長野のローカル局で放送されている、ご当地麻雀番組(通称:まどでしょ)である!

内容はいたって平凡。メインパーソナリティーの福与恒子と小鍛治健夜、そして師匠・須賀京太郎とイーピンちゃんこと安福莉子が麻雀の結果に応じて各地を旅し、色んな目に遭う……それだけ!


恒子「――――はいどもー!ひっっっっさしぶりにやって来ました、麻雀どうでしょうのお時間でっすー!」

健夜「ホントに久しぶりに……」

恒子「今日も今日とて、ふくよかじゃない恒子ちゃんとあらふ……すこやんの二人で進行してくよー」

健夜「ねえ、今アラフォーって言った?言ったよね!?」

恒子「ま、よくあるこった、気にすんな!」

健夜「それはスペシャルな作品の主人公(金)の台詞だから使っちゃダメだよ!」

恒子「えー、いいじゃん。そんな細かいこと気にしてると婚期逃……ぁ、もう逃してるかー」

健夜「久しぶりだけど全然変わってないね、こーこちゃんは!」

恒子「はいはーい、それじゃサクッと話進めるよー」

健夜「あのゴメン、あからさまに無視しないで、正直に傷つくから……」

恒子「まずはこの人がいなけりゃ話が進まない!師匠こと須賀京太郎くーん!」

健夜「…………メゲるよ」

京太郎「…………まだ続いてたんだ、この企画」

恒子「長野は娯楽が少ないから」注:あくまで恒子ちゃんの意見です

京太郎「おい、ちょっと聞き捨てなんねーですよ今の発言!」

恒子「えー、だって長野って聞いて私が思い付くのって、ピーマンの嫌いな吸血鬼ぐらいだし」

健夜「あ、僕血だね。続編の僕月も面白かったよね」

恒子「コスモス荘が傑作な気もするけど、あれは漫画版が神っちゃったし。私的におちゃらか駅前劇場とか九官鳥刑事辺りのノリでもう一回―――」

京太郎「ネタがわっかんねーし!つーか、麻雀があんでしょーが麻雀が!?」

健夜「あわわ、それは何もないって言ってるのと同じだよ須賀く……師匠!」(ギュー

京太郎「どさくさにまぎれて抱きつかないでほしいっす、小鍛治さん!」


恒子「……はい!師匠が疲労困憊でツッコミできない内に番組続けちゃおー」

京太郎「ハァ、ハァ……くっそ、またこの人のペースに乗っちまった」

健夜「しょうがないよ、こーこちゃんだもん……」

京太郎「空見上げながら言わないでください、悲しくなります」

恒子「なーんだか黄昏ちゃってる二人に構わず、次のゲストを呼んじゃいましょう!やっぱりこの番組には彼女の力が必・要だぁー!!」

京太郎「お、やっぱり莉子も参加させられてるんだ」

健夜「もうレギュラーだもんね、須賀君と莉子ちゃん」

京太郎「ええ、認めたくないことですが、まだ道連……相方がいる分、リアクションも取り易――――」

誠子「えーっと、ども……」

恒子「白糸台チーム虎姫からやって来ました!和了もコメントも思いのままに釣りあげる!フイッシャー・亦野誠子ちゃんでーす!いらっしゃいませー」

京太郎「なんでだああぁぁぁぁぁっ!?」

誠子「うぉっ?」

恒子「女房と畳はナントヤラというわけで、リアクションに新鮮味を求めてちょっと相方をチェンジしてみましたー☆」

誠子「まさか私がこの番組に出るなんて……。つーか、女房と、みたいな表現されると後で大星になに言われるかわからなすぎて怖いんだけど……」

京太郎「莉子……いや、イーピンちゃんカムバーーック!」


―――某所

淡「うー!うー!なんで私が麻雀どうでしょうに出れないのー!?」

菫「そのうーうー言うのは止めろ!あと、師匠の相方を勤めるには一つ絶対条件があるからだ」

照「それは初耳」

菫「フフ、これはまだDVDに収録されていない回でこーこちゃ……恒子さんがうっかり漏らした情報だからな」

尭深「ファンなんだ……」

菫「それほどではない。ただ……」

照「ただ?」

菫「番組の無茶な企画決定権を賭けた麻雀対決で健闘虚しく、オーラスにド高めを振り込んだイーピンちゃんや、役満親被りでまくられた時のししょ……須賀君の愕然とした表情が――――な、わかるだろ?」(ゾクゾク

照「のーこめんとで」

淡「きょーたろー君いじめちゃダーメー!」

尭深「それで……さっき言ってた絶対条件って?」

菫「おっと、忘れてた。それはだな……コホン――――手痛い、あるいは致命的な失点をしていること、だ」

淡「つまりどーゆーこと?」

菫「振り込んだりした跳んだ数が多い人ほど選ばれやすい、ってことだよ」

尭深「なるほど」

照(あ、だから須賀君は師匠なのか……)



誠子「そういや私、なんで師匠の相方に選ばれたんだろ」

京太郎「知りませんよ。つーか、亦野さんまで俺を師匠とか呼ばないでください」

恒子「本当はねー、頑張ってる師匠へのご褒美ってことで、阿知賀の松実選手を相方にって意見もあったんだけど……スポンサーの方から猛抗議が来ちゃってさー」

京太郎「猛抗議、ですか。いったいどこのスポンサーが……」

恒子「うん。えっとね、りゅ―――」

京太郎「あ、いいです、もうわかりました」

恒子「残念だったね、おもちが拝めなくて!」

京太郎「ハイハイそーですねー、あー残念残念…………マジで残念だ、チクショウ」

健夜「須賀君、すっかりやさぐれちゃって……」

恒子「何が悪かったんだろうね。ああっ、あの頃のおもちに並々ならぬ情熱を持っていた師匠はいずこへ!」

誠子「なんとなく原因は目の前の人のよーな気がするな」

健夜「うん、みんなそう思ってるよ」

恒子「さて、役者も揃ったことだし、そろそろ今回の企画いってみよー!」

京太郎「どーせ今回もどっか地方に飛ばされて跳ばされる企画なんだろーなー……」

恒子「今回の企画は……なななんと!――――美少女雀士を自分好みにプロデュースして、次世代の雀ドルに育て上げろ!『THE雀DOLM@STER』プロジェクト、っでーーーす!!」

京太郎「………………あ?」

恒子「番組スタッフによる厳選なる審査を通過した十数名の美少女雀士!師匠にはこれから三ヶ月間、彼女達とコミュニケーションを重ねて、共に笑い、時に涙してトップ雀ドルへの道を駆け抜けていただきます!!」

京太郎「さ、三ヶ月!?なんすかそれ、聞いてないですよそんなの!」

恒子「言ってないですからー!」

京太郎「またこのパターンか!おい、カメラ止めろ!!」

健夜「おお、落ち着いて、暴力はダメだよ師匠!」(ダキー

恒子「キャー、おーそーわーれーるー♪」



誠子「えーっと…………あ、これ読めばいいんですね」



ついに始まった新企画!

まどでしょプロ、トップ雀ドルへの道!


恒子「万が一失敗したら、南米コスタリカで――――」

京太郎「また南米か!」

誠子「めんどくさ……」

莉子「は、話が違うじゃないですか!今回の企画に協力したら私、卒業じゃなかったんですか!?」

京太郎「おい莉子、一度腹割って話そうか」

莉子「魔が差したんですー!」

健夜「み、みんなで頑張れば大丈夫だよ!」

恒子「―――全責任取るってことで、師匠にはウエディングドレス姿のすこやんと撮影していただきます!」

健夜「…………す、須賀君、パスポートは持ってる?いっ、今のうちにパスポート取っておいた方がいいんじゃないかな!かな!?」

京太郎「企画に成功しても失敗しても決着くせーぞ俺の人生ェ!?」



誠子「はたして師匠は自由を勝ち取れるのか!それでは、また来週ー…………南米ってどんな魚釣れるのかな?」


終われ