※中学時代の京ちゃん 修学旅行は大阪のようです

~繁華街~

咲「次どこ行くんだっけ?」

友子「次はこのバス乗って駅から~」

「ドイテクレル!」

京太郎「ん?」

京太郎(なんだろ)


~路地裏~

チャラ男「なーなー君ら千里山やろ?」ニヤニヤ

竜華「うちら急いでるんで」

セーラ「行くで!怜もはよ!」

ワル男「つれないなぁ。ちょっと話ぐらい聞いてくれてもええんちゃう?」


京太郎(あー…なんだろ、このベタな展開)コソコソ


ワル男「男1女2で女一人あまっとるやん?」ニヤニヤ

セーラ「っ!」

怜「セーラ構たらあかんで」

ガシッ

ワル男「おーえらい細い手やなぁ?姉ちゃん、栄養足りへんちゃう?」ニヤニヤ

怜「ちょ…放してや!」

セーラ「怜に触るなボケ!」バシッ

ワル男「おーこわいこわい。カルシウムも足りてへんやん」ニヤニヤ

チャラ男「うちらが、栄養たっぷりの美味いもん奢ったるでー?」ニヤニヤ

京太郎「へー、それ俺にも奢ってくれんの?」

ワル男「…はぁ?なんや小僧」

京太郎「その子達の連れだよ。男2女2で丁度だろ?余りは無い」

京太郎「…」クイッ

竜華「…!」コクリ

チャラ男「嘘ついてんやないで!こんガキァ!」

ワル男「痛い目みとうなかったら…」

京太郎「そぉい!」

ガッチャンガラガラガッシャン ←自転車をなぎ倒す音

竜華「いくで、怜!」ガシッ

セーラ「逃げるで!」

怜「ちょ…まってぇ~!」

……

「マテヤ!クソガキャー!…クソッ」ガチャガチャ

怜「はぁっ…はぁっ…あかん、もう走れへん…」

竜華「ちょ…まだ50メートルも走ってないで!」

京太郎「よっと!」ヒョイ

怜「ぅゎゎ///」

セーラ「ははっ!お姫様抱っこや!」

竜華「う~らやましいわ~」クスクス

怜「ななな…んなこと言ってる場合か!」

京太郎「しっかり掴まってて下さいませ!お姫様」ニヤリ

怜「アホ…///」ギュッ

スタコラサッサ



竜華「はぁはぁ…ここまで…来れば…大丈夫やろ…」

セーラ「あっついわぁー!」

京太郎「はぁはぁ…流石に疲れた…」

怜「…」ギュー

竜華「はぁはぁ…って怜、いつまでしがみ付いとるん?」クスクス

セーラ「あはは!いやぁあっついわぁー!」

怜「ちゃ…ちゃうねん!この人が下ろしてくれへんだけやで!」パッ

京太郎「ははっ、じゃあ軽すぎて気付かなかったってことで!」

スッ

怜「ありがとうな///」スタッ

竜華「怜ぃ~、顔真っ赤やで~?」

怜「は、走ったからやん!」

セーラ「ほとんど走ってないやん…」

竜華「なんかお礼せんとあかんな」

京太郎「いやいや、いいっていいって!」

怜「そうもいかへんやろ」

京太郎「んー…じゃあ」

京太郎「ジュース奢って」ノドカワイタ



竜華「あ、そういや名前聞いてへんかった」

京太郎「須賀京太郎。京ちゃんでいいぜ!」

セーラ「あはは、なんやそれ!じゃ、こっちも、せーちゃんでええわ!江口セーラ」

竜華「清水谷竜華。じゃあ、りゅーちゃんで」クスクス

怜「園城寺怜…」

怜「…」フムム

怜「と、とーちゃん…?」

竜華「…」

セーラ「…」

京太郎「…」

怜「…」ムー

怜「みんなずるいで!キョーだのセーだのリューだの二文字目伸ばせるのずるいやん!」

竜華・セーラ(いや、そんなん言われたん初めてやけど…)

怜「もー普通に怜でええわ…」

京太郎「お、おう、ヨロシク」



竜華「そう、中学の修学旅行で…って、京ちゃん中学生やったんか」

京太郎「えっ…そっちこそ高校生だったんですか?」

セーラ「あはは、そうやで!つーかなんで急に敬語やねん!」バシッ

京太郎「いや、一応年上の人だし」

セーラ「タメグチでええよ、いまさら水臭いやん!」

京太郎「そ、そうかな?」

怜「むぅ…年下だと思っとったん?」

京太郎「いやだって、抱き心地が…」

怜「」

京太郎「あ、でもりゅーちゃん見ると納得」

怜「キィー!」ガッシボカッ

京太郎「痛い痛い!」

怜「あかん、疲れた…」アタシハシンダ スイーツ

京太郎(バテるのはやっ!)

竜華「怜…体力無さすぎやで…」

怜「走ったからやん…」グッタリ

セーラ「せやから、ほとんど走ってないやん…」

セーラ「そいや、京ちゃん自由時間いつまでなん?」

京太郎「一応今日は終日自由だけど。班行動だしそろそろ戻らないと」

セーラ「あ、ケータイとか訊いてええ?」

京太郎「あー持ってないんだよ。高校生になるまでは持つなってさ」

竜華「そかぁ、残念やったね!怜!」

怜「なんで私に振るん!?」

京太郎「んじゃ帰る!じゃな!」

タッタッタ

竜華「いい人やったね!怜!」

怜「うん、そやね」

セーラ「王子様みたいやったな!怜!」

怜「…ま、まあまあカッコよかったんちゃう?」

怜「…って!だから、なんで私に振るん?」

セーラ「あっ、京ちゃん戻ってきた!」

怜「あわわ!ちゃ、ちゃうねん!」アタフタ

怜「…って、おらへんやん」

竜華「残念そうな顔やねー」クスクス

怜「ちょっとだけな…って何言わすん!」

セーラ「あははは、あっ、ほんまに戻ってきたで!」

怜「いや、流石に二度は」

京太郎「あの」

怜「わひゃぃ!」

竜華・セーラ「あははは」

怜「」ドッキンドッキン

京太郎「???」

竜華「ははは、京ちゃんどしたん?」

京太郎「あ、帰り道ってどっち?」

竜華「はは、京ちゃんは最後の最後で締まらへんなぁ」クスッ

竜華「えーっと…」

竜華「…」

竜華「ここどこ…?」

セーラ「どこやろ?謎の住宅街やね」

竜華「って、先頭走ってたのセーラやん!」

セーラ「えっ、テキトーに走ってたし」

怜「…」

竜華「…」

京太郎「…」

セーラ「ま、まあ大体方角分かるし、テキトーに歩けば帰れるやろ!」

怜「不安やわ…」

京太郎「班の奴らに電話いれさせて…」

竜華「ケータイ貸すわ…」

竜華「さてさて、帰りは怜の体力もつやろか」

怜「流石にばかにしすぎやで…」



~10分後~

竜華「で、結局こうなると」

怜「京ちゃん、おぶってもらってすまんなぁ」

京太郎「いいんですよぉ、お婆ちゃん…」

怜「すまんのう京子さん、わしももう歳で足腰がのう…って、誰がお婆ちゃんや!」ポカッ

京太郎「いてっ」

京太郎(本場のノリツッコミキター!)

怜「むー」

竜華「あらあら膨れちゃって、お姫様抱っこやないのが不満なん?」クスクス

怜「ちゃうわ!」

京太郎「あれって結構疲れるんだよ」

京太郎「…だがしかし、姫のお望みとあらば!」

怜「京ちゃんも乗らんでええから!」ポカッ

京太郎「いてっ」

セーラ「あはは、なに夫婦漫才しとんねん!」

怜「…からかうなや///」ポカッ

京太郎「いてっ」

京太郎「いや、今のは俺悪くないよね?」

京太郎「まったく…降ろすぞ?」

竜華(と言いつつ、降ろさへんあたり優しいなぁ)クスクス

怜「おろすなんて…ひどい、あんたの子やで…」

セーラ(怜がボケた!?)

京太郎「…ふむ」ノッテヤルカ

京太郎「せやかて、お医者さんも言うとったやろ。怜の体力だと母体が危ないって」

怜「でも…私産みたいねん…」

京太郎「分かってくれ!俺は怜が好きなんや!愛してるんや!」

怜「」

京太郎「俺はお前を一生離しとうない!」

怜「///」カァァァ

京太郎「…って、怜?」

怜「///」

京太郎「おーい?」

怜「///」ポカ

京太郎「いてっ!」

京太郎「えー、自分から振っといてそれかよ?今のも俺悪くないよね?」

セーラ「いや、今のはあんたが悪いわ」

竜華「京ちゃんが悪いな」

京太郎「えっ」

怜「///」

セーラ「しっかし、京ちゃん実は結構モテるんちゃうか?」

京太郎「そうだったらいいんだけどなー…」ハァ

竜華「彼女とか居そうやけど?」

京太郎「いやぁいないいない」

セーラ「良かったやん!怜!」

怜「なにがやねん」

竜華「いやいや、世の中には一目惚れっちゅー言葉もあるしな?」クスクス

怜「な、なんでやねん!大体そんなケース滅多にないやろ」

京太郎「うんうん。俺もそんな事言われたことないしなー」

京太郎「二回ぐらいしか」オコトワリシタケド

竜華「えっ」

セーラ「えっ」

怜「」

竜華・セーラ(この子、実はほんまにモテるんちゃう…?)

竜華「な、なんで断ったん?」

京太郎「いやいや、初めて言われた時は小学生の頃で、相手は俺より小さい子供」

京太郎「泣いてたのを慰めたらそう言われただけだよ」

京太郎「で、『大きくなったらねー』って感じの事を言ったんだったかな?」

京太郎「名前も聞かなかったし…あっそうだ、自分の事を『子供』って呼んでた気がする」

京太郎「まあ、多分今会ってもお互い分からないだろうなー」

怜「…」フムフム



~同時刻・長野某所~

衣「…くしゅん!」

透華「あらあら、風邪ですの?」

衣「子供じゃない衣だー!」

衣「…ハギヨシ!牛乳!」

サッ

透華「き、急に何ですの?」

衣「…」ゴクゴク



セーラ「二回目は?」

京太郎「友達の姉ちゃんで、言うだけ言って逃げたから、からかわれただけだと思う」

京太郎「その友達も『きっと冗談だよ!』って言ってたし、多分間違いないだろうなあ」

怜「…」ホッ

京太郎(おっぱい小さかったしな…)



~同時刻・東京某所~

照「…くちゅん!」

菫「風邪か?」

照「私に妹は居ない…私に妹は居ない…」ゴソゴソ

菫「…牛乳?」

照「不快なオーラを感じた…」チュー



天照(これが飲まずにやっていられるかっ!)



竜華「しっかし、順調に帰れてるんやろか?」

セーラ「あははは、多分…」



~30分後~

竜華「うちらどんだけ走ったんやろ…」

セーラ(途中で楽しなって無駄に走りすぎたとか、今更言えへんな…)

竜華「あかん、うちも疲れてきたわ…」

セーラ「じゃ、怜と交代してもろたら?」

京太郎「それは凄く良い提案d…うぐぐ首が…っ」

怜「…」ギリギリギリ

竜華「あ~、ぎゅーってしとる!よっぽど離れたくないんやね~?」クスクス

怜「ちゃ、ちゃうわ!竜華をいやらしー目で見てたからやで!ほんまやで!」

竜華・セーラ(ツンデレ乙)

竜華「京ちゃんはずっと怜背負ってて疲れへんの?」

京太郎「いやあ、怜は軽いからなあ」

怜「軽い女って言うなや」ポカ

京太郎「いてっ」

京太郎「じゃー重い女」

怜「女の子に体重重いとか失礼やろ」ポカ

京太郎「いてっ」

京太郎「どないせいと?」

竜華「あははは、なんか二人とも息ピッタリやな」

セーラ「もう結婚しちゃえばええんちゃうー?」ニヤニヤ

怜「京ちゃん」

京太郎「あいさ」スススッ ←セーラのすぐ横に移動

怜「…」ポカ

セーラ「あいたっ!」

竜華(ほんま息ピッタリやな…)



竜華「やっと見知った所まで戻ってきたなあ」

セーラ「すごっ!ほんまにテキトーでいけたわ!」

京太郎「…」スススッ

怜「自信なかったんかい」ポカ

セーラ「あいたっ」

竜華(もう無言で意思疎通出来てる…)



~再び繁華街~

「アッ!キョーチャーン」

京太郎「お、咲ぃ~!」

咲「京ちゃん!」

咲「どこに行ってたの?急にいなくなって、みんな心配してたよ?」

京太郎「ん。悪ぃ!でもさっき連絡したんだけどなぁ」

咲「多分京ちゃんが連絡する前だったのかなあ?探す役目引き受けちゃった」エッヘン

京太郎(咲に任すあいつらも大概だな…)

京太郎「下手すりゃ二重遭難だろそれ…」

咲「むぅ…でも、そうなったら京ちゃんが探してくれるでしょ?」

京太郎「そうだなあ」

怜「…」ムムッ

竜華・セーラ(おいてけぼり…)

咲「あっ、こっちの人達は?」

京太郎「ああ、実はカクカクシカジカでなあ」

怜「口で『カクカクシカジカ』って発音してもわからんやろ」ポカッ

京太郎「いてっ」

咲「…」ムッ

咲「はぁ、まあ京ちゃんのことだから、この人達が不良に絡まれてたのを助けて」

咲「一緒に逃げたはいいけど帰り道が分からなくなって」

咲「テキトーに歩けば帰れるだろーみたいな感じなんだろうけど」

咲「で、背中の人は足を挫いたとかかな?」

竜華・セーラ(この子デキル…!)

京太郎「最後だけ惜しいけど大体合ってる。良く分かったなあ?」

咲「まあ京ちゃんのことだしねー」ドヤァ…

怜「…」ムッ

竜華・セーラ(修羅場クルー?)



※咲達もお互いに自己紹介した後

怜(流石に人目多いと恥ずかしいわ)

怜「京ちゃん、もう大丈夫やから降ろして~」

京太郎「おっ?いいのか?」

怜「うん、大丈夫」

フラフラ

京太郎「お、おいフラフラしてるぞ?ほら、またおんぶしてやるから…」

怜「せやけど、人多いと恥ずかしいし…」

京太郎「あー…じゃあせめて手に掴まれよ」グッ

怜「あ、ありがと…///」ギュッ

咲「…」ジトー

竜華・セーラ(…)ヒヤヒヤ

京太郎「じゃ、ゆっくり歩こうな」

京太郎「あ、そうだ咲もほら」スッ

咲「えっ?」

京太郎「咲はすぐ迷子になるからな」

咲「あ、うん…///」ギュッ

竜華・セーラ(なにこれすごい…)

竜華「あ、京ちゃん髪に埃ついてるで」ヒョイ

京太郎「お、おうありがとう」デレー

咲・怜「…」スパーン!

京太郎「いってぇ!」

京太郎「な、なにすんだよ」

咲・怜「邪念(ホコリ)が憑いてた!」

京太郎「お、おうありがとう?」ジンジン

咲「…」ジー

怜「…」ジー

京太郎「お前らなんで見つめあってるんだ?」

咲・怜「…」グッ ←何かお互いに分かりあえる物が有ったらしい

竜華・セーラ(通じ合ったー?)

京太郎「お、なんか仲良くなった?」

京太郎「あ、いい事考えた」

京太郎「ほいっと」←咲と怜の手を直結

咲「えっ」

怜「えっ」

京太郎「こうすれば、ふらつき防止と迷子防止で効率いいな!」

咲「…」

怜「…」

竜華・セーラ(だめやこいつ、はよなんとかせんと)

怜「うわー眩暈がー」フラフラー

咲「うわー私じゃ支えられないよー」フラフラー

京太郎「うわわわ!」

竜華・セーラ(こっちもこっちでしたたかやった…)



竜華「で、結局こうなると」

セーラ「京ちゃん両手に花やなー」ニヤニヤ

京太郎「せやなー…」

怜「♪」ニコニコ

咲「♪」ニコニコ



竜華「ちょっと疲れたし、ファミレスでも入らん?」

セーラ「せやな!京ちゃんと咲ちゃんの分は奢るでー!」

カランカラン

「5名様ですねー」

怜「疲れたなぁ」←当然のように京ちゃんの隣に座る

咲「よいしょ」←当然のように京ちゃんの隣に座る

京太郎(なんかこっち狭い)

京太郎「なあ、体格的に、男2と女3で並んだほうが良くないか?」

セーラ「えっ!」

京太郎「えっ?」

竜華「…京ちゃん、セーラはおn」

セーラ「そんなに男っぽく見える!?」

京太郎「えっうん」

セーラ「わぁい♪」

竜華(喜んどるー!?)

怜(不良に言われた時も実は嬉しかったりしたんやろか…)



※結局席替えは出来なかったようです

京太郎(りゅーちゃん、正面から見ると…なかなか)デレー

咲「…」ムッ

怜「…」ムッ

セーラ「み、みんな何頼むん?」

竜華「紅茶でええかな」

京太郎「カフェオレで!」

咲「牛乳で」

怜「牛乳で」

セーラ「ファミレスにそんなんないやろ…」

咲「じゃあ京ちゃんと同じやつで」

怜「じゃあ京ちゃんと同じやつで」

セーラ「君らなんか怖いわ…」

京太郎「なんか気が合ったみたいで良かったな!」

セーラ「君はあかんわ…」

京太郎「あ、ちょっとトイレいってくる」

セーラ「いってら~」

スタスタ

竜華「なあ咲ちゃん、京ちゃんって学校ではどうなん?モテるんちゃう?」

咲「実は結構モテます…」

怜「…」フムム

咲「隠れファンクラブが有るとか無いとか…」コノスレノヒトトカ…

セーラ「あらら、倍率高そうやな」

咲「でも、当の本人は胸が大きい人にしか興味なさそうですねー」ジトー

怜「ふーん…」ジトー

セーラ「あーそやね…」クルッ

竜華「な、なんでこっち見るん?」ガクガクブルブル

セーラ「あ、ちょっと思ったんやけど、須賀って苗字、結構人を選ばへん?」

セーラ「例えばスガセーラとか語呂悪いな~って」

咲「スガサキ…」ブツブツ

怜「スガトキ…」ブツブツ

竜華(あ、セーラ地雷踏んだ…)

怜「スガセーラノホウガマシヤン…」ブツブツ

咲「ゼータクダヨネ…」ブツブツ

セーラ「」ヒィッ

竜華「あ、で、でも名前の方は結構色々と合いそうやで!」

咲・怜「!」

咲「あ、宮永京太郎なら語呂がいいですね!」

怜「園城寺京太郎とか作家みたいですごくかっこええやん!」

咲・怜「婿養子を狙うしか!」

竜華「あらあら、お婿さんにしたいん?」クスクス

咲「ち、ちがっ!」

怜「べべべつにそんなんちゃうで!」

京太郎「お婿さんがなんだって?」タダイマー

咲・怜「うわあああぁっ!」

京太郎「えっ!」



~同時刻・東京某所~

照「スガテル…」

菫「ん?なにが縋ってるって?」

照「ツモッ!!!」ドゴォッ!

菫「ぐわあああぁっ!」



「ッカイケーサゼーッス」

「ッシター」

咲「ご馳走様でしたー」

京太郎「ご馳走様、悪いな奢って貰っちゃって」

セーラ「ふふふ、アニキって呼んでくれてもええんやで?」ニッコリ

怜「まだ言うとる…」

竜華「じゃ、怜、そろそろ病院戻ろか」

京太郎「えっ、怜、病気だったのか?」

怜「私病弱ですから…病院と学校を往復してるような生活やねん」

京太郎「そうなのか…」

セーラ「ついでやし、病院まで送ったってや」

京太郎「おう、もちろん!」



~病室~

咲「と言うわけで、私達は病院に到着したのでした」

セーラ「誰に言うとるん…?」

怜「やっぱり我が家は落ち着くわあ」

京太郎「いや、それはそれでどうなんだ?」

怜「私、あの樹の葉が全部落ちたらきっと死んでまうんよ…」

セーラ「割と小さい樹ぃ選んだなあ…」

京太郎「いや、あれキンモクセイだから葉は落ちないだろ…」※常緑樹です

セーラ「そか!あはは、怜、なんか結構変わったんちゃう?」

竜華「恋する乙女は~って言うしな?」クスクス

怜「ちょっ…///」

京太郎「…」ウトウト

京太郎「…zzz」ポスッ

竜華「あー京ちゃん寝てもうた?」

怜「疲れてたんやろなあ、ずっとおぶっててくれたしなあ…」

セーラ「男の子は多少無理してても平気な顔しとるもんなんやで」ウンウン

怜「ほんまありがとうな…」

セーラ「…あ、ちょっとトイレ行ってくるで」

竜華「…あ、うちもちょっと花瓶の水変えてくるわ」

ガラガラ…ピシャ

怜「…」

咲「…」

京太郎「…zzz」

怜「咲ちゃんは」

怜「京ちゃんのこと好きなん?」

咲「えっ」

怜「どうなん?」

咲「わ、私は、良く分からなくて…」

怜「私はきっと好きやと思う」

咲「…」

怜「私こんな体やし、正直生きとるの辛いねん」

怜「『生きるの疲れた』とか『はよ死んでまいたい』なんて思ったこともある」

怜「けどな、今日京ちゃんと出会って、初めて『もっと生きていたい』て思えた気がするんよ」

咲「そう…ですか」

京太郎「…zzz」

怜「…」

咲「…」

咲「あの、私ちょっと飲み物買って来ますね」

怜「あ、うん…」

ガラガラ…ピシャ



~廊下~

竜華「良かったん?」

咲「…ハンデです」

咲「私はこれからも暫く京ちゃんのそばに居られますから」ニコッ

セーラ「そかあ」

セーラ(これは強力なライバルやで、怜)

怜「京ちゃん」

京太郎「…zzz」

怜「今日はありがとうな」ナデナデ

京太郎「…んむ…zzz」

怜「あの時、冗談でも『好きや!離しとうない!』って言ってくれて嬉しかったんやで」

京太郎「…zzz」

怜「私、今日の思い出だけで、これからも生きていける気がする」

京太郎「…zzz」

怜「せやから」

京太郎「…zzz」

怜「今はこれが精一杯やけど…」


チュッ


京太郎「…ふむ…ぅん…?」

京太郎「あ、あれ、寝てた…?みんなは?」ボー

怜「…ふふ、さあどこやろなあ?」


京太郎(あれ、いま怜がすごく綺麗に見えた…)ドキドキ

京太郎「…むむむ」モゾモゾ

怜「京ちゃん後ろ向いてなにしてるん?」

怜(折角二人きりやのに…)

京太郎「出来た!」

怜「なにが?」

京太郎「ほれ、やるよ」サッ

怜「ハンカチで鶴折っっとったんか」

ヘナッ

怜「ふふ、布やとすぐほどけてまうな」クスクス

京太郎「ありゃー、やっぱだめか…」

京太郎「って、あっ!」

怜「どしたん?」

京太郎「もうこんな時間かよ!もう宿舎に戻らないとヤバい!」

怜「あはは、やっぱり最後が締まらんなぁ」クスクス

京太郎「さ、咲ー!どこだー!帰るぞー!」




「イソゲー! サキー!」

「マッテー! キョーチャーン!」ドテッ

「ダイジョーブカ? ホラツカマレ!」


竜華「結局連絡先も訊かなかったん?」

怜「うん」

セーラ「ケータイ番号渡すとかすれば良かったやん」

怜「ええんよ」

怜「きっとまた会える。そんな気がする」

竜華「ん?怜、何持ってるん?」

怜「京ちゃんが作ってくれた鶴…やったもの」

セーラ「あはは、あ、なんか書いてあるで?」

怜「うん、私これ、お守りにする」

怜(京ちゃん、私頑張って治すで)

怜(せやから、また…)



『トキが早く元気になりますように』



おわり

補足:最後トキをカタカナにしたのは、京ちゃんが『怜』の漢字を教えて貰っていないため

おまけ

~帰りの電車~

京太郎「咲、今日はごめんな。俺のせいで行きたい所に行けなかっただろ」

咲「ううん、今日は楽しかったよ!」

京太郎「そっかぁ…それなら良かった…」

咲「京ちゃん?」

京太郎「…」

咲「お疲れ様、京ちゃん」クスッ

京太郎「…zzz」



咲(京ちゃんの良く寝てるなー…)フフッ

「ツギハーooエキー ooエキー ィエス」

咲「って…」

咲「乗り過ごしちゃったよ!京ちゃん起きてー!」アタフタ

京太郎「…ぅ?」



※その後、先生にすごく怒られましたとさ


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