がらがら
塞「あれ、開いてる……」
塞「!!?」
塞(なに、この空気……!?何ていうか……)くんくん
京太郎「あ、おはようございます、塞先輩」
塞「きょ、京太郎。はやいね」
京太郎「まあ早く起きすぎちゃって。つい部室に来ちゃいました」
塞「そ、そっか。私も授業前に掃除でもしとこうかなって、寄ったんだよね」
京太郎「あーそうでしたか。もう済ませちゃったんで、大丈夫ですよ」
塞「そう?ありがと、京太郎」
塞「……ところでさ」
塞「なに、してたの?」くんくん
京太郎「うわっ何嗅いでるんすか、そんな匂いますかね」
京太郎「ちょっと筋トレみたいなことをして、汗を流してたんですよ」
京太郎(換気したほうが良かったなぁー、しまった)
京太郎「すいません、臭くて……」
塞「う、ううん。気にしないで!別に構わないから!」
塞「寧ろ新鮮で良い匂いっていうか……京太郎のだと思うとハマるっていうか……」
塞「って、な、何言ってんだろ!?忘れてねっ京太郎!」あせあせ
京太郎「は、はい……」
塞「そ、そうだ、水筒持ってきてるんだ、お茶あげるよ」くいっ
京太郎「いいんですか?」
塞「遠慮しない♪ほら、飲んじゃって」すっ
京太郎「じゃ、遠慮なく……」ごくごく
京太郎「ああー……染みる……」
塞「あははは。おもしろ……」じぃっ
塞(京太郎が口付けた水筒……)そわそわ
塞(さりげなく、さりげなく……)ごくごく
京太郎(あ、先輩も飲んでる)
京太郎(もしかしてこれ、間接キスじゃ……)
京太郎(うわっ。意識すると急にどきどきしてきた。塞先輩無防備すぎるでしょ……)
塞(美味しっ♪ほんと、京太郎は無防備だなあ……)ちらっ
京太郎「……」じいー
塞「っ!?ごほごほっ」
京太郎「わ、先輩大丈夫ですか!?詰まりました?」
塞「す、少し。大丈夫大丈夫」
塞(どうしよ……京太郎すっごい見てた)
塞(解ってたよね?間接キスだって。うわー恥ずかし……)かああっ
京太郎「ハンカチあるんで、拭きますよ」さっ
京太郎(って……少し制服が透けて……)ごくり
京太郎(先輩の下着とか肌とかが丸見えじゃないか……)むくむく
京太郎(くそ、おさまれ、俺……何考えてやがる……おさまれっ)むくむく
塞「──………………」じろじろ
塞(嘘でしょ……あれって)どきどき
塞(そっか。制服が透けたから私の身体が……それで京太郎は……)
塞(……)どきどきどきどきどきどきどきどき
塞「……うん」にへらっ
塞「京太郎?ねえ、なに大きくしてるのかな?」
京太郎「!!?」
京太郎「すいませんすいません!!生理現象みたいなもので……」
塞「じゃ、じゃあ~……」
塞「責任取って……私が処理させてもらっちゃおっかなぁ……」そわそわ
京太郎「えっ!?な、なに言って……」
塞「解るでしょ……?」ちろっ
京太郎「わ、わからないです……そんな……」
塞(駄目だ、クラクラする。抜け駆けになっちゃうけどもう駄目だ)
塞(ヤリたい。ヤリたい。京太郎とヤリたいいぃぃぃ……っ)
塞「別にさっ……いいでしょ?」
塞「成り行きだしね。さくっと、うーん、ま、まあ手とかで……?まあとにかく、ね?お願いっ」
塞「京太郎っ♪」すりすり
京太郎「そ、そんなっ……く……」
塞「ね……しよっ」にやっ
京太郎「だっダメですよ!」きっぱり
京太郎「そんな、イカレてる!こういうのは好きな人同士じゃないと!!」どん
塞「京太郎──……」
塞「そうか。わかったよ……」
ごろん
塞「私ね、ずっと京太郎が好きだった……」
塞(……って、こんなふうに言うつもりじゃなかったんだけどなあ、ロマン無いなあ私)
塞「だからさ。いいでしょ?私にとってこれはチャンスなんだ」
塞「京太郎を逃がしたくない。京太郎だって、私のこと、嫌いじゃ……ないでしょ?」
京太郎「……塞、先輩」
塞「ならいいじゃん。今はそれで十分」
塞「私の事、好きにしていいんだよ」じっ
京太郎「っ」ごくり
がっ
どさっ
京太郎「はあっ……はあっ……」
塞(っ……♪凄い息遣い……凄い、どきどきする……っ)
京太郎「先輩っ……おれ、おれ……」
塞(いいよ、いいんだよ、京太郎)
塞(難しいことなんて考えてないで)
塞「ふふっ……」ふー
塞「じゃあ、脱がすよ、京太郎♪」にこっ
京太郎「お願いします……!」
がらっ
白望「……」
「「……あ」」
白望「……何してるの」
京太郎「い、いや、何でもありませんよ、何でも!!」
塞「そ、そうそうっ!!そそそ、掃除をしてただけで、やましい事は何もしてないよっ!?」
京太郎「それじゃ俺は教室行くんで!塞先輩、シロ先輩、また放課後……」ぴゅー
塞「う、うんそうだねっ!私も教室に行かなきゃっ!シロ、何で部室に来たか知らないけど、授業遅れないようにねっ!」ぴゅー
白望「……」
白望「……ばか」
白望「途中から見てたし……抜け駆けは無しって言ったの、塞なのに……」
白望「でも、そうか……京太郎は押しに弱いから」
白望「迫れば良いのか……」
白望「……」ごくり
カンッ
最終更新:2014年04月26日 01:39