ワタシ…キョウタロウト、シタイ!」



京太郎「」


エイスリン「ワタシ、トッテモ、キョウタロートシタイ……ダメ?」ジワ…

京太郎「…………え、あ、その…え、はい?」

エイスリン「!『ハイ』ッテイッタ!OKダネ!」

京太郎「あ、あの!その!えと!!」

エイスリン「コッチキテ!コッチ!」

京太郎「うえっ!あ、あの…!!」

エイスリン「オシエテアゲル!」

京太郎「あうあうあうあう……」



京太郎「………雀卓?」

エイスリン「マージャン!キョウタロートシタイ!」

京太郎「ほっとしたような、がっかりしたような………はぁ」

エイスリン「…嫌ダッタノ?」ウルウル

京太郎「んなわけないじゃないっすかー!よーっしがんばっちゃうぞー!」

エイスリン「ヨカッタ!」ニッコリ

京太郎「(ああ~汚れた心が浄化されるんじゃ~…)」


  • 中国語の部屋

「中国語の分からない人が部屋に閉じ込められて、漢字のマニュアル本を頼りに部屋の外にいる中国人と手紙のやりとりをする
すると中国の人は部屋の中にいる人は中国語のマスターだと思うが、実際は中にいる人は漢字の意味など全く理解していない」
というパラドックス

機能主義への問いかけから生まれた思考実験であるが「心とは何か?」という議論に持って行く事もできる話である


…………

その4、トポロジー(同位相)


京太郎「シーローさーん!ベッドから出てください!」

白望「…やだ」

京太郎「まったく、いつまでもそのままじゃ着替える事もできないでしょ!はやく出てきてください!」

白望「……私はいま布団の外」

京太郎「はい?」

白望「……トポロジーの問題、私から見たら京太郎が布団の中にいる」

京太郎「……ああ、自分の周りに檻を作ったらライオン捕まえられる話の応用っすね、分かります…じゃなくて!

現実問題、布団の中でぐだぐだしているだけでしょうが!早く出てきなさい!」

白望「ダルい……京太郎、パジャマ脱がせて着替えさせて」

京太郎「なっ!?な、なにをいってんですかあんたは…!!」ドギマギ

白望「これもトポロジーの問題の証明、実際に布団のなかに手をいれて脱がせて着替えさせる事はできる…やって」

京太郎「いや…だって、そんな…!」アタフタ


白望「…いいの?体触り放題だよ?
布団のなかに手を入れて好き勝手にまさぐれるのに…

私は京太郎にならいくら触られてもいいし…京太郎が私の体に興味あるの知っているし、何も問題はない」

京太郎「……」ゴクリ

白望「来て…京太郎」

京太郎「い、いいんですね…?じゃ、じゃあ……」ソー


ガチャッ


塞「京太郎ー、シロまだ起きてこないのー?」

エイスリン「オネボウサン!」

胡桃「京太郎に迷惑かけるんじゃないの!」

豊音「早く朝ごはん食べようよー!」


京太郎「あ…」

白望「…ちっ」

塞エ胡豊「」


誤解はすぐに解けたのでご安心を


  • トポロジー

図形をゴムのようなものととらえ、どんなに伸ばしても縮めても同じという考え

トポロジーを応用すれば、一筆書きが可能な図形か一目で見破る事もでき、
上着を着たままでチョッキを脱ぐことも可能になる



カンッ