大阪・姫松――――

洋榎「ふーんふんすふーん……おー?」(ペラペラ

恭子(よし、テンパイ。これ和了したら、倍満ツモで他家三つ跳び終了や……!)

洋榎「恭子~、恭~~子~、こいつアレちゃうん、あんたの彼氏ー」

恭子「ふひゃあ!?」(ガシャーン

姫松モブA「うわぁ!?」

姫松モブB「ど、どないしたんですか先輩!」

姫松モブC「うわー、場が全部ふっとんでもうた~…………ヨッシャコレデウヤムヤニナッタデ」

洋榎「お、おー……どーしたんや恭子……。倍満張ってたのにちゃぶ台返しはアカンで自分……」

恭子「――――――――」(ブルブル

洋榎「なんやー、お腹痛いんか?陀羅尼助丸持ってきたろか、陀羅尼助丸」

恭子「ちゃいます……!ひ、人が集中してる時にいきなりなに言いだしてんですか!?」

洋榎「あー、ゴメンやでー。コレ読んでたら、前に恭子と監督が話とった奴が雑誌に出てたから、ついな!」

恭子「前に話してたって……須賀君のことですか?」

洋榎「そやそや、そいつ!ホラ、ここ見てみーや、ここ!」(ペシペシ

恭子「ここ……」


『心に秘めた熱き夢!届くか、少年雀士の想い!?長野県男子個人戦一位の心を射止めた少女はこの中にいる――――!!』


恭子「ファッ!?」(ビョクリ

洋榎「ヒャアッ!?」(ビョクッ



恭子「ちょ、ちょお主将、それ……貸してくださいっ」(ズイッ

洋榎「ひゃ、ひゃい!」(オズオズ

恭子「…………これ、特別増刊号か。アカン、チェックし忘れてた」

洋榎「え、えーっと、昨日出たばっかやから、本屋行けばまだ売ってるはずやでー」

恭子「そ、そうですか、ありがとうございます」

洋榎「お、おお……」

恭子「――――――――」(ジー

洋榎(めっちゃ真剣に読み込んでる……。記事の内容までは読んでへんかったんやけど、そ、そんなにおもろいこと書いてんやろかー)(ソー


恭子「そ、そーなんや……須賀君、好きな子おるんや……ふ、ふ~ん?」(ソワソワ

洋榎(全国予選の決勝出た学校、チェックしとる……)

郁乃「みんな~、練習しとる~?」(フララ~

洋榎「お、監督。おつかれさんさんさんころり~」

郁乃「ころころり~♪」

恭子「誰なんよ、書いてへんやん……。私ちゃうんは確実なんやろーか……凡人やし……」(グス…

姫松モブA(主将と監督が揃うと一気に空気が緩なんなー……)

姫松モブB(てか末原先輩、半泣きになってんで……)

姫松モブC(そりゃ、あとあと金取れそうな記事なんやから煽るだけ煽ってボカすに決まっとるやん……。あ、でも須賀ナントカいう人をNTRされた末原先輩――――ウヘヒッ♪)

郁乃「なんなん~、末原ちゃんは私のこと無視して本読んでるし、モブCちゃんはな~んか怖いこと考えてそーやし~」

洋榎「えっとやな、うちが麻雀TODAYの増刊号の記事見せたらああなってもーたんよ」

郁乃「ふんふむ~……そっか、須賀君そういえばインタビュー受けてたな~」

洋榎「ん、もしかして知ってたんか」

郁乃「一応、麻雀TODAYはぜ~んぶ集めてるからね~」(ブイサイン

洋榎「ほ~……あ、そしたら、その須賀ーとかいう奴の惚れとる相手、誰か分かってたりするん?」

郁乃「ん~ふ~ふ~……ナーイショ♪」

洋榎「そか……」

郁乃(たぶん、惚れてる惚れてへん以前の問題やろしな~。ちゅ~か、あの子……全国大会来て大丈夫なんかな~?)(ウーン

洋榎(須賀なー……恭子とか監督と仲ええってことは、そこそこオモロイ奴なんやろーか)(ウーン

姫松モブC(あー、ええわ~……この行きつく先にゲームオーバーとかフェリーの画像が出てきそうなこの流れ――――みんなバッドエンドに染まるしかないじゃない!!)(ワクワク

姫松モブA「モブCちゃん……なんか怖い」

姫松モブB「とりあえず麻雀させてーや……」