~咲ちゃんの場合~

京太郎「それじゃ俺は行くから。またな、咲」

咲「うん、またね。京ちゃん」


キィ……パタン


咲「……」


咲(京ちゃん、私にもプレゼントくれた……忘れられてたわけじゃなかったんだ!)

咲(ふふ、嬉しいな。中身もちゃんと私の好みをわかってくれてるものだったし)


咲「ブックカバーか……使うのがもったいない気がするし、持って歩きたい気もするなぁ」

咲「ま、いいや。お部屋でゆっくり考えよーっと♪」


照「……咲、誰が来てたの?」

咲「お姉ちゃん……あ!」ササッ


咲(ブックカバー、思わず隠しちゃった。変に思われたかな)


咲「あの、えっと、京ちゃんがね?なんか用事があったみたいで」

照「そっか。呼ばれなかったってことは、特に私が関わる用事じゃなかったんだね?」

咲「そ、そうみたい。ちょっと話したら、すぐに帰っちゃったから」

照「それなら別にいいんだけど。……」


照「……よかったね、咲」

咲「えっ?」


照「ううん、何でも。じゃあ、私は部屋に戻るから……お風呂が終わったら教えて」

咲「あ、うん。わかったよ」


咲(あの様子だと、お姉ちゃんには全部お見通しだったみたい。……敵わないなぁ)

咲(きっと昨日の嘘も見抜かれてたんだろうな。気を使わせちゃってごめんね、お姉ちゃん)


咲「……うん、決めた。やっぱりこれは使わせてもらおう」

咲(その方が、お姉ちゃんも遠慮なく自分のクリスマスプレゼントに使ったりできるだろうしね)


咲「そうと決まったら、どの本に使うか早速考えなきゃ。私もお部屋に戻ろう……」



~のどっちの場合~

和「わざわざ家まで送っていただいてありがとうございました」

京太郎「いやいや、こっちこそこんな時間に呼び出してごめん。それじゃあ、俺はこれで帰るよ」

和「ええ。もう遅い時間ですし、帰り道には気をつけてくださいね」

京太郎「ああ、ありがとう。じゃあまたな」


和「……」


和(……よかった。私、嫌われたとかそういうわけではなかったんですね)

和(昨日はプレゼントを貰えなくて、少し寂しくも思いましたけど。なんだか安心しました)


ガサガサ


和「ふふ、とっても綺麗。ここまで私好みのものをもらえるなんて、思いませんでした」

和(これって、須賀君がちゃんと私を見てくれているってことですよね。きっと)

和(そう思えば……嬉しさで昨日のこともちょっとは許せる気がします)


和「……くしゅんっ……とりあえず、喜ぶのはまた後にして家に入りましょうか」

和「このままだと風邪を引いてしまうかもしれませんし、そうしたら余計な心配を掛けてしまいかねないですからね」


和(さて、これはどこに飾りましょう?部屋に戻ったら、ゆっくり考えないと)

和(気持ちがこもったプレゼントって、仲がいい友人からもらえるのは嬉しいものなんですね……須賀君には感謝しないといけません)