京太郎「そんな訳で、デートですよー」

霞「ちょ、ちょっと!」

京太郎「ん?どうかしました?」

霞「で、デートって……」

京太郎「そりゃあ言葉の通りです、参りましょうか、お姫様」ニッ

霞「……馬鹿。そうやってリードするなんて京君にはまだ早いんだから」

京太郎(初めてのデートなんだ、俺がしっかりしなくちゃな!)




京太郎「そういえば、今日は巫女服じゃないんですね」

霞「ええ。いつも巫女服で出歩いてる訳じゃないのよ?」

京太郎「そうですか。何だか、すごく新鮮な気分です」

霞「普段は着ないもの。外に出るといっても、着替える必要はないしね」

京太郎「勿体無いっすよ。すっげー似合っているのに」

霞(フフン、その言葉はもう慣れたわ!正直恥ずかしいけれど!
ここは逆に、お姉さんとして……)

霞「あら。京君の方こそいつもとは違ってかっこいいわよ」

霞(ふふふ、これで恥ずかしがるがいいわ!)

京太郎「あはは、そう言ってもらえて光栄です」

霞(あ、あれ?)

霞(おかしいわね、ここは照れる京君をいじり倒す予定だったのに)

京太郎(っしゃああああ!!!ハギヨシさんと相談して選んだかいがあったぜ!
恥ずかしいとかよりも嬉しくてたまんねー!!)

京太郎「ありがとうございます。それよりも、霞さんはスカート履かないんです?」

霞「えっ、えっ」

京太郎「いや、ジーンズにTシャツっていうラフな服装も似合うんですけどね」

霞(それしかなかったのよ!スカートなんて制服のしかないもの!)

京太郎「スカートとか、霞さんはもっとお洒落した方がいいのにって」

京太郎「女性として魅力的なんですから」

霞「~~~~~~~~!!?!?!??!?!?!?!!!!!」ポカポカ

京太郎「ちょ、いきなり叩かないでくださいよ!?」

霞「も、もももう!!!そういう恥ずかしいこと、言うの禁止よ!」

京太郎「いやいやいや!俺は素直な感想を言ったまででして!」

霞「そういう所が駄目って言ってるの!」

霞「……会う人皆に言ってるんでしょう」

京太郎「そりゃ、ないですって!霞さん、本当に魅力的」

霞「禁止って言ってるの!!」

京太郎「理不尽ですって、わわっ!」

霞(い、一度も言われたことないもの、そういうこと……!)

霞(学校も女子校だし、男の子はいないし)

霞(もう、全部悪いのは京君よ)タタタッ

京太郎「ああ、もうっ!急ぐと危ないですって!」ガシッ

霞「ひゃっ」

京太郎「急ぐと碌なことになりませんよ?」

霞「……ごめんなさい」

京太郎「いえいえ。こちらこそ出すぎた真似を」

霞「別にいいのだけれど。でも、いきなり腕をつかむのは紳士としてどうなのかしら?」

京太郎「……っ!」カアアッ

霞「あら、顔が赤いけれどどうかしたのかしら?」クスクス

京太郎「な、何でもないです!す、すいません」

霞「別にいいけれど、エスコートするなら丁寧にお願いするわ、王子様?」クスッ

京太郎「かしこまりました、お姫様」ニコッ




霞「ちょ、ちょっと……」

京太郎「さっきも言いましたよね?霞さんはもっとお洒落をするべきだって」

霞「は、恥ずかしいのよ。今まで、こういう服を着たことなかったから」

京太郎「じゃあ、この機会に着ましょうよ。ね?」

霞「や、ややっ。ちょ、心の準備が」

京太郎「それじゃあ、お願いします店員さん」

店員さん「おまかせあれ!いいおもちを持っているお嬢さんならこの私が!」




霞「……」ムッスー

京太郎「霞さん、どうしたんですか?笑顔笑顔」

霞「へぇ、そういうこと言う口が未だあるのかしら」フニフニ

京太郎「かしゅみひゃん、いひゃいれすよ」

霞「痛くしてるのっ!もう、私には似合わないのよ、こういうのは」

京太郎「それは勘違いですよ。霞さんは自分の魅力を知らなすぎですって」

霞「いいわよ、どうせ一人ですから!」

京太郎「それは嬉しいっすね」

霞「からかってるのかしら?口をムニムニだけじゃたりないのかしら?」ゴゴゴッ

京太郎「そういう意味じゃなくて。俺にもチャンスがあるってことじゃないですか」

霞「…………たらし」

京太郎「霞さんにだけですよ、積極的なのは」

霞「いいわ、保留にしといてあげる。だから――」

霞「――早く、いい男になりなさい」プイッ

京太郎「努力します……何でちょっとおもちを」

霞「今度はむにむにじゃ済まさないわよ?」ニコッ

京太郎「すいませんっした!」

霞「…………最後まで、カッコつけなさいよ。もうっ」




【とりあえずのカン!】