憧「まだ来ないかな~、京太郎………まあ、私が早く来すぎてるんだけどね」


カランカラン…


憧「あっ、来たかな?………あれ、違ったか

……綺麗な人だなぁちょっと背が高めで、体つきも…ありゃ玄や京太郎が好きそうね

はぁ、私もああなりたいなぁ…」



店員「お席の方は禁煙席でよろしいですね」

??「うん、ていうかあそこがいい」

店員「相席になりますがよろしいでしょうか」

??「いい」



憧「あれ、こっちにくる…?」

??「やあ」

憧「あ、ども………あの、私いま人を待っていて」

??「知ってる、京太郎でしょう?今日は彼のことできた…単刀直入に言うけど



……京太郎と別れて」


憧「…は?」


??「あなたと付き合い続けると京太郎が可哀想、だから私が彼女になる…それだけの話」


憧「……ちょっと待ってよ、何で初めてあったあなたにそんな事言われなきゃならないの?

あなた京太郎の元カノ?で、京太郎とよりを戻したいってこと?はっ!」

??「……………私は小瀬川白望、京太郎を慰めている女」

憧「なにそれ…慰めているって」

白望「分からない?


京太郎と寝ているってこと」


憧「!!?ハァッ!?なによそれ!!アンタ!

京太郎は私の彼氏!私のっ、彼氏!!分かる!?京太郎は私の彼氏なんだよ!!

それが、なに!?アンタなんかとあいつが寝てるって!冗談言わないでよ!!」

白望「あなたって、京太郎に抱かれてあげたことある?」

憧「…っ!!ないわよ!それがなに!?」

白望「…付き合って半年近く経つのに京太郎と手を繋ぐのも怖がって、キスすらさせない……
それでも大好きだから大丈夫、自分の男性恐怖症を京太郎は理解してくれているから大丈夫…そう考えていたんでしょ」

憧「だからっ!それが何だって言ってんのっ!!」

白望「それで15歳の男の子が我慢できると思っていたの?」

憧「何をアンタ…!!」

白望「あなた、少しでもその恐怖症を治す気あるの?だったらせめて手ぐらいは繋ぐ努力をしない?

男が怖いままなのに京太郎が好きになって、彼氏になってもらった?

でもやっぱり男は怖い、だから触れないでほしい?

……私から言わせて貰うと、そっちのほうがなにそれって話なんだけど」

憧「盗人猛々しい…!私達の付き合い方に文句をつけて、無理やり入り込もうとしているアンタが偉そうに説教できんの!?」

白望「私なら彼に何でもしてあげられる」

憧「私だって!」

白望「してあげたの?

…ねえ、確かに私は京太郎を誘惑したよ

京太郎が逃げられないように、色々手を尽くしてね
……もちろん私だってずっと京太郎が好きだったから、これを機に…って考えたよ

そして彼が限界を迎えて、私の求めに応じてくれた夜」


憧「!!!やめて!!」


白望「……京太郎、ずっと私の胸を離さなかった

キスしてくれる時も、脱がす時も、体中を愛撫する時も、繋がった時も、ずっと…」


憧「嫌だ!!やめてやめて!!やめろ!!!」

白望「どれだけこの人は我慢してきたんだろう…

身勝手な彼女のせいで何一つ発散できずに、溜め込んで…

可哀想、守ってあげたいって、純粋にその時思った…


それは新子憧から寝取ってやろうという気持ちよりも大きくなった

面倒くさがりな私が京太郎が来た時のために部屋を綺麗にして、台所に立って料理を振舞う自分を夢見て…

……私は変わった

京太郎が欲しいだけじゃなくって、心から愛しているから変わった


でも京太郎は優しいから苦しんでいる、私と寝ている事に」

憧「そうよっ…アンタ…アンタが卑劣な事してっ…!!」


白望「だからあなたと決着をつけたい

あなたに私ほどの覚悟がある?

京太郎を独占したいから付き合って、何も考えないまま今日まで過ごしてきたあなたに…

京太郎のために何かしてあげられる?

身を捧げられる?

自分を変える努力ができる?

…今のあなたを見ていると、無理だって思うよ」


憧「うっ…ぐすっ…消えろ…消えろぉっ……!」


白望「わかった、今日はこれで帰るよ

…でもまた来る

その時もきっとあなたは何も変わっていない

京太郎に甘えるだけ……だから、私は待てばいいだけ

それじゃあ…」


憧「ぐすっ……京太郎……京太郎ぉぉ……!」




白望「……京太郎、もうすぐいっぱい愛して、甘えさせてあげるからね」


カンッ