バレンタイン前日……清澄高校麻雀部部室

京太郎「今日一日分の感謝を込めて綺麗にしてやらないと……」(フキフキ

久「お邪魔ー……って、須賀君なにやってんの?」

京太郎「あ、元部長。なにって、卓の掃除と軽いメンテに決まってるじゃないですか」

久「いや、それは見ればわかるんだけど……。すごく恍惚とした顔で自動卓バラしてる人がいたら、誰だってなにしてるのか聞くでしょ?つか、自動卓バラして大丈夫なの!?」

京太郎「安心してください、俺の自動卓メンテテクはハギヨシさん仕込みです!」

久「龍門渕さんとこの執事さんってなんでもできるのねー……」

京太郎「羨ましい限りです」(カチャカチャ

久「いや、須賀君も十分ハイスペックだと思うけど」

京太郎「ハギヨシさんに比べたらまだまだ。俺には、配牌の時点で和了できるような仕込みはできないですし」

久「いや、すんな!っていうか、あの執事さん本気で何者なの!?」

京太郎「何者なんでしょーねー……よーし、おしまい」

久「お、お疲れー」

京太郎「そういえばなんか用事でもあったんですか、元部長。染谷先輩とか咲なら、もう帰っちゃってますけど」

久「ええ?あー、まあ、うん、知ってる知ってる。でも大丈夫、今日用事あるのは須賀君だから」

京太郎「へ?俺すか」

久「そそ。いちおー確認しとくけど、今日なんの日か知ってるよね?」

京太郎「……バレンタインですよね?」

久「即答されるとなんか反応に困るんだけど、正解ー」

京太郎「あ、よかった当たった。元部長のことだから、もっと別の答えを求められているのかと思いました」

久「アハハ、いくら私でもこーいう日にそんなボケは求めないわよ」

京太郎「なるほどー」

久「……と、とりあえず須賀君、手出して」

京太郎「こうすか?」

久「――――ん」(ポス

京太郎「なんすかコレ。やけにファンシーな包みですけど、中になに入ってるんですか?」

久「いや、チョコに決まってるじゃない。この流れで黒糖とか渡すよーなタイプに見える?」

京太郎「…………実は少し」

久「よーし、須賀君ちょっとそこのロッカーの中で頭冷やそうか!」(ガッ

京太郎「ワ、ワハハ、冗談ですってば、冗談……!」

久「まったく、傷つくわー。私にしては珍しく素直に、チョコをプレゼントしてあげたっていうのに」(ムスッ

京太郎「おー、それはレアですね」

久「オイ。他の感想はないの、他の感想は」(ジトー

京太郎「…………元部長的にどーいう言葉が聞けると満足ですか?」(ニコリ

久「ふぇっ!?ど、どーいうって……それは、ホラ、アレよ……普通に嬉しいですとか、えっと――――よ」(ゴニョゴニョ

京太郎「すみません、ちょっと聞こえないです」(ニコニコ

久「だ、だから――――っ、い、いいわ、そっちがその気ならハッキリ言ってあげるわよ!」

京太郎「お願いしまっす!」

久「いい、須賀君?私は――――――――!」





ロッカー『出番はまだか……』


久編……カンッ!