―麻雀部部室―
今日も部室にはお馴染みの6人。
てかこの光景、前も見たような気がするな。何故だろう。
美幸「今日は皆で裸でおしくらまんじゅうするよっ!」
……はい?
いや、おしくらまんじゅうっていうのはさ。
寒いときに皆で体を寄せ合い、体を温める為にすることだと思うんだけど。
冷静になって考えてほしい。
今は夏だ。
暑い暑い夏だ。
そんな時におしくらまんじゅうとは。
ちょっと常軌を逸しているな。
よし、ちょっと反論するか。
京太郎「あの……」
梢「いい案ですね、さっそくやりましょう」
澄子「夏に裸でおしくらまんじゅうですか、面白そうです」
友香「早くやるんでー!」
莉子「み、みんながやるなら……私も……」
おいおい、マジかよ。
美幸「みんな、ありがとー!」
美幸「で、須賀くんもやるよね、もちろん」
京太郎「え、俺は」
美幸「やるよね」
あの、笑顔なのはいいですけど。
目が笑っていないのは大丈夫なんですかね……。
京太郎「あ、はい、やります」
くそ、気迫に押されてしまった。
まあ、適当にやっておくか。
はい、お決まりのように6人全員全裸です。
なんか今更全裸になられてもねぇ。
最初は興奮してたのかもしれないけど。
もう今はあまり何も感じなくなったな。
いや、別に俺が男としての本能を失ったわけじゃないぞ。
ただ、あまりにも日常的だとありがたみが薄れるんだよなぁ……。
おっと、早速始めるようだな。
美幸「ようし、じゃあ須賀くんを中央に」
美幸「私たちがその周りを囲むよ!」
ほう、俺が真ん中なのか。
言われるがまま、5人に囲まれる。
何か嫌な感じだ。
美幸「それじゃあ始めるよ」
椿野先輩の合図と同時に5人が一気に体を寄せ合ってくる。
何だ、こう、意外と悪くないな。
椿野先輩のスタイルの良い体。
依藤先輩の汗に濡れた体。
古塚部長のイメージとは違う幼い体。
友香の豊満な体。この5人の中で唯一の巨乳だろう。
莉子のまだ幼さが残る体。
様々な体が俺の体に押し付けられてくる。
俺も皆も汗かきまくりっす。はい。
美幸「須賀くん、温かい?」
澄子「気持ちいいですよね?」
梢「もっと楽しみましょう?」
友香「京太郎……いい気持ち……」
莉子「す、須賀さんが喜んでいるのなら私も頑張りますっ」
ああ、いい気分だ。
でも。
次の瞬間、事態が一変する。
そこまで5人は程よい強さで押し合ってきた。
しかし、急にその強さが段違いに強くなった。
もはやこれはおしくらまんじゅうではない。
痛い、体が痛い。
京太郎「あ……あの……みなさん」
京太郎「いきなり……ど、どうしたんですか……」
言葉を発するのも苦しい。
美幸「ふふふ」
澄子「ふふっ」
梢「うふふ」
友香「ふふふ」
莉子「うふふ」
み、みんなどうしたんだ一体。
押してくる強さがどんどん増していく。
不味い、このままじゃ……。
つ、潰れる……。
グシャッ
気づくとそこはいつもの部室。
……夢か。夢だったのか。
良かった。
ふと見上げると、心配そうな表情の椿野先輩。
美幸「大丈夫、須賀くん?」
美幸「すごいうなされてたけど、何か変な夢でも見てたの?」
京太郎「は、はい……まあそんなとこです」
美幸「どんな夢だったの?」
京太郎「え、いや……それはですね……」
美幸「?、まあいいんだけどさ」
美幸「それより早く帰ろうよーもー!」
美幸「須賀くんが起きるまでずっと待ってたんだからー!」
京太郎「あ、そうですね……帰りましょう」
カン!
最終更新:2014年04月29日 00:02