恒子「お前ら待ってたかー!大将戦の実況の福与恒子とご存じアラフォーが来たぞー!!」

健夜「アラサーだよ!というかいきなり何言ってるの!?」

恒子「なんか言うべきかなーって」

健夜「もう……ええと、解説の小鍛冶健夜です」

恒子「元世界第2位のアラフォー」

健夜「アラサーだって!」

恒子「はい、えー、大将戦を前にしてこうなってます」


1位白糸台2264

2位清澄1892

3位臨海1305

4位阿知賀900


健夜「白糸台はさすがですね。準決勝では弱点を突かれたのか油断したのか2位でしたけど、決勝では圧倒的な実力で1位をキープ」

健夜「それを追う各校。特に清澄が迫っていますね」

恒子「臨海と阿知賀も頑張っているよね?」

健夜「うん。でもどうしても白糸台との差が縮まらない。それがここまで」

恒子「てことは?」

健夜「大将戦でここまで変わらなかった順位が変化するかもしれません」

恒子「ほほう……女の勘、もといアラフォーの勘だね」

健夜「アラサー!今回いつもより多くない!?」



誠子「ただいま戻りました」

淡「お疲れさまでーす。今回はハンデ無しかー」

誠子「お前はまた……とりあえず汚名返上ってことで」

尭深「お疲れ様」

菫「ああ、よくやってくれた。で、淡」

淡「はーい」

菫「お前阿知賀ばかり意識するなよ?」

淡「……そんなことないですよ?」

菫「こっち見て言え」

照「……大将戦」

淡「テルー?」

照「ん……淡ファイト」

淡「うんっ!」

照「そして……気を付けてね」

淡「もっちろん!高鴨穏乃、今度こそ100回倒す!!」

菫「阿知賀はいいから他にも気を付けろよ……」

照(咲……京ちゃん……)


灼「ごめん……あんまり差縮められなかった……」

晴絵「灼……」

灼「私……」

穏乃「灼さんお疲れ様です!!」

灼「し、穏乃?」

穏乃「後は私がなんとかしてきます!」

灼「いや、なんとかって…」

穏乃「うおおおお!!燃えてきたあああ!!」

憧「少しは静かにしろ!」ベシッ

穏乃「あたっ!もーいいじゃん、逆境って燃えるし」

玄「穏乃ちゃんはいつも燃えてるよね」

宥「あったかい?」

穏乃「まだ負けた訳じゃないですし!行ってきます!!」

憧「ジャージで行くなっつったでしょ!!ほら、着替えた着替えた!」

穏乃「えー……ジャージの方がいいのに」

憧「ジャージで全国決勝大将戦なんて聞いたことないわ!」

灼「っぷ、あはははは!」

玄「灼ちゃん?」

灼「……悩んでるのが馬鹿らしくなってきた」

晴絵「……そうだな」

灼「……穏乃」

穏乃「はい!」

灼「まかせたよ」

穏乃「はい!!よーし!行くぞー!!」

憧「ちゃんと制服着ていきなさいって!!」

宥「ふふっ。あったか~い」



ダヴァン「……日本は強かったデス」

智葉「おい、こいつのラーメン持ってけ」

明華「はーい」

ハオ「何日分かなー」

ダヴァン「酷い!私に死ねト!?」

智葉「なんで麻雀よりも必死なんだお前……冗談だからな」

ダヴァン「サトハの冗談は笑えまセン……」

ネリー「じゃーネリーがばばーんと逆転してくるねー」

智葉「おう……しかし、全国大会の決勝、それも大将戦が全員1年生とはね」

明華「何か問題でも?」

智葉「いや……何が起こってもおかしくないよな」

ハオ「?」

ネリー「よく分かんないけど、行ってくるねー」


久「お疲れ様、よくやってくれたわ」

和「もう少し頑張れればよかったんですが……」

まこ「あんまり言うなって。1年生がよーやったわ」

優希「そうだじぇ!それに、おっぱいならのどちゃんが圧勝だったじぇ!」

久「そりゃー永水でも呼ばなきゃ勝てないわー」

和「もう優希!部長まで!」

まこ「うーん、わしら全員分でも足りなんか」

和「染谷先輩まで……あれ?咲さんと、こんな時真っ先に反応する須賀くんは?」

久「ああ、須賀くんは咲を対局室まで送らせたわ」

まこ「今までの会場でも迷っとったんじゃ。まず今回も迷うじゃろ」

優希「京太郎なら大丈夫だからな!」



咲「……ねぇ京ちゃん」

京太郎「うん?」

咲「えっと……私が方向音痴だってのはもう認めるからさ……」

京太郎「……まだ認めてなかったのか」

咲「それはいいよ!……手、繋いだまま対局室まで行くの?」手繋ぎ

京太郎「……咲だしなぁ」手繋ぎ

咲「私、そこまでじゃ…」

京太郎「中学の修学旅行で隣にいた咲が消えたのはさすがに驚いたなぁ……」

咲「あ、アレはお店からいい匂いがしたから……」

京太郎「このまま行くぞ」

咲「……はい」

咲(やっとお姉ちゃんのとことだけどお姉ちゃんじゃない……)

咲(でも、部長に和ちゃん、それにみんなが勝ちたいって言ってた)

咲(私は……どうしたいんだろ)

咲「……ねぇ京ちゃん」

京太郎「うん?」

咲「京ちゃんは……清澄が優勝したら嬉しい?」

京太郎「はぁ?当然だろ?」

咲「そうだよね……」

京太郎「それに、咲が勝つってのが嬉しいな」

咲「え?」

京太郎「まさかちんちくりんの幼馴染が全国決勝で大将をまかせられるなんて……感慨深いなぁ」

咲「……ちんちくりんじゃないもん」

京太郎「……それに、よくは分からないけど照さんと本気でやるって言ってたろ?」

京太郎「そりゃ照さんと直接対決って訳じゃないし……なんか上手く言えねーけど、お前が勝つ方が俺は嬉しい」

京太郎「ああもうなんだろ……とにかく俺はお前を応援するし、お前の味方だ!どうだ!?」

咲「……ぷっ、どうだって……あはははは!京ちゃん何言ってるか分かんないよ」

京太郎「う、うるせー!とにかく、お前は全力でやって、楽しめばいいんだよ!」

京太郎「県大会の決勝でも言ってたろ?楽しいって。もうそれでいいよ。ごちゃごちゃ言うのは性に合わない」

咲(なんかいろいろぐるぐる考えて、悩んでたのがどうでもいいやってなったな……)

咲「ふふふ。そうだね……全力で楽しんでくるよ!」



咲が+-0を止めました



恒子『さあ、選手が全員揃ったー!』

健夜『アレ?今宮永選手、男子に手を引かれて対局室まで来てなかった?』

恒子『アラフォーの嫉妬?』

健夜『アラサー!!』

恒子『あ、試合開始』

健夜『軽いよ!?』


淡(今回は最初っから全力!)

咲(これって……)

ネリー(話は聞いてたけど面倒だよー)

穏乃(うーん……配牌をどうこうするとかできないし……)

淡「カン!」

穏乃(え!?最初から!?)

淡「ロン!」

淡(100回……100回分倒す!!)



咲(う……なんか衣ちゃんとやってた時みたい……)

ネリー(金髪が強いよ……)

穏乃(うおおおお……なんかやばい!)

淡「ツモ!」

淡(あはっ!なんか絶好調じゃん!!)


恒子『前半戦終了!王者白糸台の1年生、大星淡選手が大活躍!!』

健夜『すごいですね……準決勝ではなんと言うか、油断していたように見えましたけど、今回はそれが無い』

健夜『去年の天江選手や、宮永照選手ほどじゃないですが、彼女もかなり点を稼ぎますね』

恒子『うん……さすがアラサー』

健夜『アラサー…合ってるよ!今なんで脈絡無く言ったの!?』



淡「たっだいまー!!どう!?」

誠子「あ、あぁ……お前、すごいな……」

淡「でしょー!?」

菫「ああ。今回は油断していないみたいだな」

淡「決勝だし、出し惜しみ無しです!」

尭深「でも……準決勝では後半戦から……」

淡「大丈夫」

照「……淡?」

淡「後半戦だろうとなんだろうと……負けないから」ゴッ

照(淡がここまで本気になるなんて……)

菫「普段からここまでやる気ならいいんだがな……頼むぞ」

淡「はーい」



穏乃「うわーやばいやばい!大星さん最初から全開だよ!」

宥「お、落ち着いて……」

穏乃「というか何気に宮永さんもすごいね!あとあの……名前長い子も!」

灼「……大丈夫?」

穏乃「うおおおおおお!!また燃えてきたあああああ!!」

玄「し、穏乃ちゃん?」

穏乃「いやーもうなんかすごい!!」

憧「おいおい……うち圧倒的に負けてるのよ?」

晴絵「……シズ?」

穏乃「はい?」

晴絵「楽しい?」

穏乃「すっごい楽しいです!ああもう後半楽しみすぎる!」

憧「あたしの制服で暴れるなっ!」

晴絵「そっか……最後まで楽しんできな!」

穏乃「はいっ!!」


ネリー「サトハー、アレ貸して」

智葉「いきなりなんだ」

ハオ「……眼鏡?」

ネリー「違う」

明華「サラシ?」

ネリー「……巻くほど無いよ」

ダヴァン「ドス?」

智葉「メグ、ちょっと来い」

ダヴァン「冗談ですカラ!!」

ネリー「それそれ」

ハオ「それなの!?」

智葉「そもそも持ってねーよ」

ネリー「うーん……金髪とか短髪が強いからサトハの力を借りたかったのに……」

智葉「貸し出せるものじゃないだろ……後半、いけるか?」

ネリー「最後までやってみるよー」

ネリー「……負ける気はないしね」



和「……オカルト合戦ですか」

優希「じぇー……私の時並みにやばくね?」

まこ「どうするんじゃ久?」

久「大丈夫よ」

まこ「あん?」

久「ちょっとした秘策を送ったから」



咲(お姉ちゃんとこの大将さん、思ってた以上だったな……)

咲(ちょっと差広がっちゃったし……どうしよ)

咲(そういえば……部長が休憩の時に秘策を送るから対局室から出るなって言ってたけど……なんだろ?)

京太郎「おーい、咲ー」

咲「京ちゃん?」

京太郎「えっと……」

京太郎(確か部長がこう言えばいいって言ってたな……)

京太郎「どんな事になっても、最後まで見てるから」

咲「……うん」

京太郎「全力で楽しんで来いよ」

咲「……勝てないかもしれないよ?」

京太郎「どんな事になってもって言ったろ?いいんだよ。お前の味方だって言ったし」

咲「京ちゃん……」

咲(本当に……来て欲しい時に、来てくれるんだなぁ……)

京太郎「ああ、じゃあ優勝したくなることも言ってやるよ」

咲「へ?」

京太郎「優勝したら、お前の言うこと何でも聞いてやるよ」

咲「…………え?」

京太郎「あ、こっちだけだったかな……まぁいいや。どうだ?」

咲「……約束だからね?」

京太郎「?お、おう!」

咲「破ったら……ええと、泣くよ?」

京太郎「泣くよって……あはは!それはないだろ?」

咲「い、いいの!とにかく約束だから!」

京太郎「はいはい。了解しましたよお姫様」

咲(なんでも……なんでもかぁ。何しよっかな)

咲(手を繋いでデート?あ、恋人繋ぎとかいいかな!それから膝枕とかも……よし!とにかく頑張ろう!!)


咲(これ……カンできない……)

ネリー(むむむ……やっぱり借りた方がよかったかな)

穏乃(よし、配牌はまともだ!)

淡(……準決勝みたいにいくと思ってんの?)

淡「ロン!」

穏乃「……え?」

淡(100回、倒す!!)



穏乃(最後だけど、まだ諦めない!限りなく0に近い可能性だけど、それを目指すのが楽しい!!)

ネリー(素直に負ける気は無いし……全力だよ!)

淡(うっわ凄い!こんなに差があるのに諦めてないとか!本当に冗談みたいな勝ち方しかないのに全員諦めないとか…)

淡(みんな、この3人みんなイケてんじゃん!!)

咲「……カン!」

淡・穏乃・ネリー「!」

淡(テルーの妹……アンタが一番イケてるよ!)

淡(でも、最後まで私が和了る!)

咲(……楽しいよ、京ちゃん)

咲(そういえば……県大会の決勝もこんなだったね)

咲(うん……最後まで、楽しむよ!)

咲「もいっこカン!」

咲(嶺上……)



咲(……ならず……か)

淡「ツモ!」

大将戦結果

1位白糸台2264+713=2977

2位清澄1892+648=2540

3位臨海1305+55=1360

4位阿知賀900+35=935


恒子『し、試合終了ー!!優勝は、白糸台高校ー!!!』





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