コンコンっ
京太郎「玄さん…?須賀です」
玄「あ、京太郎君!来てくれたんだ…」
京太郎「そりゃまあ呼ばれたら来ますよ、阿知賀をぶらぶら当てもなく歩いていたところでしたしね
…でも、昼間に部室に呼び出すなんて珍しいですね」
玄「あ、あのね……ちょっと、その…我慢できなくなって……」
京太郎「我慢?………あっ!あぁ、アレですか」
玄「うん…迷惑だとは思ったんだけど……こうして来てくれているし…その……」
京太郎「ふぅ…それぐらいで迷惑なんて思いませんよ?
前から何度も言ってるじゃないですか、俺には存分に甘えてくれって……
な?そうだろ”玄”」
玄「う、うん!ありがとう……
”お兄ちゃん”」
…………
数ヶ月前
京太郎「玄さんには美人のお姉さんがいてうらやましいなぁ~…」
玄「えっへん!そうでしょうそうでしょう!なにしろうちのお姉ちゃんの素晴らしさと言ったら……」
京太郎「(あ、長くなりそう…)俺も兄貴とか欲しかったって思うときありますよ
なんていうか競争相手とか、一緒につるんでくれそうな年上の理解者っていうんですかね…そういうのが」
玄「お兄さんかぁー……確かに私も欲しいなって思う時はあるよ
男の人の家族はお父さんがいるけど、あまり構ってくれないしなぁ……」
京太郎「頼れて、何でも相談できる相手ってのは欲しいですよね」
玄「う~ん……それなら、京太郎君ってお兄ちゃんって感じするよね~」
京太郎「へ?」
玄「ほら、京太郎君の周りの女の子達って和ちゃんもそうだし、咲ちゃんも優希ちゃんもそう、
こっちの穏乃ちゃんもそうだよ
京太郎君のことお兄ちゃんみたいな距離感で接してるよね」
京太郎「………」
……
咲『京ちゃん!こっちこっち……いたっ!足すりむいちゃったぁ~………あ、京ちゃんありがと…///』
優希『京太郎、タコス一緒に食べるじぇ!……ほ、ほらこうやって食べさせ合いっこして……あーん……ど、どう?///』
和『あ、須賀君……ちょっと上の物がとれなくて………あ、ありがとうございます…ふふ、やっぱり男の人なんですね…///』
穏乃『京太郎!この野草の名前なーんだ!……正解!…じゃあ、あの鳥の名前は!……正解!
………へへへ、京太郎も山に詳しいね…や、やっぱり私ら気が合うなぁ~///』
淡『キョータロー!あそぼっ!…わわっ、抱きしめ返してくるなんて聞いてないよ!……嫌じゃないけど///』ギュッ
小蒔『京太郎さんどちらへ…?私もご一緒してもよろしいですか?……やった、京太郎さんと並んでお散歩っ♪…ふふふ///』トテトテ
照『京ちゃん、お菓子……なかったら、もっと甘いのでもいいよ///』ウズウズ
衣『よくきたなきょーたろーよ!さあ、衣を抱っこしてもいいぞ!///』フンス
豊音『京太郎くん、手つなごう♪…えへへ、あったかいなぁ///』テレテレ
健夜『京太郎くん、私オムライス食べれな~い♪……あ、あれ?外した…?///』カァー
……
京太郎「ああ…言われてみれば確かに……なんか年上ばっかだけど」
玄「うんっ、みんな京太郎君のこと頼りにしてるんだよっ!………そ、それでね…」モジモジ
京太郎「?」
玄「わ、私も……京太郎君のことお兄ちゃんみたいに思ってもいいかな?」
京太郎「へ?ああ、もちろん!なんか俺、兄貴が欲しかった反動か、人の兄貴役やるのは苦じゃないんですよ
なんだかんだ妹分が増えるのは大歓迎っす!」
玄「ほ、本当!嬉しい!じゃあね、じゃあね!これから二人きりになるときがあったら――」
…………
玄「えへへ~///おにいちゃ~ん/////」ゴロゴロ
京太郎「あはは、玄は本当に甘えん坊さんだな~」ナデナデ
玄「だって~お兄ちゃんに逢いたかったんだも~ん/////
電話だけじゃ物足りなかったし、
こっちにいるときは時間の許す限り甘えさせてもらいま~す/////」ゴロゴロ
京太郎「ああ、兄ちゃんも時間の許す限りお前のお兄ちゃんをさせてもらうよ…」ナデナデ
玄「ふへへぇ~//////」
宥「玄ちゃん……?」
玄「!!お、おおおお姉ちゃん!?いつの間に!!」
京太郎「あ、宥さんちっす」
宥「うん、京太郎君ちっす……えへ
それで、ねえ玄ちゃん……京太郎くんのことお兄ちゃんって…?」
玄「え、えとその……///」
宥「………ズルい…」
京玄「え?」
宥「私も………私もお兄ちゃん欲しいのにっ!」
玄「ふぇ?」
京太郎「あぁ、はい、いいですよ」
玄「ふぁ?」
宥「あ、ありがとう………お兄ちゃんっ/////」
京太郎「おいで…宥」
宥「わーい…///」トテトテ
玄「……まあ、いいか!
お兄ちゃ~ん♪」ゴロゴロ
宥「お兄ちゃ~ん…♪」ゴロゴロ
京太郎「また可愛い妹ができた…よしよし」ナデナデ
画面の前のあなたも彼の妹になりませんか?
カンッ
最終更新:2014年04月22日 01:27