洋榎「……」

京太郎「……」

洋榎・京太郎((き、気まずい…))


京太郎(パシリというか雑用で俺だけ会場に残ってたんだが雨のせいで帰れない、しかも隣には)

洋榎「…」

京太郎(知らない女の人! てか今ここには俺たち2人しかいないんだが気まずいってレベルじゃないぞ!!)
京太郎(だからと言ってここから離れると逆に意識してしまってるように見えてしまう… どうすればいいんだ)


洋榎(まさか試合終わって暇やったから会場探検してたら置いて帰られるとは…)
洋榎(うち傘持ってないし帰りたくても帰れないやないか)
洋榎(ホテルそこまで遠くないし、雨の中走って帰ろうにも)

京太郎「…」

洋榎(すぐそばに知らん男の子おるし、あんまはしたないことすんのもアレやしなぁ…」

洋榎・京太郎(どうすればいいんだ(や)!?)

ガラピシャー

京太郎(雷!? 結構近かったな「きゃあぁあっ!?」って?)

洋榎「「」」ガタガタ

京太郎「」

京太郎「あ、あの~」

洋榎「わひゃい!?」

京太郎「大丈夫ですか?」

洋榎「ほへっ?」

京太郎「いや、すごく怖がってるみたいですし。 雷怖いんですか?」

洋榎「な、なななにをいっとるんや見ず知らずの相手に、 大体うちが雷なんか怖いわけ【ゴロゴロドジャーン】うにゅぁぁあああぁ!?」

京太郎「…」

洋榎「…」ブルブル

京太郎「怖いんですね?」

洋榎「…うん///」

京太郎「さっきから雨やむ気配ないですしとりあえず一旦奥に戻りません? こんなとこ(正面入り口)で待ってるよりは雷の音も聞こえなくなると思うんですけど」

洋榎「せやな、傘もないし雨止むのにももうちょい時間かかりそうやしな!」
洋榎「言っとくけど雷が怖い訳じゃないんやで! 雨が止むのを待つためなんやけんな!」

京太郎「ハイハイ、ソウデスネー」

洋榎「聞けー!!」



休憩スペース:自販機前


京太郎「とりあえず何か飲みます? 奢りますよ」

洋榎「ちょっと待ち、聞くけど君何年生や?」

京太郎「え?清澄高校1年の須賀京太郎といいますけど?」

洋榎「うちは姫松高校3年の愛宕洋榎や」

洋榎「年上の3年生のおねーさんであるうちが 年下の子に奢ってもらうとかどー考えてもダメやろ!」

京太郎「えーっと そうは言ってもですね、男としてはここは俺が奢る流れだと思うんですが」

京太郎「愛宕さんが年上でお姉さんなのは事実なんですが、さっきの雷にびっくりしてたのを見たせいで 年上のお姉さんっていうより可愛い女の人って印象しかないんですよ」ハハハ

洋榎「ぎゃー それは言わんといてやー」

京太郎「飲み物コーヒーとかでいいですか?」

洋榎「あ、オレンジジュースある? あったらそれがいいんやけど」

京太郎「了解です」ピッ

―ガコンッ

京太郎「どうぞ」

洋榎「ありがとぉー」

洋榎「ゴクゴク」♪ 

洋榎「ってうちが奢るっていったやんー!!」

京太郎「あはは」




京太郎「あ、雨止んだみたいですね」

洋榎「ホンマ?」

京太郎「じゃあ俺もう行きますね」

洋榎「ちょっと待ちや! このまま奢ってもらったまま別れるんもあれやし今度会った時はおねーさんが何か奢っちゃるわ!」

京太郎「そんなムキにならなくても」

洋榎「いいから いいから」

京太郎「でも奢ってくれるって言ってもそんな都合良くまた合えたりしますかね?」

洋榎「とりあえずメルアドでも交換しとこ? それやったらいざとなれば待ち合わせとかできるし」

京太郎「分かりましたよ」



洋榎「よっしゃ 登録完了― こんど美味い大阪のもん食わしたるけん楽しみに待っときや」

京太郎「え? ジュース1本に対して釣り合ってなくないですか?」

洋榎「そりゃーそうやろ」

洋榎「なんたってうち『おねーさん』やからな」

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