京太郎「はあ、将来どんな姿になってるのかシミュレーションしてくれるソフト、ですか」

智紀「龍門渕の会社の美容部門が作ったみたい」

純「暇だったのかね」

一「いやいや。今の生活続けてるとこんな風になるかもしれませんよ、ってデータがあれば色々役に立つからだよ」

純「ふーん。俺はそーいうの気にしたことねえからなぁ」

京太郎「ハハ、純さんらしい反応ですね。でも、龍門渕のみんなの将来像はちょっと見てみたいかも……」

透華「フフフ、そうでしょう、そうでしょうとも!というわけで、準備は万端でしてよ!」

智紀「合点承知……」

透華「一番バッターはもちろん私!さあ京太郎、とくと目に焼き付けるといいですわ!」

智紀「今の生活リズム、食事、その他もろもろのデータを入れて、ポチッとな……」


龍門渕透華(大人):スタイル抜群・オッパイ大きめの知的な美女!


京太郎「お、おぉ……こ、これは……」(ゴクリ

透華「ど、どうかしら……お、お気にめして?」

智紀「長い目で見れば、須賀君の好きなオモチも十分大きくなるから、絶対に損はしない」

京太郎「い、いや、損得勘定で透華さんと付き合ったりはしないですけど……町でこんな人見かけたら、間違いなく目で追っちゃいますね」

透華「当たり前ですわ!この私が注目を集めないなんてウソに決まってますもの!」

京太郎「目立ってなんぼですもんね。あ、でもこの透華さんの彼氏は困っちゃうだろうなー……自分がちゃんとつり合ってるのかな、って」

透華「彼っ……!?そ、そんなの関係ありませんっ、あ、愛があればいいのです!」

一「つりあってるかどうか、なんて考えるだけ無駄だよ須賀くん。一緒にいて幸せかどうか、で考えてあげなきゃ。ね、トーカ?」

透華「ぅ…………」(真っ赤

京太郎「ナ、ナルホドナー」



京太郎「…………さ、さて、次は誰がやるんですか?」

智紀「(ヘタレた……)じゃあ、次は……」

透華「うぅ、肝心のところで流されましたわ……」

一「ファイトだよ、トーカ!地道なアピールとフラグ作りが勝利の鍵ってともきーが言ってたから」

智紀「…………一、やってみる?」

一「え、僕もやるの?」

京太郎「一さんの将来……俺、気になります!」

智紀「任せて……ポチッとな」



一「ちょっと緊張するなー」

透華「どれどれ、念のためまずは私が…………!?」


国広一(大人):見せられないのよー!


透華「キャ、キャアアァァァァッ!?これは見てはいけませんわよ、京太郎!!」(目隠し

京太郎「え、ちょっと、一体なにがあったんですか……!?」

智紀「これはヒドイ……」

一「ヒドイって、そんな言い方ないんじゃないかなー、ともきー」

純「いやいや、もうこれ犯罪だろ。前も後ろも布の切れ端、貼っつけてるだけだし」

智紀「間違っても前貼りを服と言ってはいけない」

一「え、そうかな、僕の私服よりちょっと小さいぐらいだよ?」

透華「一、ああああなたっ、公然猥褻罪で捕まってしまいますわよ!?」

京太郎「ま、前も後ろも布を貼り付けた、だけ……前貼り……」(ゴクリ

透華「……京太郎?」(凍死……

京太郎「さ、さあ、次いってみましょー」(ガクブル


智紀「確かにこれは目に毒。次は……純で」

京太郎(俺も見たかったなぁ……)

純「えー、俺もやんのかよ」

透華「当然ですわ。将来を考えて生活スタイルを見直すいい機会になるかもしれませんわよ?」

一「ああ、純くんって結構、暴飲暴食するもんね」

智紀「若さの特権……ポチッとな」

純「別にちょっとぐらい太っても、俺は気になんねーんだけど」

京太郎「なんて男らしい……」


井上純(大人):オスカァーーール!


純「あん?あんま今と変わってねーな」

京透一智「………………」

一「ヅカ、だね」

透華「ヅカですわ」

京太郎「か、カッコよすぎてなんかへこむ……!」

智紀「女の子侍らせてそう」

純「最後の評価がひでえな。俺は女だっつーの」

京太郎「まあ、美女というより美人とか麗人ってことにしときましょうか」

智紀「それじゃ、次は…………須賀君?」

京太郎「え、お、俺もですか……?」

一「僕たちがやって、須賀くんはなしってわけにはいかないなー。ね、トーカ?」

透華「そ、そうですわね、やはりこういうのはみんなでやってこそですし……別に、京太郎が将来どんな風になるのか、早めに確かめておきたいとか、そんな意図は欠片もありませんのよ?ただ、やっぱりですね……」

智紀「巻きでいく……ポチッとな」



透華「ああ!?私、ま、まだ心の準備ができてませんわ……!」

京太郎「それは普通、俺の台詞じゃないですかね」

一「まあまあ」


須賀京太郎(大人):ざわ…ざわ…


智紀「…………いぶし銀」

一「うわ……これは、渋いね」

純「え、これ京太郎?なんかフツーに麻雀で何人かあの世に送ってそうな面してるぜ」

京太郎「いやいや、麻雀で人は殺せませんって……たぶん」

透華「……………………」

一「トーカ、大丈夫?あんまりに渋味がありすぎて反応に困っちゃって…………?」

透華「…………ぁ、アリアリですわっ!」(ガッツポーズ

一「あ、そっち方向でも大丈夫なんだ」

京太郎(麻雀やり続けたら俺、将来的にこんな感じになるのか……)(ペタペタ

智紀「心配しないで、鼻と顎は思ったほど尖ってない」

京太郎「どこの心配されてたんですか、俺!?」



衣「おー、京たろーだー♪」

ハギヨシ「ただいま戻りました」

衣「見て見て、ちゃんと頼まれたもの買ってきたぞ!」

純「おー、エライエライ」

透華「ご苦労様、ハギヨシ」

ハギヨシ「お心遣い、嬉しゅうございます…………ところで、皆様なにを?」

智紀「パソコンのソフトを使って、みんなの数年後の姿をシミュレーションしてる……」

一「龍門渕製だし、信憑性はそこそこありそうだよ」

衣「数年後……衣もっ、衣もやってほしい!」

智紀「いいけど」

衣「クククッ、数年後の衣は当然、ノノカのようなぼんきゅぼん、だ!目に焼き付けていいぞ、京たろー!」

京太郎「ハハ……透華さんと同じこと言ってますね……」

透華「ぐ、偶然ですわ……!」

一「いとこだもん、仕方ないよ」

智紀「それじゃあ、ポチッとな……」


天江衣(大人):変化なし


衣「…………あ、あれ?」

純「ビックリするぐらいなんも変わってねーな」

智紀「そんなバカな……」

京太郎「え、でも数年後だと衣さんって二十代になってるぐらいじゃ……」

透華「見た目、いまと同じのお子様ですわね…………下手すれば、わ、私の子供で通用しますわ。ね……ねえ、京太郎?」(チラチラ

京太郎「ノーカン……ノーカンですっ……!これはなにかの間違い……もう一回、もう一回試してみましょう……!」(アセアセ

透華「うぅぅ……」(ショボン

一「飛ばしすぎだって、トーカ」

智紀「うーん……衣でやり直す前に、ハギヨシさんでやってみる?」

ハギヨシ「私でですか?」

純「おお、それなら変化してるか分かりやすそうだもんな」

京太郎「数年後のハギヨシさんか……さらに格好よさと執事ぶりに磨きがかかってそうですね」

ハギヨシ「いえいえ、私などまだまだ」

智紀「それじゃあ、ポチッとな」

ハギヨシ(数年後):変化なっしんぐ

京太郎「…………え?」

智紀「そんなバカな……」

純「こっちも変化なしかー……てことは、このソフト壊れちまったんじゃね?」

一「あるいは……この二人が、ちょっとフツーじゃないか……だね」

衣「ククッ……面白い戯言、片腹大激痛だ!」

ハギヨシ「ハハ、ご冗談を」

透華「そういえば、ハギヨシ……私が幼稚園の頃から外見に変化ないよーな?」

京太郎「衣さんもすごいけど、それ以上に執事スゲェ……!?」

一「…………とりあえず、やめにしよっか。なんかこれ以上考えると深みにはまっちゃいそうだし」

智紀「賛成」

京太郎「そ、そうですね」

衣「ハッハッハッ」

ハギヨシ「フフフ」



終われ





京太郎「ところで智紀さん……」

智紀「……なに?」

京太郎「うまい具合に部室には誰もいませんよね」

智紀「……」(コクコク

京太郎「ふと思い出したんですけど、この間の将来の姿が見えるソフト……智紀さんだけ試してなかったですよね」

智紀「な、なんのことやら……」

京太郎「いやいや、誤魔化そうとしてもダメですって」

智紀「きっと、ロクでもないことになってる……寝不足で、肌とかボロボロ」

京太郎「そんなことないですって。だから、ね?一回だけ、一回だけでいいですから智紀さんの大人バージョン見せてください、このとーり!」

智紀「………………みんなに内緒、なら」

京太郎「もちろんです!」

智紀「…………ポチッとな」

沢村智紀(大人):艶然とした笑みと、退廃的な空気を纏った妖艶美女

京太郎「な、なんか……エロ――」(ゴクリ

智紀「お、おしまい」(パタンッ

京太郎「ああっ!?も、もう五秒……いや、三秒!脳内に焼き付けますから……!」

智紀「ダメ……恥ずかしいから」(フルフル

京太郎「そんなー……」



透華「…………」(ムスー

一「トーカ、無言で物陰から睨んでも意味ないから……」

透華「別に拗ねてません、拗ねてませんわ……!」

一「ハイハイ」

今度こそ終われ!