咲「はあ……」
京太郎「よっ、咲」
咲「あっ、京ちゃん……」
京太郎「どうしたんだよ、ため息なんかついて」
咲「……えっと」
京太郎「話せないなら無理には聞かないぞ?」
咲「ううん、私も誰かに吐き出したかったし……実は昨日なんだけど隣のクラスの男の子に告白されたの」
京太郎「マジか!?昨日部活来るの遅いと思ったらいつの間に……それでどうするんだ?」
咲「よく知らないしお断りしようと思ったんだけど……」
京太郎「けど?」
咲「……私、罰ゲームで告白されたみたい」
京太郎「……は?」
咲「さっき隣の教室覗いたらそう話して笑ってたから……あんなおっかない麻雀打つ奴なんか願い下げだって」
京太郎「……あ?」
咲「お断りするつもりでもそれなりにショックだなあって……」
京太郎「……忘れちまえ」
咲「えっ?」
京太郎「そんな連中の事なんかさっさと忘れちまえよ。咲なら良さをわかってくれる奴が現れるだろうからさ。俺が保証してやる!」
咲「京ちゃんに保証されてもなあ……」
京太郎「どういう意味だよそれ!?」
咲「ふふっ、ありがとう京ちゃん。そうだね、さっさと忘れちゃうよ」
京太郎「おう、それが一番だ」
咲「じゃあ部活行こっか?」
京太郎「あー、悪い。俺ちょっとやらなきゃいけない事あるから先行ってくれ」
咲「また雑用?私も手伝おうか?」
京太郎「個人的な用事だから大丈夫だ。それじゃまた後でなー」
咲「あっ、行っちゃった……」
――翌日
「えー、隣のクラスの○○が昨日不審者に襲われて入院する事になった」
咲「……!」
咲(昨日の今日でそんな事になるなんて……)
京太郎「……ざまあみろ」
咲「えっ」
京太郎「ん?どうした咲?」
咲「う、ううん、なんでもない……」
咲(まさかそんなわけないよね……?)
京太郎「……」
カン
最終更新:2014年04月08日 18:58