~咲ちゃんの場合~

照「……いた、咲」


咲「あ、お姉ちゃん。やっと会えたよ……どこにいってたの?」

照「ん、知り合いに挨拶回りしてた」

咲「うちの学校の人も結構来てるもんね、今日のクリスマスパーティー。お疲れ様」

照「ありがとう。……そういえば、さっき京ちゃんに会った」

咲「お姉ちゃんも?私も少し前に京ちゃんにあったよ」


照「そっか、それじゃ咲ももらったんだ。クリスマスプレゼント」

咲「……えっ?」


照「プレゼント交換があるし、まさかもらえるとは思ってなかったけど……嬉しいものだよね」

咲「……」

照「咲?……咲。どうかした?」

咲「えっ?な、なんでもないよ?」

照「そういえば……咲はプレゼント持ってないみたいだけど、どうしたの?」

咲「あ、えっと、その……実は……」

照「……もしかして、咲」


咲「う、ううん!あのね、私はコートとか預かってくれたところにお願いしてきちゃったんだ」

咲「小さくても持ち歩くのは大変だし、もらった物を失くしちゃったりしたら悪いからさ」


照「……なるほど、それはいい考えだね。私も預けに行こうかな」

咲「うんうん、そうしたらいいと思うよ。私はここで待ってるから行っておいでよ、ね?」

照「わかった、そうする……じゃあ、ちゃんとここで待っててね」

咲「行ってらっしゃい、お姉ちゃん。また後でね」


咲(……。クリスマスプレゼント、か)

咲(京ちゃん、私には何も言ってくれなかったよね。お姉ちゃんだけに用意してきたから、なのかな)


咲(あーあ、せっかくのクリスマスパーティーなのに……なんか寂しいよ)


~のどっちの場合~

和「憧、玄さん。メリークリスマスです」


憧「ああ、和じゃない。メリークリスマス」

玄「メリークリスマスなのです、和ちゃん」

和「あら?その手に持っているの……2人でプレゼントの交換でもしていたんですか?」

憧「ううん、違うわよ。ちょうど今、その話題で盛り上がってたところなのよ」

玄「そうなんだ。なんと、同じ男の子からプレゼントをもらってたんだよ!」

和「そうなんですか?それはまた、随分とマメな男性なんですね」


憧「生徒会所属のヤツだから、和も知ってるんじゃない?須賀って言うんだけど」

和「……え?須賀君、ですか?」


玄「うん、そうだけど。和ちゃん、どうかした?」

和「あ、い、いいえ。なんでもないです。ところで、お2人は須賀君とはそれなりに仲良く……?」

憧「まあ、ね。同じクラスで一緒にクラス委員してるし」

玄「私は野球部の後輩さんだからね。でも、1年生の中じゃ一番お話することが多い子かも」

和「……そうですか。あの、では私、そろそろ行きますね。用事を思い出したので……」

憧「ああ、そうだった。あたしもシズを探しに行かないと」

玄「私も憧ちゃんと一緒に行こうかな?穏乃ちゃんに会いたいし。それじゃまたね、和ちゃん」

和「はい、また……」


和(須賀君、さっき会った時には何もありませんでしたよね)

和(憧も玄さんも須賀君とそれなりに仲良くしていて、彼からクリスマスプレゼントを貰っていた。……別にそんなのは自由ですし、私に何かを言う権利はありません)


和(でも、それなりに仲良くしてるって思ってたのは……仲がいいって思ってたのは私だけだったんでしょうか?)