咲「あの、お願いがあるんですけど…」

久「どうしたの?」

和「咲さんのお願いならなんでも聞きますよ」

優希「そうだじぇ!」

まこ「遠慮せず話してみんしゃい」

咲「京ちゃんの麻雀について、あんまりあれこれ言わないであげてほしいんです」

和「しかし須賀君はまだ初心者ですし、今の内に色々と教えておかないと…」

優希「犬は初めのうちに躾けとかないと調子に乗るんだじょ?」

久「そうね、変な癖とか付けられても困るし」

まこ「いろんな意味でお前さんが言えたことじゃないじゃろうが」

咲「いや、そういうのじゃなくて…」

和「はっきりしませんね」

優希「まさか、犬の奴に待遇改善を頼むように言われたのか!?」

咲「ち、違うの!実は昨日ね…」



咲『うぅ、部室に本を忘れちゃうなんて…』

京太郎『……』ブツブツ

咲『あれ、京ちゃんの声が聞こえる。誰かと電話してるのかな?』

京太郎『だから何回言ったら分かってくれるんだよ!』

咲『ひゃ!』

京太郎『俺だってお前に愛されたいんだよ、お前を愛する努力だって惜しまねえ』

咲『こ、これってまさか…kkkk告白!?』ソーッ

京太郎『毎日雑用頑張って、一日の終わりにはこうして一人お前を丁寧に磨いてる』ゴシゴシ

京太郎『役だってほとんど空で言えるし教本だって家で寝る前に何回も読み込んでるんだぜ?』ゴシゴシ

咲『京ちゃん、そんなに頑張ってたんだ…ってまさか!?』

京太郎『なのにお前ときたら、たまに卓に着かせてもらえばろくなもんを寄越さない』ゴシゴシ

京太郎『やることなすこと裏目に出ることもざらで、そのたびに優希にヘタクソだのと罵倒され、和にはどうしようもない奴を見るような目で見られ』ゴシゴシ

京太郎『咲にはどうしてアがれないの?みたいなリアクションされて染谷先輩には慰められ』ゴシゴシ

京太郎『部長からはあ、トんじゃった?じゃあ買い出しよろしくって言われちまう』ゴシゴシ

京太郎『ネト麻じゃリアルよりもよく打てるけどそれでもまだまだ』ゴシゴシ

京太郎『少しはあいつらみたいに俺も愛してくれたっていいんじゃないか?』ゴシゴシ

京太郎『…なんて、こんな打算的なこと思ってるからダメなのかもなっと』

京太郎『さぁて、帰って昨日買った新しい教本読むかなー』

咲『まずい、見つかる前に帰らなきゃ…!』

京太郎『あれ、ドアが半開きだ。誰かいたのか?…なわけないか』

咲「…ってことがあったんです」

久まこ優和「」


咲「だから、その、なんていうか…」

まこ「もういい、分かった」

咲「え?」

和「須賀君、そこまで思い詰めて…」

優希「私、あいつが牌を口説くようになるまで追いつめてたのか」

久「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…」

京太郎「買い出し行ってきましたー…って、なんだこの状況」

久まこ優和「「「「須賀君・京太郎!」」」」

京太郎「は、はい!?」

和「教本もいいですがやはり実践です!何回でも打って理想的なスタイルを身に付けましょう!」

優希「誰でも最初は下手なんだじぇ!気に病まなくていいんだ、そんな簡単なことも忘れてた私が悪かったんだじょ!」

まこ「お前さんのレベルに合った牌譜も揃えちゃる!遠慮せずどんどん頼ってええんじゃ!」

久「行動が裏目に出やすいなら悪待ちを教えてあげるわ!むしろそっちの方が結果出るかも」

アーデモナイコーデモナイ

京太郎「…咲、皆急にどうしたんだ?」

咲「アハハ…えっとね、皆で麻雀を楽しもうってことだと思うよ?」

カンッ