清澄高校部室

京太郎「みんな来ないっすねー……」

まこ「優希と和は掃除当番、咲ん奴は図書委員の蔵書買い出し要員に選抜されたらしいからのー」

京太郎「これはもう今日、咲は帰ってこない流れですね……。うぅ、早くメンバー揃ってくれないと、そ、そろそろ限界が……」(カタカタ

まこ「怖いからそーいうおふざけはやめんしゃい」

京太郎「ハイ」(ピター

まこ「最近のお前さん見てると、本当に麻雀の禁断症状出ても不思議じゃないから困る」

京太郎「アハハ、やだなー。いくら俺でもそこまで麻雀に狂ってないですよ」

まこ「四校合宿の時のこと、忘れたとは言わせんぞ?」

京太郎「…………あーっと、なんか小腹が空いたなーっと」

まこ「露骨に話を反らしよったな……」

京太郎「アハ、アハハ……」

まこ「ハァ――――まったく、しょーのない奴はじゃのー……ホレ、小腹空いたならコレでも食っとれ」(ポーイ

京太郎「おっとと」

まこ「ククッ、ナイスキャッチ」

京太郎「なんすかコレ、やけに可愛らしくラッピングされてますけど、お菓子ですか?」

まこ「お前、今日がなんの日か知っとるか……?」

京太郎「なんの日って、二月十四日といえばバレンタインデぇ……え、まさか……えぇ!?」(ギョッ

まこ「おい、なんじゃその道端で気さくに挨拶してくる河童に出会ぅたよーな顔は」

京太郎「いや、さすがにそこまで驚いたつもりはないですけど……染谷先輩とバレンタインが咄嗟に結び付かなくて……」

まこ「………………やっぱり返せ、ソレ。ワシが自分で食う」

京太郎「あっ、ウソですウソ!ジョーク、軽いジョークですって!」

まこ「じゃかーしぃ!人の好意を無下に扱うこと言いおって!」(グググ…

京太郎「あ、ちょっと、もしかして本気で怒ってますか……!?」

まこ「当たり前じゃ!」(グググ…!

京太郎「ぬ、ぬぬ……か、返しません……!」

まこ「ええい、無駄な抵抗しおって……!すぐに済むから大人しゅうしとれ……!」

京太郎「嫌だー、返したくない……返したくなーい!」



久「…………えーっと、なにやってるの二人とも?」

京太郎「あ、部長……じゃなかった、元部長……」

まこ「なんじゃっ、今立て込んどるから邪魔すんな!」

久「立て込んでる、ね……フーン」



京太郎→麻雀卓に押し倒されている

まこ→押し倒している


まこ「………………ん?」(ハタ…

久「ヤダ、まこったら男らしい。らちが明かないからって、そんな強行手段に出るなんて……」(ポッ

まこ「ちがっ、誤解じゃ!?」

京太郎「――――や、優しくしてくださいね……」

まこ「なあー!?」

久「あ、なんだったら私、事が済むまで外に出てようか?」(ニヤニヤ

まこ「ひ、人をおちょくるんもたいがいにせえよっ……!」

久「やあね、人聞きの悪い。場の空気を和ませてあげただけじゃない」

京太郎「ア、アハハ、少し悪ノリしたのは確かですけど、チョコは返しませんよー」

まこ「ぬぐ…………わ、悪くならんうちにさっさと食べるんじゃぞ……」

京太郎「ハイ!」

まこ「あ、あと言っておくが、そいつはいつも部の雑務を手伝ってくれるお前さんを労うためのもんじゃからな!へ、変な勘違いはするなよっ、ええか!?」

京太郎「ハイッ、わかりました!あ、ところで染谷先輩、元部長が遊びに来てくれたことだし、和たちが来るまで三麻やりませんか三麻」(ワクウズ

まこ「オイ」

久(ダメだ久しぶりに様子を見にきたけど、須賀君の麻雀脳化がさらに進行してる……)

まこ「メゲるのぉ……」



まこ編……カン!