京太郎は大学生で1人暮らし、咲はプロです

咲「おかえりー」

京太郎「……ただいま。何してんだ?」

咲「何って、一応彼女なのにいきなりひどくない?」

京太郎「そりゃ合鍵渡してるから居るのはいいけどな」

咲「うん」

京太郎「だからといって思いっきり自分の部屋でだらけられてりゃ言いたくもなるわ」

咲「あー……」グデー

京太郎「せめてスーツの上ぐらいちゃんと脱げよ。シワになるぞ」

咲「はーい……脱がして」

京太郎「お前なぁ……ほら、手ぇあげろ」

咲「んー……」

京太郎「で、どうしたんだよ」

咲「あ、やっぱり分かる?」

京太郎「何年の付き合いだと思ってんだ。今度は何だ?」

咲「……笑顔」

京太郎「は?」

咲「作り笑顔ってさ、思ったより疲れるんだよ。お姉ちゃん、高校の時からよくこんな疲れることやってたなー」

京太郎「……それで?」

咲「こう、『宮永プロ』として笑顔で打って、勝ったり負けたりして、また笑顔でインタビューとか受けてさ」

京太郎「うん」

咲「……疲れた」

京太郎「疲れたからっていきなり来るか?お前試合の後すぐこっち来たろ」

咲「だって京ちゃんといるのが一番楽で一番癒されるんだ☆」

京太郎「……最後の何だ」

咲「瑞原プロに教えてもらったやつ」

京太郎「あー……同じチームだったな。確かに疲れそうだわ」

咲「でしょー?」

京太郎「だからって試合日程中とかも俺の部屋に来るんじゃねぇよ」

咲「えー」

京太郎「この前ホテルに送っていった時とか瑞原プロにすっげぇ見られてたんだぞ」

咲「あぁ、イケメン紹介してー、って言われたなー」

京太郎「うわ、マジ勘弁。テレビで見てるだけでいいわ」

咲「だよねー……やっぱり京ちゃんといるのがいい」

京太郎「お前なぁ」

咲「京ちゃん、結婚しよー」

京太郎「俺まだ学生だっての」

咲「私が稼ぐから京ちゃんは主夫で」

京太郎「悪くはないけど駄目だ」

咲「えー」

京太郎「俺だって男として色々考えてるんだよ。せめて就職するまで待て」

咲「うー……分かった……でも癒しは欲しい」

京太郎「たまには来ていいから、な」ナデナデ

咲「……はーい」



咲「ところで今夜は?」

京太郎「いやお前明日から大阪だろうが」

咲「けちー……」


カンッ!!