名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/26(木) 08:13:08 ID:WhGJzu/0

 ある日の鶴賀学園

智美「いやぁー負けちゃったけどさ、決勝に進めただけでもウチらとしてはもの凄い快挙だよなっ」わはは
佳織「楽しかったよねぇ。まるっきりの初心者の私でも役満和了れたし…今だに信じられないけど…」
睦月「うむ。負けたのは残念ですが楽しかったですね」
ゆみ「ああ、そうだな…。本当に良い勝負だった」
桃子「自分の能力が効かなかったのはショックでしたけど、楽しかったっす!」

 先日、夏の県予選大会を終えたばかりの麻雀部の五人は、惜しくも優勝には届かなかったものの
善戦できたことを讃え合い、キラキラと笑顔を輝かせていた。

智美「ところで、来月に清澄・風越・龍門渕との合同合宿があるよなー?」
ゆみ「ああ、それがどうかしたのか?」
智美「とゆう訳で、みんなでまた海に行こうよ!」わはは
ゆみ「蒲原…おまえ今、合宿の話をしてたんじゃないのか?」
智美「うん。だから、海に行こう」
ゆみ「…合宿と海に何の関係があるんだ?」
智美「ワハハ。合宿所までは私の車で行くだろー?だから、その時の運転の練習も兼ねてさ…」

「…!!?」

四人全員が声にならない声をあげ、一瞬にしてその場の空気が凍りつく。

佳織「(ええ~っまた智美ちゃんの隣に座らないといけないのぉ…?)」ガクッ
睦月「(先輩の車…!ああ…いやなことを思い出してしまった)」ガクッ
ゆみ「(う…またこいつの車に乗らないといけないのか…。どうせ乗るなら合宿の時だけにしてくれないだろうか…
いや、どっちにしろ気乗りしないが…」ガクッ
桃子「(まっ、またあの恐怖がやってくるっすか!勘弁してほしいっす…)」ガクッ

智美「とゆーことで、土曜の10時に集合なー!晴れると良いな!」ワハハ

「はぁ…………」
四人全員がため息をつく。

佳織「(うわ~どうしよう…)」
睦月「(むう。これは困った。)」
ゆみ「(最悪だ…仮病でも使おうかな)」
桃子「(明日は仮病使うっす…)」

 そして土曜・浜辺

智美「いやぁーついたついた!」ワハハ♪
佳織「うう…智美ちゃん~目が回るよぅ」
睦月「あう…」
智美「こんなに良い天気なのに、モモもゆみちんも2人揃って風邪を引くとはなぁー」ワハ…
佳織「…(絶対仮病だよね…あの二人)」
睦月「…(絶対仮病だ。卑怯です)」
智美「じゃあ、早速海に入りますかー!」
佳織「ごめん…智美ちゃん。私、頭痛いからちょっと日陰で休んでるね…」
睦月「すみませんが、私も…」
智美「そっかー…。体調良くなったらすぐに来いよーっ」ワハ…

 ワハハ~♪ワハハ・ワハハ

 海辺で一人、楽しそうに足を水に浸けパシャパシャとはしゃいでいる蒲原の姿を眺めながら
津山と妹尾は自販機で買ったジュースを飲みながら涼んでいた。

睦月「正直、死ぬかと思った」
佳織「私も…。でも、前にきた時よりはまだマシだったよね…。まあ、凄かったけどさ…」

 そんなとき

ザッザッザッザ。金髪の少年が、一人で大きな荷物を抱え、浜辺を歩いてきた。

京太郎「ああ~クソッ。せっかく海に来たっていうのに…どうして俺は今日も荷物持ちなんだよ~!」ゼェゼェ
京太郎「んん?あそこに座っている二人は…」

京太郎「あの~・・・鶴賀学園の方ですよね…?」
睦月「む…?あっあなたは確か」
佳織「ええと~清澄の方でしたっけ?」
京太郎「そうです!俺は清澄の一年で、須賀京太郎って言います!奇遇ですね~こんなところで会うなんて」ペコッ
睦月「私は二年の津山睦月です(この人…背が高くて結構かっこいいかも…うむ。)」ドキドキ
佳織「お、同じく二年生の妹尾佳織ですぅ!(わわっこの人なんか足とか長くてモデルさんみたい…)」ドキドキ
京太郎「お二人だけですか?」
睦月「いや、あそこにもう一人…今日は部活のメンバー三人で来たんです(ああ…もっと色々と喋ってみたい…)」ドキドキ
京太郎「あ…ほんとだ。もう一人いる(あれは、確か部長さんだよなあ…あれ?なんか一人で寂しそうに見えるぞ…)」
佳織「京太郎さんは、お一人なんですかっ?」ドキドキ
京太郎「ああ…俺も、今日清澄のメンバーと遊びに来たんですけど、飲み物の買い出し頼まれちゃって…ハハ」
睦月「それは大変ですね…ところで、もしよろしければ連絡先を…」ケータイピコピコ
佳織「あっ!睦月ちゃんだけずるいよ!!私も…っ」ケータイピコピコ

 ワハハ~ワハハ…ワハ

京太郎「…(この人たちはジュースを飲んでるけど、部長さんは暑くないのかな…)」

睦月「京太郎さん、こっこれが私の番号です!」
佳織「京太郎さん!私のはこれですぅ!」
京太郎「…あっすいません。俺、ちょっとあっちに行ってきます!」

 ダッダッダ

睦月「え…」
佳織「あれ…」

 海辺~

京太郎「こんにちは!鶴賀の部長さん」
智美「んん?誰だい、君は。どこかで見たことあるような顔だけど…」ワハ
京太郎「ああ、すいません。俺は清澄の須賀京太郎っていいます。」
智美「ああー清澄高校の人かぁ!やっと思い出したよー。私は蒲原智美だ。よろしくなーッ」
京太郎「ええ。宜しく」
智美「でもなんで一人でここに居るんだい?」
京太郎「実は・・・・で~」
智美「そうだったのかー。君も大変だなー」ワハ
京太郎「そうなんすよね~。ところで…」
智美「んー?なんだい」
京太郎「俺にはさっき、蒲原さんが少し寂しそうに見えたんですけど…」
智美「えっ」ワハ…
京太郎「…図星ですか?」

「………」
「………」

智美「実は…。あそこにあるのは私の車なんだけど、本当は今日、麻雀部5人全員でここにくる予定だったんだ。あれに乗ってね」ワハ
京太郎「はい」
智美「だけど、そのうち2人が風邪でこられなくなって、今あそこにいる二人も具合が悪いから休んでいる」
京太郎「そうなんすか…?(あれ、あんまりそんな風には見えなかったけど)」
智美「それもこれも、私の車の運転がへたっぴなのが悪いんだ」
京太郎「…」
智美「今日これなくなったっていう2人も、ほんとは風邪なんか引いてなくてただの仮病なんだよー。私には分かるさ…」ワハ
京太郎「蒲原さん…」
智美「私はただ、大会が終わって次は合宿が控えているから、みんなが息抜きできればなと思って海に誘っただけなんだけどなー
まあ、合宿にも私の車で行くから、30%くらいはその時のために運転の練習も兼ねて…って気持ちもあったけどさ…。」
京太郎「そうだったんですか。部員思いの良い部長さんですね(優しい人なんだなあ)」
智美「まあ、でもみんなには結局迷惑かけちゃったなーッ」ワハ…
京太郎「蒲原さん!」
智美「ワハ…?」
京太郎「あの、俺でよければいくらでも運転の練習に付き合いますよ!(だから、そんな寂しい顔しないでください)」ニッコリ
智美「え…///(わ…一体何なんだー!なんか心臓がバックンバックンしてるぞーッ!)」ワハ///
京太郎「(かわいいなあ…)あ、あとこれ良かったらどうぞ!水ですけど」
智美「え、もらってもいいのかい?(こいつ、なんかすごい優しいぞーッ)」ズキュン!
京太郎「どうぞどうぞ!たくさん買ったんでどうせ一本くらい減っても何の問題もないっすよ~」
智美「あ、ありがとう」ワハ///
京太郎「連絡先、教えてもらえますか…?」ドキドキ
智美「う、うん…」ドキドキ

 赤外線・ピッ!

京太郎「それじゃあ俺はこれで…。今度連絡しますね!」
智美「わ、分かった…またね」///

 帰りの車の中 ブーン

智美「ワハハ♪今日は楽しかったなーッ」
佳織「智美ちゃん!どうしたの!?運転がすごく上手になってるよ!?」
睦月「一体どうゆうことなんだ…?!」

智美「わははー///」


 ―おわり―

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