咲が入部したことで、念願の県大会団体の出場権を得たと盛り上がる清澄高校麻雀部。

まこ「腕が鳴るのう」

優希「私達の強さ、長野のみんなに思い知らせてやるじぇ!」

和「頑張りましょうね、宮永さん」

咲「う、うん!」

久「大会まであと少し……さあ、みんなの気持ちを一つにして練習するわよ!」

狙うは県大会優勝。
野望に燃える久に、とある少年が水を刺したのは丁度その時。

京太郎「あのー、部長」

久「なーに、須賀君?あ、さては女子団体の練習ばかりで、自分が放っておかれないか心配してるのね?大丈夫よ!ちゃんと男子個人戦に向けての特訓メニューも考えてあるし、分からないところは私達でちゃんと教えてあげるから!!」

京太郎「あの、お気遣いはありがたいんですけど……すんません、バイト先から急にシフトに穴が空いたからヘルプに入ってくれ、って連絡が来ちゃいました」

久「え」

京太郎「……なんか、すみません」

咲「ていうか京ちゃん、アルバイトなんてしてたんだ」

和「そういえば、急にシフトに穴が空いたと言っていましたが、風邪でもひかれたんですか?その休まれた方」

京太郎「んー……なんか、店長の話だと『店で幽霊を見た。もうこんなところで働けるか、俺はもう仕事やめます!』、とかなんとか」

まこ「え」

優希「え」


そんなこんなで、県大会が近い時期。
京太郎が、思うところあって元麻雀プロが経営する喫茶店でアルバイトに勤しんでいたら……という、もしもなお話。




正直、自分が麻雀部にいていいのだろうか――

京太郎「でも、せっかく麻雀って面白いって思えるようになってきてんだし、ちょっとぐらい頑張ってみねーと」



京太郎「女の子に負けるのが嫌なんてことは言わねーけど、ちょっとぐらい見せ場が欲しい……なんて考えるのはカッコ悪いかな、やっぱ」

少しでも麻雀を上手くなるために始めた、麻雀のできる喫茶店でのアルバイト――




???「あなた、私のこと見えるっすか?」

京太郎「で……出たああぁぁぁぁぁぁっ!?」

???「しっ、失礼な、私ちゃんと生きてるっすよ!?」


偶然であったのは、幽霊と肩を並べるほど存在感の薄い少女――


???「麻雀っすか?私、できるっすよ」

京太郎「マジか……じゃ、じゃあ、悪いんだけどさ……」

???「麻雀、上手くなりたいんすね……別にいいっすよ」

京太郎「あ、ありがとうな!!」

???「べ、別にお礼言われるほどのことじゃ……。ま、まあ、これからしばらくよろしくお願いするっす」


???「最近楽しそうじゃないか」

???「私みたいな奴でも、誰かの役に立てるって再認識してるとこっすから♪」




京太郎「でも不思議だよな、こんなに可愛いのに目の前にいてもいるのがハッキリわかんないなんて」

???「か、可愛いとか褒めても何も出ないっすよ。それに、京さんはオッパイの方が大事なんすよね」

京太郎「いやいや、さすがにオモチだけで女の子は判断しねーって。ちゃんといろんなとこ見て、可愛いって言ってんだよ」

???「そーいう言い方は卑怯っすよ……」


徐々に親しくなる二人。しかし、破綻はふとした弾みに訪れる――


京太郎「俺はお前が羨ましいよ……」

???「なんで……なんでそんなこと言うっすか!?私は――――こんなもの、欲しくなんかなかったっす……!!」


すれ違い、離別――――

???「今日は……寄っていかないのか…………モモ」

???「――――いいっす……もう、会いたくないですから」


???「ワハハー、喧嘩しちゃったのかー?」

京太郎「酷いことを言っちゃったんです。許してもらえないんだとしても……謝りたい。謝らなきゃ、いけないんです……!」


???「ホントに馬鹿っすね、京さんは……」

京太郎「こんぐらいしなきゃ、出てきてくれないと思ったからな……」


自分がここにいていいのか悩む少年と、自分がどこにいるのか悩む少女の物語――――

京太郎「AIR?」桃子「空気的な意味で、っすね」

ComingSoo……公開未定!