初美「それにしても京太郎ー」
京太郎「何か御用でしょうか、お嬢様」
初美「うっ……その丁寧口調はやめてくださいよー」
京太郎「まあ、この服装をしてるんで。口調もしっかりしといた方がらしいですし」
初美「別に、学校にはまだ行かないんですよー?普段通りでいいじゃないですかー」プンスカ
京太郎「そういうわけにもいきませんって。もし、外でボロが出たらどうするんです?」
初美「それは……」
京太郎「そういうことです。それよりも」ズズイッ
初美「な、なんですかー」
京太郎「その服装はなんですか!全く、露出が多すぎます!」
初美「い、いいんですよー!これはこれで!」
京太郎「ダメです。淑女たるものきちんとした格好をしないと」
初美「う、うう……」
京太郎「そうやって泣き真似をしても通用しませんよ」
初美「ちっ……というか、京太郎を誘惑するためですよー、これはー!」
京太郎「もっと成長してから出直してください」
初美「ひどいです!?」
京太郎「はいはい、着替えましょうねー」ズルズル
初美「いーやーでーすー」
初美「殺生ですよー……」シクシク
京太郎「制服に着替えただけじゃないですか……」
初美「無理矢理脱がされて着せられたですよー……お嫁にいけません」
京太郎「いつまでも着替えないからです。小さなお姫様のお世話は大変です……」
初美「む、それはどういう」ズルッ
初美「ひゃっ!?」
京太郎「おっと」ポスン
初美「ふぇ、痛く、ないです」
京太郎「お怪我はございませんか、お嬢様?」ニヤッ
初美「~~~~~~!?」カアアアアアッ
京太郎「私、須賀京太郎。お嬢様に仕える執事ですので。
貴方の可愛らしい身体には傷ひとつつけません」ニッコリ
初美「はうっ!は、反則ですよー……」
京太郎「何がですか?特段におかしいことをした覚えはありませんけど?」キョトン
初美「そういうことじゃなくて!その立ち振舞いといい!色々とですねー……!」
京太郎「???」
初美(それに、抱きしめられた感触が暖かくて……気持よくて……)
初美(顔がにやけてしまうじゃないですかー!)
京太郎「ああ、すいません。いつまでも抱きしめてちゃ悪いですね」
初美「……構いません」
京太郎「え?」
初美「その、もうちょっとだけ……ぎゅってしてください」カアアッ
京太郎「畏まりました、お嬢様」ニコッ
初美(えへ、えへへ……)
カン!
最終更新:2014年04月06日 20:32